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『聖闘士星矢』聖闘士(セイント)の星座を見てみよう!おすすめの星座と神話の本もご紹介


聖闘士の星座を見てみよう!

子供の頃、『聖闘士星矢』を夢中になって読んでいた人は多いのではないでしょうか?

2018年11月現在も続編『聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話』が連載中。
スピンオフ作品なども多数発表されていますが、特に30~40代の方は懐かしく感じるかもしれません。

 

『聖闘士星矢』といえば、登場人物がさまざまな星座やギリシア神話をモチーフとしていることが特徴ですが、それらの星座と神話についてはご存知ですか?
星座は、ただ星と星を線で結んで何かの形に見える……だけではなく、そこには秘められた神話があるんです。

ここでは、作品に登場するキャラクターと、星座と神話についてご紹介します。『聖闘士星矢』を思いだしつつ、楽しんでみてくださいね。

 

『聖闘士星矢』とは?

『聖闘士星矢』表紙

聖闘士星矢
車田正美(著)、集英社ほか

1986年から1990年まで「週刊少年ジャンプ」で連載。テレビアニメも大人気で、当時の子供達の間では「ペガサス流星拳」「ダイヤモンドダスト」など、作品中に登場する必殺技を真似して遊ぶことが流行していました。

聖衣(クロス)と呼ばれる防具を身にまとい、この世の邪悪な者たちと戦う聖闘士(セイント)たちに憧れた人も少なくありません。

 

天馬星座(ペガサス)の星矢

『聖闘士星矢 完全版1巻』

『聖闘士星矢 完全版1巻』より

『聖闘士星矢』といえば、やはり主人公でペガサス座の星矢。心優しく、仲間思いの熱いキャラクターです。

真の勇気を持つ類まれな強さで、仮死状態になるなどさまざまな苦境に追い込まれながらも立ち上がることをやめません。

 

ペガサス座(秋の星座)

秋の夜空を代表する星座の1つで、「ペガスス座」と表記されることも。線で結ぶと大きな四角形になるのが特徴で、「秋の大四辺形」と呼ばれています。

神話では勇者・ペルセウスの話に登場し、ペルセウスが怪物・メデューサを倒したときにその血からペガサスが誕生したそうです。
その後ペルセウスとの数々の冒険で大活躍しました。

 

アンドロメダ星座の瞬

『聖闘士星矢 完全版7巻』

『聖闘士星矢 完全版7巻』より

アンドロメダ座は瞬(しゅん)。鳳凰座・一輝の弟です。

争いを良しとしない優しさのあるキャラクターで、外見は中性的な美少年。気弱ですが、一輝と同じく高い戦闘能力を秘め、徐々にその才能を開花させていきます。

 

アンドロメダ座(秋の星座)

ギリシャ神話のアンドロメダ王女が発祥とされている星座で、アルファベットのAの形のように並んでいます。

アンドロメダ王女は大変美しい娘ですが、突如訪れた災いを止めるため、怪物・ティアマトの生贄にされてしまいます。それを救い出したのがさきほども登場した勇者・ペルセウスでした。

 

鳳凰星座(フェニックス)の一輝

『聖闘士星矢 完全版9巻』

『聖闘士星矢 完全版9巻』より

フェニックスの一輝(いっき)。アンドロメダ座・瞬の兄です。

一匹狼的な性格ですが、聖闘士の中で1、2を争う高い戦闘能力の持ち主。最強と評価する声も多いキャラであり、星矢たちのピンチに駆けつけてくれる心強い存在でもあります。

 

ほうおう座(秋の星座)

ほうおう座は、秋の南の空、低い位置に見える星座です。残念ながら日本で全体像を見るには、鹿児島県より南の位置で見ないといけません。

ほうおう座は比較的新しい星座であり神話はないのですが、モデルは中国の伝説の鳥で、500年に1回よみがえる不死鳥(フェニックス)とも言われています。

 

龍星座(ドラゴン)の紫龍

『聖闘士星矢 完全版3巻』

『聖闘士星矢 完全版3巻』より

りゅう座は紫龍(しりゅう)。真面目で誠実な性格で、義に厚い熱血漢です。
仲間のためなら死を覚悟してでも戦います。ひたすらに正義を貫く姿勢は、戦いの相手も驚くほどでした。

 

りゅう座 (通年:春から夏が良く見える)

こぐま座のすぐ近くをぐるりと取り巻くような星座です。1年中見られますが、春から夏の終わりごろがもっとも観測しやすいでしょう。

りゅう座の神話は定かではありませんが、一説によれば金の毛皮など宝物を守る存在として描かれていたのではないかとされています。
龍は鳳凰と同じく、伝説の動物として強いイメージがあるようです。

 

白鳥星座(キグナス)の氷河

『聖闘士星矢 完全版5巻』

『聖闘士星矢 完全版5巻』より

はくちょう座(キグナス)は氷河。日本人とロシア人のハーフとして生まれ、東シベリアの極寒の地で修業の末、聖闘士になりました。

師匠は黄金聖闘士・みずがめ座のカミュで、氷河に自らの死をもって教えたことが印象的です。それまでどこか甘さもあった氷河が弱さを振り払い、たくましくなるきっかけとなりました。

 

はくちょう座(夏の星座)

夏から秋を代表する星座の1つで、大きな十字の形が特徴的です。「北十字星」と呼ばれ、一等星・デネブが輝きます。
ギリシャ神話でも大神・ゼウスが変身した姿として、非常に重要な位置にある星座です。

 

おすすめの星座に関する本

ここで、星座や神話についてより詳しくなれる、おすすめの本を2冊紹介します。

『星座神話と星空観察』表紙

星座神話と星空観察
沼澤茂美、脇屋奈々代(著)
誠文堂新光社

親子で一緒に星空を見上げるなら、こちらの本がおすすめです。星座の神話や星座を探すコツを学べますよ。

 

『星座と神話 夢が広がる伝説の世界』表紙

星座と神話 夢が広がる伝説の世界
矢部美智代、渡部潤一(著)、ナツメ社

神話について深く知りたいなら『星座と神話』をチェックしましょう。
88の星座にまつわる話を季節ごとに紹介し、神話の奥深さを学べます。小学校中学年以降なら読むことができます。

 

『聖闘士星矢』に出てくる星座や神話を楽しもう

『聖闘士星矢』に登場するキャラクターの、星座と神話をご紹介しました。

おすすめ本には星座の見つけ方も載っているので、本を片手に空を見上げてみてはいかがでしょうか。神話の世界を知れば、より深く星座の世界を楽しめます。

今回ご紹介した作品

聖闘士星矢
車田正美(著)、集英社ほか

 

星座神話と星空観察
沼澤茂美、脇屋奈々代(著)、誠文堂新光社

星座と神話 夢が広がる伝説の世界
矢部美智代、渡部潤一(著)、ナツメ社

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