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週刊少年マガジン90年代のマイナー漫画|懐かしのあの漫画、全部知ってる?


更新日:2019/10/30

週刊少年マガジン90年代のマイナー漫画

他の少年漫画雑誌ではあまり見ない珍しいテーマの漫画を掲載する異色な面を持ちながら、多くの人気漫画を輩出し続けている「週刊少年マガジン」。
子供の頃、毎週水曜日が待ち遠しかった方も多いのではないでしょうか。

ここでは、90年代にマガジンで連載されていたちょっとマイナーで懐かしい漫画をご紹介します。あなたは全部覚えていますか?

リアルタイムで見逃してしまった作品、楽しみにしていたあの作品、思い出しながら読んでみてくださいね。

 

『MMRマガジンミステリー調査班』

『MMRマガジンミステリー調査班』の表紙

MMRマガジンミステリー調査班
石垣ゆうき(著)

「な、なんだってー!」
フレーズを見たことはあっても、意外と読んだことのある方は少ないかもしれません。

90年代はUFOやノストラダムスの大予言などオカルトブーム真っ只中であり、そんな超常現象を調査するのが週刊少年マガジンの編集者たち”MMR”なのです。

 

リーダーのキバヤシを筆頭に、さまざまな不可解な現象、人類の未来の姿を調査していくMMR。リアリティ溢れる表現と超常現象を扱っている本作は、少年漫画でも類を見ない漫画でした。

子供の頃は、超常現象の恐怖に怯えてドキドキしながら読んでいた人も、今読み返すとクスッと笑える描写があるかもしれません。

残念ながらノストラダムスの大予言は外れてしまいましたが、これからのMMRの活躍に期待しましょう。

 

『泣くようぐいす』

『泣くようぐいす』の表紙

泣くようぐいす
木田康昭(著)

「週刊少年ジャンプ」で連載されていた『幕張』の完結から2年後、1999年に連載開始した『泣くようぐいす』。

前作同様、高校野球を題材としたスポーツ漫画ですが、多くの有名漫画や編集者、芸能人などをネタにしたギャグが割と過激です。
少年誌にこれだけブラックなギャグや下ネタを突っ込んでくる漫画は、今ではなかなかお目にかかれないと思います。

たまにシリアスになることもあり、ギャグシーンとのギャップが激しくツッコミどころも満載!

シンプルでスッキリとしたタッチの絵なので読みやすく、かなりエッジの効いたギャグはクセになりますよ。

 

『スーパードクターK』

『スーパードクターK』の表紙

スーパードクターK
真船一雄(著)

超異色の医療漫画! ハードボイルド医学伝説『スーパードクターK』。

鍛え上げられた鋼の体を持つ天才ドクターKAZUYA。
フリーランスのドクターの彼は、ふらりと現れては、その天才的な医療技術の屈強な肉体で問題を解決していきます。

劇画風のタッチでシリアスな展開が続くと思いきや、意外にもどこかで見たことのあるようなキャラクターが登場するなどユーモアある一面も。
手術などの医療シーンもわかりやすく、子供だった当時でも読みやすかったです。

医療漫画なのに、敵と戦ったり患者を窮地から救う強靭な肉体美をこれでもかとさらけ出すサービス精神旺盛なKAZUYAの活躍は必見!

 

『永遠の詩』

永遠の詩
佐々木飛朗斗(著)、上田ナツオ(絵)

不良漫画を多く掲載してきたマガジンですが、『永遠の詩』はバイク愛の強い作品です。バイク雑誌を片手に読んでいた方もいるかもしれませんね。

神崎永遠と、彼に絡んでくる数々の暴走族が、自慢のバイクとともに登場します。

登場人物と同等、もしくはそれ以上にバイクの存在感が圧倒的で、バイク好きでなくとも自然と詳しくなってしまうはず。
不良漫画は数あれど、バイクにこれだけスポットを当てているところが支持される所以でしょう。

もちろんバイクだけでなく、10代の頃に感じた葛藤や恋愛模様も描かれています。しっかり青春していて照れくさくもあり、懐かしさを感じることができます。

暴走族御用達のバイクばかりではなく、ドラッグスターやニンジャ、ハーレーなど幅広い層に支持される名車が出てくるのは嬉しいところです。

 

『ゲームクリエイター列伝』

ゲームクリエイター列伝
平沢たかゆき(著)

ゲーム好きなら誰もが知っている名作を生み出してきた伝説的人物を描いた『ゲームクリエイター列伝』。
大成功を収めたヒット作やゲーム機が取り上げられており、紆余曲折を繰り返しながらそれらを生み出した製作秘話が垣間見られます。

