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濡れた本を元に戻す一番いい方法は「冷凍する」!?


カバンの中に入れていた本が雨で濡れてしまったり、本を半身浴のお供アイテムにしてうっかり濡らしてしまったり……。本が濡れてしまった経験、誰でも一度はあるはず。

どうにか復活させたいと思っても、濡れてしまった紙を元に戻すのは意外と難しいものです。

元に戻す方法として、「吸水紙をはさんでおさえつける」「凍らせる」など、いろいろな方法があるらしいのですが、どれが一番いい方法なのでしょうか。

 

濡れた本を元に戻す方法を実践!

今回は不覚にも雨で濡らしてしまった本が3冊ありますので、これで3パターンの乾かし方を試してみます。

今回の本の条件
本の種類→コミック
濡れ具合→部分的に濡れていて、比較的軽度。全体的に湿ってはいるので紙は波打っています。

 

実践した方法は以下の3つです。

  1. ドライヤーで乾かす
  2. 凍らせる
  3. 紙をはさんで自然乾燥

2の「凍らせる」はどうなってしまうのか想像もつきません!果たして波打ってしまったコミックは復活するのでしょうか――。

 

1、ドライヤーで乾かす

一番お手軽なのが、このドライヤーで乾かすという方法。濡れてしまった部分にドライヤーで直接温風をあてます。今回は速さを重視してターボモードでガンガンあててみました。

ドライヤーで乾かす(写真)

15分くらいひたすら温風を直撃させます。

ドライヤーで乾かした結果(写真)

水気はとんだのですが……うーん、波打ったままです。このままでは紙は乾いたものの「元通り」とは程遠い……。なんとか平らにしたいところです。

ともかく水気はとびましたので濡れていない平らな本を上に置いて、さらに土鍋で上から押さえて放置してみました。

オーソドックスな方法ですが、これで波打ちがなくなってくれれば……。

土鍋で押さえる(写真)

果たして結果は……?
結果は、この記事の最後に発表します。

 

2、凍らせる

聞いたことのない方はびっくりするかもしれませんが、「濡れた本は凍らせると復活する!」と言われています。

やり方は簡単。濡れた本を冷凍保存できるフリーザーバッグに入れ、ジップをせずに冷凍庫の中に入れておくだけ。(垂直に入れる)

というわけで、さっそくフリーザーバッグにイン!

ジップロックに入れる(写真)

調べた限りでは「24時間以上冷凍するとよい」とのことでしたが、そこそこひどく濡れているので48時間冷やしてから救出しました。

ドライヤーで乾かした時よりも状態はよかったように思いますが、まだ波打っていたので、こちらも土鍋重りを乗せて様子をみましょう。

最後にシンプルな「自然乾燥」にもチャレンジしてみます。

 

3、紙をはさんで自然乾燥

自然乾燥とはいえ、そのまま乾燥させるわけではありません。「紙をはさんで自然乾燥」です。

紙は、吸水紙があればいいのですが、なければコピー用紙やティッシュなどでOK。
色が移る可能性があるので、必ず白いものを使用してください。キッチンペーパーなどは吸水性も高く望ましいと思います。

今回は手元にあったティッシュで試してみます。

紙をはさんで自然乾燥(写真)

このように、ティッシュをはさんで、立てて風通しのよい場所に置きます。

しばらくしたらはさんだティッシュを取り換え、別のページにはさみ、乾かす。を何回か繰り返します。水気がなくなるまで続けました。

だいぶ全体が乾いてきたところで紙を抜き取り、またまた土鍋を乗せてしばらく様子をみます。

 

結果

さて、2日間土鍋の下敷きにしてみたところで、結果を比べてみましょう。

検証結果(写真)

3パターン、並べてみました。

左から1の「ドライヤーで乾かす」、2の「凍らせる」、3の「紙をはさんで自然乾燥」の順の結果です。

「凍らせる」を試した本がなかなかキレイになっているではありませんか!

触ってみるとどうしても「濡れた紙」感はあるものの、見た目が今ひとつな波打ち現象がかなり緩和されていて、この中ではもっとも気にならない状態になっています。

1の「ドライヤーで乾かす」がもっとも戻りが悪く、波打ちもくっきり残ってしまいました。3の「紙をはさんで自然乾燥」は、波打ちはある程度緩和されましたが、少し本自体が広がった状態になるという結果に。

というわけで、濡れてしまった本を元に戻したい時は、「凍らせる」(+重りで圧迫)が一番いい方法ということになりました。

 

大切な本は「うっかり」に注意!

濡れてしまった本はどうしても波打ちが残ってしまい、完全に元通りにはなりませんが、「凍らせる」方法を使ってみたら、見た目はかなり改善されました。
突然の雨で本が濡れてしまった時などに試してみてください。

突然の雨で本を濡らさないためにも、バッグに1枚ビニール袋を常備しておくと安心ですね。

 

※効果をお約束することはできません。大切な本や資料が濡れてしまった場合など、上記方法を試される方は自己責任でお試しいただくようお願いいたします。

「本にシミがついてしまった」「本が破れてしまった」などのトラブル発生時は以下の記事もぜひご参照ください。

まるで魔法!本についたコーヒーや醤油シミの染み抜き法

本が破れた時のカンタン修理方法とは?

 

おまけ:実験してみての感想

今回実験してみたそれぞれの方法の気づいたことを簡単にまとめてみました。ご参考までに。

1、ドライヤーで乾かす

波打ちが一番残ってしまいました。これは、急激に熱で湿気を飛ばしたせいのようです。急に湿気を飛ばすと紙が変質してしまうのだとか。紙は水を吸った時点でその分ふくらんでしまうので、それをそのまま水気だけ乾燥させると紙にはふくらんだ状態が残ってしまうのです。これは土鍋で圧迫するだけではきれいになりませんでした。

2、凍らせる

もっともキレイになったうえに、フリーザーバックに入れて冷凍庫に入れただけなので、実は一番手軽でした!波打ちも完璧とまではいかないまでも目立たない程度になりましたし、今回の実験ではMVPですね。
ネットで調べてみると「あまりキレイに直らなかった」という方も多いようですが、本を濡らしてしまった時の最後の手段としてなら、試してみる価値はあると思いますよ。

3、紙をはさんで自然乾燥

波打ちは比較的緩和できましたが、濡れて紙が変質してしまったところは元通りにはならず、今ひとつな結果に。しかも、けっこう頻繁に給水用ティッシュを交換しないといけなかったので、作業も面倒でした。今回は普通のティッシュを使用しましたが、少しでも吸水力が高いものを使ったほうが効率的だと思います。安価で手に入りやすくてオススメなのはキッチンペーパーです。

⇒お手入れからもしもの時の修繕方法まで
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