桂正和 漫画おすすめ|懐かしの傑作、マイナー作品を振り返る
更新日:2019/10/31
桂正和さんといえばちょっとHだけどカワイイ美少女が出てくる恋愛漫画を思い浮かべますよね。
うるんだ瞳、むっちりしたボディといった男子の理想がぎっしり詰まった美少女の絵に定評のある漫画家です。
美少女が出る恋愛漫画のイメージが強い桂さんですが、SFやアクション漫画でも高い評価を得ています。
ここでは、そんな桂正和さんの漫画を厳選してご紹介します。
ビデオの中から現れた少女
『電影少女』
『電影少女』
集英社
女の子にモテたいと頑張るけれど、いつも空回りばかりしている洋太。ある日レンタルビデオを再生すると、美少女あいがテレビの中から出てきます!
あいは、洋太をなぐさめたり、洋太の恋を応援したりするために現れた期間限定の存在。それにもかかわらず、あいは洋太のことを好きになってしまいます。さらに、洋太も徐々にあいに惹かれていき――。
洋太もあいもお互いのことが好きなのに決して結ばれることが許されない2人。
切ないと同時に、洋太が別の女の子と付き合ったり、あいが洋太の元を去ったりしたときは本当にヤキモキしました。
「この2人の関係は最終的にどんな形で決着をつけるんだろう」と気になって仕方なかったことを覚えています。
桂正和 連載デビュー作
『ウイングマン』
『ウィングマン』
集英社
桂正和さんの記念すべき連載デビュー作。変身ヒーローに憧れていた健太が、ある出来事をきっかけに本物のヒーローになってしまうお話です。
アニメを見たことのある方も多いのではないでしょうか。
ヒーローのくせに、めちゃくちゃ弱い健太。でも、最初から健太が強いヒーローだったら、私はこの漫画には惹かれなかったと思います。
弱い健太が一生懸命に努力して強くなっていくところが、この漫画の最大の魅力なんです!
桂さんといえば恋愛漫画のイメージが強いですが、デビュー作がヒーローものなんて、ちょっとびっくりしますよね。
桂作品の原点ともいえる漫画なので、ぜひ手に取ってみてください。
片想いの楽しさやハラハラを描く
『I”s』
『I”s』
集英社
主人公の一貴の視点で描かれた恋愛漫画。
この漫画の面白いところは、一貴の視点でしか登場人物の感情が描かれていないところ。読者は一貴と一緒になって、片想いの切なさや楽しさ、ハラハラした気分を味わえます。
一貴はヒロインの伊織に片想いしていますが、伊織の内面は漫画の中で一切描かれていません。
連載当時の私は、「伊織は一貴のことが好きなの? それともただの同級生だと思っているの?」と、伊織の表情や行動からその思いを想像して読んでいました。
片想いをしていると、好きな人の行動や言動が気になってしょうがないですよね。そんな片想いのもどかしくて切ない気持ちを思い出させてくれる漫画です。
作風の違う変身ヒーロー漫画
『ZETMAN』
『ZETMAN』
集英社
本作『ZETMAN』は、ヒーローものはありますが、いわゆる勧善懲悪ものではありません。主人公のジン、ライバルのコウガ。2人のなかにあるそれぞれの「正義」が対立するお話です。
2人の正義感の違いが丁寧に描かれているのが何と言っても見どころ。今までの桂作品とは作風がガラリと変わります。桂さんお得意のお色気シーンもほとんどありません。
しかし、圧倒的な画力と世界は文句なしの素晴らしさです!
グロテスクなシーンも多く、暗いお話ですが、先の読めない展開に一気に引き込まれてしまいました。
女性を虜にするDNA
『D・N・A2』
『D・N・A2』
集英社
子供を2人以上産んだら死刑という法律ができてしまったほど、人口増加の著しい世界が舞台。そんな世界で、重度の女性アレルギーを持つ純太は、実は女性を虜にするDNAの持ち主、“メガプレイボーイ”だったのです!
政府は人口増加を防ぐため、未来からDNAオペレーターのかりんを派遣するのですが――?
SFラブコメディ『D・N・A2』。未来からやってきたかりんのなんと可愛くてカッコイイこと! 特にアクションシーンはたまりません。
全5巻と短めながら、アクションやバトルなど、少年漫画の王道的な内容も存分に楽しめる作品です。
魅力いっぱい! 桂正和 ワールド
さまざまな引き出しを持つのが桂正和さんの作品の魅力。
桂正和さんの描く繊細な恋愛描写は、どれも共感できるものばかりです。
恋愛漫画だけでなく、ちょっと重たいシリアスな話も見ごたえがありますよ。画力抜群なのでアクションのシーンも迫力満点です。
ぜひよんでみてくださいね。
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