ただ作品を作っているだけではなく、企業としての戦略や売れ行きに対する不安などクリエイターたちの苦悩も描かれいます。リアルなドキュメンタリーとして読むのもおすすめです。

ゲームを実際にプレイしたファンが雑誌に投稿した辛辣なレビューのシーンは、製作者でなくとも心が痛みました。

有名作品が取り上げられているので、日頃ゲームをしない方でも楽しめる作品です。

 

『ビバ!柔道愚連隊』

『ビバ!柔道愚連隊』表紙

ビバ!柔道愚連隊
ニッシー西(著)

身長154cm、体重45kgと小柄で内気な性格の寿はじめが、高校柔道を通じて心身共に成長していくスポーツ漫画。

いわゆるスポ根漫画とは異なり、ギャグ漫画の要素もふんだんに盛り込まれた作品に仕上がっています。柔道好きの方はもちろん、柔道を知らないという方でも楽しめる作品ですよ。

特に序盤から中盤にかけては、ギャグの要素と柔道の真面目さが見事に融合。スポーツ漫画としての新たな面白さを築き上げた漫画と言っても過言ではありません!

また、中学時代にいじめられっ子だったはじめが勝利を重ね、「平成の三四郎」と称されるほどの柔道家になっていく姿は実に爽快でした。

 

『へなちょこ大作戦Z』

『へなちょこ大作戦Z』表紙

へなちょこ大作戦Z
西本英雄(著)

現実離れしたシュールな笑いがたまらない、『へなちょこ大作戦Z』。個人的には、「週刊少年マガジン」を代表するギャグ漫画だと思っています。
一癖も二癖もある、アクの強いキャラクターたちが印象的な作品です。

とんち坊主のファッ休や、危険な発言を繰り返す最強幼稚園児のこうちゃん、一攫千金を狙う悪徳パンダのプイプイなど、どこかで見たことのあるようなキャラクターたちが、読者を「へなちょこワールド」へといざないます。

最近、笑うことから遠ざかっているそこのあなた! 『へなちょこ大作戦Z』で軽くひと笑い、いかがですか?

  

『キムンカムイ』

『キムンカムイ』表紙

キムンカムイ
三枝義浩(著)

物語の舞台は、北海道。
連休を利用し釣りに出かけた遼ら3人は、川の増水のため、同じく北海道の自然を撮影するためにやってきたテレビクルーとともに山小屋で一夜を明かすことになります。

翌日起床すると、テレビクルーのひとりが行方不明に。残されたカメラの映像を確認すると、そこにはヒグマが死体を引きずって歩く姿が映されていたのでした――。

数年ぶりに再会した片瀬遼、松本幸雄、中竹宏斗の幼なじみ3人組を中心に繰り広げられるサバイバル・パニック漫画。人間の醜さが、これでもかと描かれています。

最初から最後まで、一瞬たりとも見逃せないハラハラの展開を楽しめますよ。

 

『破壊王ノリタカ!』

『破壊王ノリタカ!』表紙

破壊王ノリタカ!
刃森尊(著 )

弱虫だった沢村典隆が特訓を重ね、強敵を倒していく王道の格闘技漫画。キックボクシングが題材となっています。

正統派の格闘技漫画ではありますが、熱血スポ根の要素は低め。
ごく普通の人間が、どのようにして自分より強い相手に勝利していくのか? に焦点が当てられている作品です。

格闘シーンのリアルな描写には定評があり、コミカルかつ単純明快なストーリー展開は、格闘技に興味がない方でも読みやすい仕様になっています。

当時の時事ネタも多く取り入れられているので、ぜひ昔を懐かしみながら読んでみてください。

 

『脳みそプルン!』

『脳みそプルン!』表紙

脳みそプルン!
川口憲吾(著)

キング君、タックンなど、可愛らしいキャラクターが登場するショートギャグ漫画。ただし、好みは真っ二つに分かれるかとおもいます。

マガジン愛好者の間でも「ギャグセンスが高い漫画」のひとつに挙げられることも多く、シュールなストーリーと中毒性のある異様なキャラクターたちが、読者を病み付きにさせます。
年齢や性別を超えて、抜群の笑いを読者に届けてくれますよ。

連載中に漫画の1コマ目を読者から募集し、2コマ目以降を作者が描いて発表するなどの試みも実施されていました。

 

マガジンを支えてきた素晴らしい漫画たち

まだまだここではご紹介できなかった素晴らしい漫画が、マガジンではたくさん連載されてきました。映画化やアニメ化されて原作を知ることも多いでしょう。

新しい作品だけでなく、意外と昔の作品を読み返したらハマるかもしれません。漫画を読みたい、と思ったらぜひ参考にしてみてください。

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