「週刊少年ジャンプ」2000年代前半の懐かし漫画|おすすめの名作
「週刊少年ジャンプ」は、これまでにアニメ化・映画化とメディアミックスされる作品も多く輩出してきました。本誌やコミックを読んだことがなくても、アニメや映画でジャンプ漫画を知っている人も少なくありません。
一方、アニメ化や映画化しなかった漫画にも、ジャンプには「良作」と呼ばれる魅力的な作品がたくさんあります!
今回は2000年代前半に「週刊少年ジャンプ」に掲載された、ちょっとマニアックな懐かしの漫画をご紹介します。
普通の野球漫画…ではないから面白い!
『Mr.FULLSWING』
『Mr.FULLSWING』
鈴木信也(著)
『Mr.FULLSWING』は突っ込みどころ満載の野球ギャグ漫画です。試合などではシリアスな展開もありますが、真面目な高校野球を期待してはいけません。
「面白いギャグ漫画があるよ」と友人からコミックを借りたことがきっかけでこの漫画を知りました。野球をあまり知らない私が見ても「え、なぜこんな試合展開になるの?」と思わずつぶやいてしまったほどです。
作中の登場人物が使う野球の技や技法は、物理法則を完全に無視! でもそれがおかしくてたまりません。
はじめて読んだのが電車の中だったので、笑いをこらえるのに苦労したことを覚えています。連載当時は「ギャグのついでに野球をしている」と言われていたようですが、それも納得です。
ギャグ漫画好きの人や、とにかく笑いたい人におすすめです。最近、あんまり笑ってないなあという人はぜひ手に取ってみてください。
フジリューワールド全開!
『Waqwaq』
『Waqwaq(ワークワーク)』
藤崎竜(著)
日本人の少女・松田が異世界「ワークワーク」に迷い込み、そこで「赤い血の神」と呼ばれ、異世界の争いに巻き込まれるストーリー。
ありがちなファンタジーのようでもあり、他にない斬新な設定をもつ独特な世界観がこの漫画の魅力です。少年漫画の王道のようで、ちょっとそこからは外れている……といった感じでしょうか。
バトル漫画ではありますが、いわゆるジャンプらしい派手なアクションはありません。しかし、独特な世界観に引き込まれ、繰り返し読んでみたくなる不思議な面白さはあります。
ストーリーだけでなく、藤崎竜氏の繊細でうっとりするような作画の美しさも、この漫画を語るうえで欠かせません。
ファンタジー系の漫画が好きな人におすすめです。藤崎竜氏の不思議な世界観の虜になるかもしれませんよ。
交通事故に巻き込まれて女の顔になっちゃった!
『プリティフェイス』
『プリティフェイス』
叶恭弘(著)
「週刊少年ジャンプ」にはバトルアクション系の漫画だけでなく、ちょっとHなお色気漫画も掲載されていますよね。『プリティフェイス』は、その少年漫画らしいちょっとHなラブコメです。
漫画の世界で、男女の性別が入れ替わるドタバタコメディーはよくありますが、本作は設定がユニーク。主人公のヤンキー少年・乱堂が、交通事故をきっかけに整形手術を受け、医師の手違いで女の子の顔にされてしまうという物語です。
女の子の顔になってしまったせいで、身体は男のままなのに女の子として生きることとなる乱堂。男であることがバレないよう女性用の下着をつけたり、股間を触られないよう必死になる乱堂の姿は何だか笑えます。ヒロイン・理奈にも負けない可愛らしさです。
絵柄が可愛いので、男性だけなく女性にもおすすめしたい漫画です。
『未確認少年ゲドー』
『未確認少年ゲドー』
岡野剛(著)
頭と胴体が別々の生き物から組み合わせてできた未確認生物・ゲドー(外堂祭門)を主人公としたSFコメディー。ゲドー自身が未確認生物であるにもかかわらず、未確認生物専門医である変わった設定のお話です。
作者は『地獄先生ぬ~べ~』の作画担当・岡野剛氏です。コメディーなので派手なバトルアクションはありませんが、和やかな気分で読める作品です。
話が面白いだけでなく生物の共生、擬態など生態学の基礎知識やゲノム、進化と学術的な内容も作中で解説されているので、勉強にもなります。
バトルアクションとは一味ちがうジャンプ漫画を読みたい人におすすめです。
マニアックな作品でも面白いジャンプ漫画
2000年代前半に紹介されたジャンプ漫画を紹介しました。
「当時ひそかに好きだった」という人もいれば、「こんな漫画連載されていたんだ」と思う人もいることでしょう。
ジャンプには隠れた名作漫画がたくさんあるので、機会があればぜひ読んでみてください。
ご紹介した「週刊少年ジャンプ」(集英社)の漫画作品
『Mr.FULLSWING』鈴木信也(著)
『Waqwaq』藤崎竜(著)
『プリティフェイス』叶恭弘(著)
『未確認少年ゲドー』岡野剛(著)
え、まだ読んでないならもったいない!