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【保存版】本が日焼けしてしまう原因と誰でもできる予防&復活法


本が日焼けしてしまう原因と誰でもできる予防&復活法

本棚に入れていた本がいつの間にか黄ばんでる!そんな経験をしたことがある人、結構いるのでは?

今回は、誰でも簡単にできる日焼け(ヤケ)を防ぐ方法と、日焼けしてしまった本をキレイにするワザをお教えします!

 

そもそもなんで日焼けしてしまうの?

紙が劣化する主な原因はこの5つ。

・光  ・空気  ・温度や湿度の変化  ・ほこり  ・害虫やカビ

 

その中でもヤケの大きな原因となっているのが“光”と“空気”

太陽の光や蛍光灯などから発生する紫外線があたることにより、紙に含まれる成分が化学変化(劣化)を起こしてしまい、変色してしまいます。
人間の日焼けと少し似ていますね。また、空気にふれることで起こる紙の酸化も、黄色く変色してしまう原因となっています。

 

大切な本を守る!日焼け防止方法

では少しでも良い状態を保つにはどうしたらよいでしょう?

よく耳にするのが“暗い場所に保存する”という方法。紙の劣化の原因の1つが光なので、光があたらない場所に保存するのは、本を長持ちさせるためにも大事なことです。
本棚を光が直接あたらない場所に置くのはもちろん、遮光カーテンをつけたり、紫外線防止のフィルムを窓に貼るのも効果があります。

 

普段読まない本なら、密閉できるビニール袋に本と少量の乾燥材、防虫剤を入れて、温度や湿度の変化が少ない暗い場所に保存するのもおすすめです。
普通に本棚に入れたままにするよりも、酸化を抑えられます。

また、本や本棚にほこりをためない事や、防虫剤や除湿剤を置いて虫やカビの発生を防ぐのも、本をより良い状態で保存するための大事な作業。
年に1度、虫干しを行うとよりいいですね。

 

日焼けしちゃった本もキレイになる!その方法は……

どんなにしっかり管理をしていても、月日がたてばやはり紙は劣化してしまいます。

特に日焼けに関しては、気が付かないうちに酷くなってしまっていることも多いでしょう。そんな時に使えるのが「紙やすりで研磨する」方法。ヤケやすい本の天や小口がキレイになります!

※天…本の上側の部分の名称。ちなみに下側になる部分は「地」。
※小口…本を開く部分の名称。

使う道具

◆用意するもの◆

・日焼けしてしまった本
・紙やすり(画像は400番と1000番)
・当て木(平らな板状のもの)

※作業中は粉がでるので、新聞紙などを下に敷いておくと片付けが楽です。

 

ちなみに、紙やすりはホームセンターや100円ショップなどで売られています。
価格も手ごろなので簡単にそろえることができますよ。

 

◆やり方◆

1。やすりを均等にかけられるように、紙やすりをあて木に巻きつけておきます。
当て木は平らで硬いものであれば、何でも大丈夫です。
ちなみに筆者はシャーペンの替え芯ケースを使用しました。

 

2。カバーを外した本の日焼けした部分に紙やすりをあて、紙の向きに沿って一方向に軽くこすります。
この時に本が開かないように固定しておくと、より作業がしやすいです。先に150~400番である程度削り、仕上げに目が細かい800~1200番をかけるとキレイにしあがります。

 

3。本に付いている粉を落とします。
ページの間にも入っているので、何度かパラパラとめくって落としてください。

 

本の日焼けに注意しよう!

図書館や博物館のように、何十年も保存するようなキッチリとした方法はなかなか難しいですが、今回紹介した方法をするだけでも本をキレイにすることができます。ぜひ試してみてください!

本のヤケ方によっては、部分的に色が残ってしまったり、あまり効果がない場合もあります。

また、削り過ぎてしまうと本を傷めたり、漫画の場合は台詞や絵が切れてしまうことがありますので、本の状態を確認しながら行うようにしてくださいね。