80年代「花とゆめ」の懐かし漫画|大人女子必見の名作揃い!
更新日:2018/12/5
ファンタジー作品や学園ラブストーリーに定評のある、白泉社の「花とゆめ」。
他の少女漫画とは一味ちがう、独特な世界設定と緻密なストーリーで大人の読者や男性読者にも人気のある漫画雑誌です。
学生時代に愛読していた方もいることでしょう。
ここでは、80年代に「花とゆめ」で連載していた懐かしの名作をご紹介します。
当時を振り返りながら手にとってみてくださいね。
日渡早紀『ぼくの地球を守って』
『ぼくの地球を守って』
日渡早紀(著)
東京の高校に転校したばかりの亜梨子(ありす)は、ある日同級生の迅八と一成がしていた会話を偶然立ち聞きしてしまう。
2人が同じ夢を共有していることを知り、彼らの話に触発された亜梨子は不思議な夢を見て……。
前世で異星人だった記憶を持ち、1991年の日本に転生した7人の少年少女たちを描いたSFストーリー。
登場人物たちの前世の記憶や現世の人間関係が複雑に絡み合います。
前世のしがらみに葛藤する少年少女たちの人間模様はとても切ないですが、それを超える優しさに溢れた作品となっています。
壮大な物語を読みたい人におすすめです。
佐々木倫子『動物のお医者さん』
『動物のお医者さん』
佐々木倫子(著)
獣医師を目指す主人公の西根公輝(通称ハムテル)と友人の二階堂。そして西根家のペットたちの日常が描かれたハートフルコメディ。
物語は、高校3年のハムテルと二階堂が、H大獣医学部の構内でシベリアンハスキーの子犬・チョビを拾うところから始まります。
ハムテルと彼を取り巻く動物たちとのコミカルなやり取りが魅力的な作品です。
西根家のペットや実習先の動物たちとの触れ合いの中で起きるハプニングは、笑いがこみ上げるシーンばかり。
コミカルなシーンは動物たちとのやり取りだけではありません。変人だらけな獣医学部の仲間や教授たちとの掛け合いも面白い作品ですよ。
川原泉『笑う大天使』
『笑う大天使』
川原泉(著)
母を亡くしてお金持ちの兄に引き取られた史緒は、良家の子女が通う名門校・聖ミカエル学園に転校する。
家と学校では猫かぶっている史緒だが、猫をかぶって学園生活を送っているのは史緒だけではなくて……。
根が庶民の史緒、和音、柚子の3人がお嬢様っぽくふるまいながら、本物の令嬢たちと学園生活を送るコメディ漫画。
お嬢様学校に似合わない史緒たちの庶民的な言動と行動に、思わずくすっと笑ってしまいます。
お嬢様でなくても、自分をよく見せたくて猫をかぶった経験のある人は、3人の姿にきっと共感できることでしょう。
魔夜峰央『パタリロ!』
『パタリロ!』
魔夜峰央(著)
宝飾用ダイヤモンドの資源が豊富なマリネラ王国の少年王・パタリロと、彼を取り巻く人々とのドタバタコメディ。
政治や外交、スパイといったハードボイルドなシーンもあるので、男性読者にも人気のある作品です。
物語は、父王が死に、わずか10歳でパタリロが即位するところから始まります。
基本的には1話完結のストーリー。いつもロクでもないことを考えるパタリロに周りの人間が巻き込まれる喜劇です。
美少年キラーのバンコラン、家来のタマネギ部隊など個性的なキャラクターも、物語を面白くするのに欠かせない存在といってよいでしょう。
とにかく頭をからっぽにして笑いたいときに手にとってみてください。
氷室冴子・山内直実『なんて素敵にジャパネスク』
『なんて素敵にジャパネスク』
山内直実(著)、氷室冴子(原作)、白泉社ほか
内大臣の父を持つ由緒正しい家柄の姫君・瑠璃。
16歳になり適齢期であるにもかかわらず、周りに結婚を勧められても瑠璃は断り続けてばかり。さらに「一生独身でいる」と頑な態度を貫くが……。
平安時代の貴族社会を舞台としたラブコメディ。
「初恋の吉野の君と結ばれるのか?それとも幼馴染の高彬か?」と、瑠璃の恋の行方にドキドキしてしまうことでしょう。
当時、どちらと結ばれるのか気になって仕方がなかった人もいたのではないでしょうか?
瑠璃の恋愛模様だけでなく、宮廷で起きる陰謀や事件の行方も見逃せません。「普通の恋愛漫画じゃつまらない!」という人におすすめです。
野間美由紀『パズルゲーム☆はいすくーる』
『パズルゲーム☆はいすくーる』
野間美由紀(著)、白泉社ほか
校舎の片隅にミステリ研究会を作った香月、大地、美女(みめい)の3人。そこに下級生の卓馬が加わり、生徒たちが起こすさまざまな事件を解決していく!
私立高校を舞台にした学園ミステリー漫画。4人の少年少女たちが、難解な事件を大人顔負けの推理力で解決していきます。
彼らと一緒に推理しながら漫画を読み進めていくのもおすすめですよ。
賄賂や高校生同士での同棲、出産など、普通の高校ではありえないことも黙認されているという設定もこの作品の特徴。
少し大人向けの少女漫画を読みたい人はぜひ!
河惣益巳『サラディナーサ』
『サラディナーサ』
河惣益巳(著)
物語の舞台は、16世紀の大航海時代のヨーロッパ。
海軍中枢・フロンテーラ惣領の1人娘だったサラディナーサだが、父の死をきっかけに運命が大きく変わっていくことに……。
サラディナーサが母国スペインに反旗をひるがえして、女だてらに海軍提督まで上り詰めていく歴史大河ロマン。
大航海時代のヨーロッパのことが詳しく描かれているため、歴史の勉強にもなる作品です。
美しいサラディナーサが男顔負けの活躍する姿は、惚れ惚れするほどカッコいいんです!
信念を持って戦い続ける彼女の姿に憧れた方もいるのではないでしょうか?
美内すずえ『ガラスの仮面』
『ガラスの仮面』
美内すずえ(著)
大女優・月影千草に才能を見いだされた少女・マヤが、「紅天女」の主役を目指し、女優として成長していくストーリー。
演劇漫画としてはもちろん、ライバルの亜弓、大都芸能社長の速水らとの人間模様も丁寧に描かれています。
小劇団の舞台女優から大河女優にステップアップしたかと思いきや、途端に地位と名声を失ってしまうなど、マヤの人生はまさに波乱万丈。
「最近、熱中できるものがない」とお悩みの方は、演技に全てをかけるマヤの情熱に触れてみてはいかがでしょうか。
和田慎二『ピグマリオ』
『ピグマリオ』
和田慎二(著)、白泉社ほか
神様が人間の前に姿を現していた神話の時代。ルーン国の王子クルトは、8歳の誕生日の直前に、母親や村人がメデューサにより石に変えられたことを知る。
メデューサを退治し母親たちを救うため、クルトは旅に出ることに……。
母親や村人のため、懸命に頑張るクルトに感情移入した方も少なくないでしょう。母親に隠された真実には驚愕するはずです。
人間関係の難しさなど、ただ悪者を倒すだけではないのがこの作品。壮大なファンタジーが好きな人におすすめの漫画です。
昔とはちがう視点で名作を楽しもう!
1980年代に「花とゆめ」で連載されていた人気作品をご紹介しました。
「当時好きで読んでいた」「新刊が出るたびに買っていた」という作品はあったでしょうか。
学生時代を思い出しながら、当時の名作を手にしてみませんか? 昔とはひと味ちがう視点で楽しめるかもしれません。
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