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「週刊少年マガジン」2000年代前半の懐かし漫画|おすすめの名作


少年漫画にもかかわらず比較的リアルな描写が多い「週刊少年マガジン」。ストーリー重視の漫画が多いため、主人公をはじめとする作中の人物に共感することがたびたびありました。

高校生を過ぎてから読んだ少年漫画で「これ面白いなあ」と思ったものはほとんど「週刊少年マガジン」の漫画です。

この記事では2000年前半、「週刊少年マガジン」に掲載された懐かしの漫画を5つご紹介します。

 

シュール極まりないギャグ漫画!
『魁!! クロマティ高校』

『魁!! クロマティ高校』表紙

魁!! クロマティ高校
野中英次(著)

成績優秀の主人公・神山が、おバカな不良だらけの都立クロマティ高校にうっかり入学してしまうところから物語は始まります。一言でいうとシュール系ギャグ漫画です。そう、そのシュールさが面白いのです。

 

神山以外の同級生はバカばかり。林田、前田、メカ沢、フレディなどとてもキャラクターの濃い人物がそろっています。登場人物全員が、真面目な顔をして、1巻から最終巻までひたすらおバカなことをやっているのです。
ずっと読んでいると、作中で唯一の常識人である神山が、ひょっとしてこの漫画で一番の変人なのかも……と思ってしまうほど。

少しわかりにくいギャグもありますが、ツボにはまると笑いが止まりません。ギャグ漫画が好きな人はぜひ手に取ってみてください。

 

無実の証明、脱獄はできるのか……?
『無頼伝 涯』

『無頼伝 涯』表紙

無頼伝 涯
福本伸行(著)

 福本信行氏といえば『アカギ』や『カイジ』といった、ギャンブル系の漫画のイメージがありますよね。

しかし『無頼伝 涯』は、殺人事件の濡れ衣を着せられた少年・工藤が、非行少年の更生施設「人間学園」からの脱獄するというお話です。
『アカギ』や『カイジ』とはだいぶ作風が異なります。

 

犯罪・脱獄・監禁など少年漫画にしては重いテーマなので、今振り返ると「これ青年誌向けの内容だったのかも」と思います。しかし、福本氏独特のセリフ使いや心理描写で、漫画の世界に引き込まれていったことを覚えています。

福本氏の漫画には、いわゆる良い人はあまり出てきません。この漫画にも、とんでもない体罰を行う更生施設の園長・澤井や、刑事なのに違法業者と癒着し、さらにギャンブルにはまって借金だらけの安部など、ダメな大人が登場します。

しかし、ダメな大人の人間臭い部分は今でも印象に残っています。福本氏の作風を残しつつ他とは一線を画した漫画といえるのではないでしょうか。

 

CLAMPキャラクターが続々登場!
『ツバサ RESERVoir CHRoNiCLE

『ツバサ RESERVoir CHRoNiCLE』表紙

ツバサ RESERVoir CHRoNiCLE
CLAMP(著)

 さまざまなパラレルワールドを冒険する、読み応えたっぷりの壮大なファンタジー漫画です。
主人公である小狼とヒロインのサクラは、CLAMPの過去作品『カードキャプターさくら』に登場する小狼とサクラがもととなっています。

また『ツバサ RESERVoir CHRoNiCLEの世界は、同作者の『XXXHOLiC』とリンクしています。

CLAMPのキャラクターや世界観がこれでもかというほど詰まっていて、CLAMPファンには必見の漫画です。CLAMPの過去の漫画を知らなくても、この壮大な世界観の虜になることでしょう。
ファンタジー好きの人にもおすすめしたい漫画です。

 

ゴルフと出会い、成長していく
『空の昴』

『空の昴』表紙

空の昴
本島幸久(著)

 『空の昴』は、ゴルフを題材とした漫画です。私はゴルフのことを詳しくは知りませんが、臨場感あふれるシーンが多く、とても引き込まれた作品です。

 

主人公・昴は、もともとスポーツが好きな少年。しかし大病を患い、医者から「今後は激しい運動はできない」といわれてしまいます。
悲しみにくれていたとき、ふとしたことがきっかけでゴルフに出会います。

一度絶望を味わった昴が、ゴルフに出会うことでスポーツをする喜びを取り戻し、ゴルファーとして成長していく姿は必見です。

奇想天外で驚きが連続のスポ根漫画も魅力的ですが、リアルなスポーツ漫画が読みたい人におすすめしたい作品です。

 

アイドルグループと出会い、運命が変わる
『DRAGON VOICE』

『DRAGON VOICE』表紙

DRAGON VOICE
西山優里子(著)

 『DRAGON VOICE』は、主人公・凛が男性アイドルグループ・BEATMENのメンバーとして芸能界で活躍していく漫画です。

 

女性の主人公が、アイドルや女優として芸能界で活躍する漫画は過去に読んだことがあります。この漫画は男性が主人公。私のなかで当時とても斬新でした。

欠点だと思っていた自分の声を個性や魅力に変えて、夢をかなえていく凛の姿に次第に目が離せなくなります。最初は「少女漫画のよう」と思っていたのですが、読み進めていくと、「これはやっぱり少年漫画だ!」と感じるはずです。

凛だけでなく、信乃や勇吾、豪、俊生といったグループのメンバーが、芸能活動を通して成長していく姿も必見です。

 

いくつになっても面白いマガジンの漫画

今回紹介した漫画の中に「読んだことある!」と思ったものはあったでしょうか?

何歳になっても楽しんで読むことができる「週刊少年マガジン」の漫画作品。当時を振り返りながら、もう一度読んでみてはいかがでしょうか。

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