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1990年代「りぼん」の名作たちが懐かしい!


 

同世代同士で盛り上がる話題のひとつ、「コミック」。

女性の読者の方でしたら「なかよし派」「りぼん派」「ちゃお派」で一度は議論を交わしたことがあるのではないでしょうか?

かくいう私は「なかよし」でコミック誌のデビューを果たし、「りぼん派」に転向したタイプ。読んでいた時期は、1990年代になります(世代が分かりますね……)。

今回のコラムでは、1990年代の「りぼん」に掲載され、当時の小・中学生にブームを巻き起こした『少女漫画を代表する名作』たちを振り返りたいと思います。

 

親の入れ替え結婚から始まる恋の行方は……?

『ママレード・ボーイ』
(1992年5月号 – 1995年10月号)
吉住渉(著)

~あらすじ~

光希と遊は、両親が入れ替え結婚すると言い出したため、同居することに。意地悪なくせに時おり優しさを見せる遊に、しだいに光希はひかれていく。(コミックス「あらすじ」より)

 

キャッチフレーズは「胸が高鳴るホップ・スキップ・コメディ」。

2組の夫婦が離婚しパートナーを交換して再婚?! 夫婦それぞれの子ども(光希と遊)も合わせて6人暮らしがスタート……という前代未聞のストーリー。当時は何も思いませんでしたが、大人になって読むと衝撃的な作品でした。

アニメの視聴率も良く、作中に出てくるキーアイテム「ロボット型のボイスメモ」のおもちゃが大ブーム、約40万個を売り上げるという快挙をもたらしました。カップル同士がメッセージを入れ合うというアイテムですが、私は一人で録音しては一人で聞いていましたね。ちなみに脇役の茗子が好きでした。

また、続編として『ママレード・ボーイ little(リトル)』という作品も発売されています。主人公は、なんと光希&遊の妹と弟! 大人になった光希・遊などキャラクターたちが大集結しており、当時のファンにとっては見逃せないシリーズです。

 

 夢と恋の、楽しさと辛さ。

『ご近所物語』
(1995年2月号 – 1997年10月号)
矢沢あい(著)

~あらすじ~

実果子は、矢澤芸術学院(通称ヤザガク)に通う個性的な高校生。そして同じくヤザガクに通うツトムとは、マンションの隣に住んでいる幼なじみ。

ツトムは、実果子を意識しているが幼なじみという狭い世界で彼女として決めてしまうことに疑問を感じ始め、バディ子と付き合うことで、世界を広げようとした。(コミックス「あらすじ」より)

 

今や日本を代表する少女漫画家として知られる矢沢あいさんですが、ご近所物語は、矢沢さんの名を日本中に知らしめた漫画ではないでしょうか。

ミカコ、ツトム、リサ、ピィちゃん、バディ子、勇介、ジロー、徳ちゃん、のりじ……派手で、おしゃれで、個性的なファッションセンスを持ったキャラクターたち。みなさまは誰がお好きでしたか?

なお、当時、”バディ子”のキャラクター(チャラチャラしていて押しが強い)に引き気味の私でしたが、大人になってから再読すると、印象が180度変わってしまい驚きました。読者の皆様の中にも、バディ子が苦手だった方は多いと思います。でも、本当は一途で素直でキャラクターなんですよね。それに気づけるだけでも、再読する価値はあります。

夢、希望、恋愛……まさしく『若さ』をぎゅっと詰め込んだ作品で、ときどき眩しい気持ちになりつつも、忘れかけていた“色々”を思い出させてくれますよ。

大人になったキャタクターたちや、その子どもなどが活躍する『Paradise Kiss』も合わせてどうぞ。

 

ギャグ満載! でもシリアスなんです。

『こどものおもちゃ』
(1994年8月号 – 1998年11月号)
小花美穂(著)

~あらすじ~

倉田紗南は元気な小学6年生の女の子。ただいま人気TV番組「こどものおもちゃ」に出演中。ちょっと変わっている小説家の母・美沙子や、有能なマネージャー・玲くんに囲まれて、紗南は幸せいっぱい。そんな紗南の通う6年3組は、メチャクチャに荒れたクラス。ぜんぜん授業にもならない仕切っているのは、羽山秋人。面倒なことは避けたい、と思う紗南だったが、怒りが爆発。羽山と対決することに。(コミックス「あらすじ」より)

 

通称「こどちゃ」。オープニング曲である、TOKIO『19時のニュース』、篠原ともえ『ウルトラリラックス』も流行りましたね。

コメディタッチでギャグも多く笑えるのですが、描かれている内容は学級崩壊・いじめ、家庭崩壊、マスコミの過剰取材・情報操作など、シリアスで重いテーマ。恋愛がメインで描かれることの多い少女漫画のなかで、異質な作品といっても過言ではありません。

これらのテーマを小学生目線で描き(主人公は小学6年生です)、小・中学生に危機感を感じさせ、かつ、読んで面白い漫画に仕上げた小花先生。ギャグとシリアスの緩急が絶妙なんです。大人になって再読すると、小花先生の凄みをひしひしと感じますよ。

 

美少女・せあらの一途な恋模様

『ベイビィ★LOVE』
(1995年9月号 – 1999年5月号)
椎名あゆみ(著)

~あらすじ~

小学6年生なのに、高校生に見えちゃう長身の美少女・せあら。昔一目ボレした3つ年上の柊平を今もひたすら思い続けている。まんまと柊平の家に同居する事に成功して、柊平好みの女になろうと、一生けんめい。(コミックス「あらすじ」より)

 

キャッチフレーズは『ちょっぴり背伸びの一途なパワフル・ラブコメディ』。

『とびきりの美人に成長したらまたこい』という言葉を信じて、柊ちゃんを振り向かせるべくとにかく一途に努力するせあら。とにかくパワフルで元気をもらえます。

読んでいた当時は、せあらのかっこよさ、それほどまでに誰かを好きになれることに羨望を感じていた私でしたが、今読むと……その健気さにグッときますよ。

せあらの裏表のある性格と打算的な行動、小春(柊ちゃんの妹)のツッコミは昔と変わらず笑えます。

なお、柊ちゃんのダメ男っぷりを客観的に見ることができるのは、自分が成長している証ですね。

 

 

懐かしの「りぼん」名作たち

いかがでしたか?子どもの頃読んでいた漫画を久々に読むと、捉え方や見方が変わっていることに驚かされます。ぜひ懐かしい気持ちに浸ってください。

 


今回ご紹介した「りぼん」(集英社)の漫画

ママレード・ボーイ
吉住渉(著)

ご近所物語
矢沢あい(著)

こどものおもちゃ
小花美穂(著)

ベイビィ★LOVE
椎名あゆみ(著)


90年代りぼんっ子集合!懐かしの読み切り・短編漫画

少女漫画を読んで大人になった女性たちへ……。

 

ライター

飯田 萌
フリーランスのライター。一児のママ。出産前まではリクルートで結婚情報誌を担当。現在はWeb媒体にて書籍、音楽、育児など幅広く執筆中。影響を受けた作家は白石一文。趣味はスイーツを愉しむこととドラマ鑑賞。