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『こち亀』コミック節目の発売年と共に当時の流行を振り返る


kochikame-ryuukou

国民的長寿マンガ『こち亀』が先日連載終了を迎えました。大きく話題になっていましたが、このたび最終巻200巻も各書店で続々と品切れとなり、ついに同タイトルの各巻売上の過去最高となる20万部を突破したという報道がありました。

報道記事などでは「有終の美」と書かれていましたが、まさにその通りですね。40年間一度も休載せずに連載を続け、最後に過去最高の記録を残してしめくくる。本当に素晴らしいです。

ところで、『こち亀』は「たまごっち」とか「ボーカロイド」とか、時代ごとの流行を取り入れることで有名な作品です。そこで、今回はそんな『こち亀』の節目の巻の発売年に漫画や音楽、映画など、どんなものが流行っていたのか調べてみました。

 

記念すべき『こち亀』1巻発売は昭和52年(1977)7月

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昭和52年はプロ野球の王貞治さん(巨人)が本塁打数の世界新記録756号を達成した年です。また年末の12月25日には喜劇王として知られるチャールズ・チャップリンが亡くなりました。こうしてみると40年前というのはもう歴史の一部ですね。ちなみに私は誕生しておりません(現在35歳)。

ジャンプでは『ドーベルマン刑事』『リングにかけろ』『東大一直線』などが連載されていました。

【書籍のベストセラー】

・八甲田山死の彷徨(新田次郎)
・文章読本(丸谷才一)

【コミック】※連載開始

・銀河鉄道999(松本零士)
・生徒諸君!(庄司陽子)

【音楽】

・ペッパー警部(ピンク・レディー)
・勝手にしやがれ(沢田研二)
・あずさ2号(狩人)
・宇宙戦艦ヤマト(ささきいさお)

【映画】

・ロッキー(主演:シルベスター・スタローン)
・未知との遭遇(監督:スティーブン・スピルバーグ)
・八甲田山(主演:高倉健・北大路欣也)
・幸福の黄色いハンカチ(主演:高倉健・倍賞千恵子)

私もまだ生まれていなかったのですが、「懐かしのアレ」的番組で見たものが多いなと感じました。時代を感じるラインナップですが、今も色あせていない名作揃いとも言えますし、この後も続編などで新たなファンを獲得している作品もあります。

40代~50代の方は子供の頃にお気に入りだった作品があるのではないでしょうか?

 

『こち亀』50巻発売は昭和63年(1988)2月

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さあ時代は下って『こち亀』は節目の50巻に到達します。昭和63年(1988)です。この時点ですでに10周年を突破しています。ソ連でペレストロイカが開始されたり、イラン・イラク戦争が停戦となった年です。

ジャンプでは『ドラゴンボール』『聖闘士星矢』『シティハンター』などが連載されていました。

【書籍のベストセラー】

・ノルウェイの森(村上春樹)
・ゲームの達人(シドニィ・シェルダン)

【コミック】※連載開始

・MASTER KEATON(浦沢直樹)
・寄生獣(岩明均)

【音楽】

・パラダイス銀河(光GENJI)
・乾杯(長渕剛)
・ANGEL(氷室京介)

【映画】

・敦煌(出演:佐藤浩市、西田敏行ほか)
・ラストエンペラー(音楽:坂本龍一)
・ランボー3(主演:シルベスター・スタローン)

これまたやはり今も親しまれている作品が見られますね。名作の力はすごいです。『ノルウェイの森』は、赤と緑の鮮やかな装丁で出版されましたが、これは作者である村上春樹さん自身の発案だそうです。

私もこの年になると小学生くらいですので、いくらかリアルタイムで見ていたことを覚えているものが出てきています。光GENJIは姉の影響で歌番組でよく見ていました。音楽や映画はなんとなく「懐かし感」が大きいですね~。

 

『こち亀』100巻発売は平成8年(1996)11月

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『こち亀』は100巻発売とともに連載1,000回も達成。平成8年(1996)のことです。

現在(2016年時点)、ジャンプの長期連載では『こち亀』に次ぐ作品が『ONE PIECE』ですが、こちらは2016年で19周年です。なんと『こち亀』100巻が発売されたときは『ONE PIECE』はまだ始まっていませんでした(翌年から連載)。

