『名探偵コナン』だけじゃない! 青山剛昌の傑作
更新日:2020/1/18
『名探偵コナン』の作者として知られる漫画家、青山剛昌さん。
1986年に『ちょっとまってて』で、第19回小学館新人コミック大賞入選し、デビューしました。1987年に「週刊少年サンデー」で『まじっく快斗』の連載を始めて以降、数々のヒット作品を世に送り出しています。
ミステリー作品以外にも、さまざまなジャンルの漫画を手掛けているんですよ。
ここでは、青山さんの漫画の中から、『名探偵コナン』を含む5作品をご紹介します。
青山さんの代表作!
『名探偵コナン』
『名探偵コナン』
小学館
言わずと知れた青山さんの代表作『名探偵コナン』は、世界中で愛される名作です。
1994年に連載が始まり、2017年にはコミックの総発行部数が2億冊を突破。アニメはもちろん、毎年公開される映画も大人気です。
黒ずくめの男達に謎の薬を飲まされ、子供になってしまった高校生探偵の工藤新一。
男たちの正体を突き止めるために「江戸川コナン」と名前を変え、幼なじみである蘭の父が経営する探偵事務所に居候しながら、さまざまな事件を解決していきます。
物語が進むにつれ少しずつ組織の謎に迫ってきており、今後の展開から目が離せません!
天下一のサムライを目指す!
『YAIBA』
『YAIBA』
小学館
現代の日本を舞台に、ジャングル育ちの少年剣士・鉄刃(くろがね やいば)が「天下一のサムライ」を目指すアクション漫画。
剣の力で鬼となってしまった宿敵・鬼丸猛との戦いを通し、刃が成長していく少年漫画の王道的作品です。『名探偵コナン』とは同一の世界として描かれています。
バトルシーンが多いですが、コミカルなシーンも多いことが特徴。宮本武蔵や佐々木小次郎といった、実在の剣豪をモデルにしたキャラクターが数多く登場するのも魅力です。
小柄ながらもどんどん強くなっていく刃の姿が、可愛くて、カッコイイんです!
“怪盗キッド”の正体は?
『まじっく快斗』
『まじっく快斗』
小学館
『名探偵コナン』でもおなじみのキャラクター怪盗キッド。白いシルクハットとマントを身に着け、厳重な警備を鮮やかに突破して宝石を盗み出していく大怪盗です。
怪盗キッドは、もともと『まじっく快斗』から生まれたキャラクターです。
『名探偵コナン』で描かれるキッドからはクールな印象を受けますが、『まじっく快斗』では、やんちゃな青年として描かれます。
父を殺した謎の組織を探すため、父に代わって怪盗キッドとなった高校生の黒羽快斗。組織が狙う秘宝ビッグジュエル・パンドラを見つけ出そうとします。
もし『名探偵コナン』のキッドしか知らないのであれば、絶対に読んでほしいです!
なぜキッドが怪盗となったのか? なぜ宝石を盗んでいるのか? その背景が理解でき、作品をより楽しめます。
“神様のバット”をめぐる野球漫画
『4番サード』
『4番サード』
小学館
あの“長嶋茂雄”と一字違いというだけで、サードのポジション、しかも4番にされてしまった長島茂雄。周囲の期待に応えられず落胆の日々を過ごしていました。
そんなある日、茂雄は初めて見かけた名園運動具店に立ち寄るのですが――。
店主から譲り受けた“神様のバット”を使い驚きのバッティング能力を手に入れた茂雄が、甲子園で優勝を目指す物語。
実在する野球選手の名前をもじったキャラクターも登場しますが、野球をあまり知らない方でも問題なく読めますよ。
ポケットにお金を入れないと力を発揮しない不思議なバットとグローブが登場。ファンタジー要素もありながら、読後は爽やかな気分になれます。
デビュー作含む読み切り7作を収録
『青山剛昌短編集』
『青山剛昌短編集』
小学館
青山さんが短編作品を発表していることを知らない方も多いのでは?
こちらの『青山剛昌短編集』には、デビュー作「ちょっとまってて」や、「週刊少年サンデー」で3週連載された「探偵ジョージのミニミニ大作戦」などが収録されており、ファン必読の一冊となっています。
ちなみに新装版には、2007年「ヤングサンデー」に掲載された読み切り作品「Tell Me A Lie〜私にウソをついて〜」が収録。
また少年サンデーブックス版と小学館文庫版には、前述した『4番サード』と、『まじっく快斗』の原型作品「さりげなくルパン」が収録されています。
個人的には「ちょっとまってて」がおすすめ。これがデビュー作とは思えぬほど完成されているんです!
青山作品は世界のリンクも多し!
今回ご紹介した作品の中には、『名探偵コナン』と世界がリンクしているものや、それぞれの登場人物がゲスト出演しているものもあります。
どこにいるかぜひ探してみてくださいね。作品をより楽しめるはずです。
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ライター:hina