ジャンプ作品としては『SLAM DUNK』がこの年で連載終了。その他、『地獄先生ぬ~べ~』『るろうに剣心』などが人気を博していました。個人的には巻末掲載の『王様はロバ』なんかも好きでした。

【書籍のベストセラー】

・脳内革命(春山茂雄)
・神々の指紋(グラハム・ハンコック)
・猿岩石日記(猿岩石)

【コミック】※連載開始

・賭博黙示録カイジ(福本伸行)
・犬夜叉(高橋留美子)
・封神演義(藤崎竜)
・GTO(藤沢とおる)

【音楽】

・名もなき詩(Mr.Children)
・DEPARTURES(globe)
・LA・LA・LA LOVE SONG(久保田利伸withNAOMI CAMPBELL)

【映画】

・ミッション・インポッシブル(出演:トム・クルーズ)

・インデペンデンス・デイ(監督:ローランド・エメリッヒ)
・セブン(主演:ブラッド・ピット)

この頃、私は高校生でしたが、友人の影響によりエンタメ系をもっともチェックしていた時期でした。どれも懐かしの名作ですが覚えているものばかりです。30代後半くらいの方は同じ思いの方もいらっしゃるのでは?

しかし、『ONE PIECE』が始まる前にすでに『こち亀』は100巻超えなど、本当に歴史を感じますね。流行はうつり変わっていくものですが、『こち亀』は“流行もの”も作中に登場させて色あせない面白さを出していったんですねえ。

ちなみに『こち亀』100巻は、ちょっとしたおまけがついてたり、装丁に100巻だけの違いがあったりとお祭り騒ぎの巻でした。気になる方はぜひチェックを。

 

『こち亀』150巻は平成18年(2006)6月

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『こち亀』150巻は今から10年前の2006年の発売です。この年のジャンプでは、すでに『ONE PIECE』『BLEACH』『銀魂』といった人気漫画が連載中で、社会現象にもなった『DEATH NOTE』が連載を終えています。

【書籍のベストセラー】

・国家の品格(藤原正彦)
・ハリー・ポッターと謎のプリンス(J.K.ローリング)
・東京タワー(リリー・フランキー)

【コミック】※連載開始

・キングダム(原泰久)
・聖☆おにいさん(中村光)

【音楽】

・粉雪(レミオロメン)
・青春アミーゴ(修二と彰)

【映画】

・ハリー・ポッターと炎のゴブレット(出演:ダニエル・ラドクリフ)
・パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト(出演:ジョニー・デップ)
・LIMIT OF LOVE 海猿(出演:伊藤英明)

ここまでくると懐かしいというよりは「ついこのあいだ」感がないでしょうか?一応10年前なんですけどね。

今年(2016年)11月に続編発売ということで話題の『ハリー・ポッター』は6作目の「謎のプリンス」が発売されたところでした。音楽ではレミオロメンの『粉雪』が大ヒットを飛ばしました。ドラマ『1リットルの涙』の挿入歌としても知られている名曲です。

ちなみに、この年の年末にPlayStation3とWiiが発売されています。今ではさらなる後継機が出ていますが、この時点でもかなりの性能を持ったゲーム機でした。10年は早いものですねえ。

 

懐かしの名作に触れる

以上、『こち亀』が歩んだ40年の中から、節目の4年間を振り返ってみました。

4年に1回しか登場しない日暮熟睡男(ひぐらしねるお)の登場年で振り返ろうかとも思ったんですが、原作では11回登場しており、意外と細かい振り返りになるので50巻ごとに振り返りました。

40年と一口に言っても、流行もので見ると歴史をより実感できた気がします。ここまで流行に変遷があるんですね~。この時代の流れを駆け抜けてきた『こち亀』。本当にすごい作品です。


今回取り上げた節目の巻&最終200巻

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』1巻
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』50巻
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』100巻
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』150巻
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』200巻

ちなみに「ジャンプ年表」にて、記事中にも出てきたジャンプ作品の変遷を2015年4月まで網羅してみました。興味のある方はチェックしてみてください!

 

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ライター

サカモト
サカモト
中学生の頃に歴史にハマった歴史好き30代。毎日のように本屋に行っては面白そうな本をあさってます。歴史関係のほか、漫画も好きです。