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イチオシは「傷物語」!?大人気〈物語〉シリーズ傑作五選!


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物語シリーズとは、西尾維新さん原作の大人気ライトノベルシリーズです。『怪異』と呼ばれる存在にまつわる青春ストーリーで、SFありミステリーありの伝奇小説となっています。

そこでここではそんな物語シリーズの傑作を筆者の独断と偏見で五作選書させていただきました。

 

壱.『化物語(上)

~あらすじ~

『怪異現象』に苛まれる五人の少女。ある者は体重がなく、ある者は延々と道に迷い、またある者は悪魔と契約をしてしまいます。高校三年生の阿良々木暦(あららぎ・こよみ)は、そんな彼女たちに手を差し伸べます。

なぜ『怪異』は少女たちを苦しめるのか?その中で見えてくる彼女たちを取り巻く複雑な環境や悩み。

阿良々木暦の青春怪異譚が、こうしてはじまります。


はじまりはここから!

本作化物語は、シリーズ第一弾。作者の西尾維新は本作について、趣味で書いた作品と述べています。本作はそういったこともあってか、自由度の高い作品となっています。時に本題を外れて語られる漫才のような掛け合いが、そのもっともたる例です。ただ、その掛け合いが非常に面白く、作品の大きな魅力の一つとなっているのが本作の特徴。

コミカルな空気に終始せず、しめるところはしっかりとしめる、めりはりの効いた作品でもあります。

■『化物語(上)』 / 講談社BOX

 

弐.『傾物語

~あらすじ~

受験勉強におわれていた阿良々木は、学校の宿題には一切の手をつけず、夏休み最終日を迎えます。そこで阿良々木は、怪異の王であり吸血鬼の忍野忍(おしの・しのぶ)に、冗談交じりで時間を戻してほしいと伝えます。意外にも、忍はそれを承諾。そして、時間跳躍を行う二人。確かに過去へ戻ることのできた二人でしたが、そこは11年前の5月であるということが判明します。

夏休みの宿題どころではなくなった阿良々木でしたが、そこでふとあることを思いつきます。それは11年前に亡くなったとある少女を救うというもの。そこで少女を救い、現代へ戻ってきた阿良々木。しかし街の様子は以前とまるで違っていて――。


時間跳躍と驚愕の展開

本作はシリーズ第五弾。阿良々木暦の夏休み最終日の冒険を描いた作品となっています。序盤のコミカルな展開からは想像のつかない終盤の展開は圧巻で、SF的に非常に面白い作品となっています。

たった一人の少女を救うことが、なぜ未来をこうも変えてしまったのか?その理由が面白く、思わず考えさせられます。

■『傾物語』 / 講談社BOX

 

参.『花物語

~あらすじ~

高校三年生になった神原駿河(かんばる・するが)はある時、奇妙な噂を耳にします。それは、悩み事をなんでも解決してくれる『悪魔様』の話。かつて悪魔に取り込まれかけたところを阿良々木に救われた神原は、『悪魔様』という名前に妙な因縁を感じ、正体をつきとるために動き始めます。

そこで『悪魔様』の正体が、かつてバスケットボールのライバルであった沼地蠟花(ぬまち・ろうか)であることが判明。沼地は、『悪魔様』となり、他人の不幸話を集めているとのこと。

悪魔の右腕を持つ神原。悪魔になろうとしている沼地。これは、『悪魔』にまつわる二人の少女の物語――。


阿良々木暦が大学生となった話

本作は、シリーズ第六弾。阿良々木暦が大学生となっている本作は、シリーズ時系列の最後に位置する物語です。

神原と『悪魔』に一つの決着がつく話であり、沼地と神原の内面を掘り下げた話となっています。二人の切実な悩みやそこから生じる複雑な心理を書ききった本作は、文句のない傑作となっています。

■『花物語』 / 講談社BOX

 

肆.『終物語(上)

~あらすじ~

十月上旬。阿良々木は、謎の少女忍野扇(おしの・おうぎ)に誘われ、学校にある隠し部屋をさがすことに。そこで隠し部屋を見つけ、中に入った阿良々木と扇は『怪異現象』に巻き込まれ、外に出られなくなってしまいます。

そのとき阿良々木は、二年前、自らが孤立することになったとある事件を思い出し、扇に語りはじめます。その中で、不登校になってしまったとある少女を思い出した阿良々木は、その少女にまつわる過去にあった事件の真相を追っていきます。


ミステリー作家としての西尾維新

シリーズ十五冊目の本作は、ミステリー色の強い作品となっています。西尾維新といえばデビュー作の『クビキリサイクル』や『忘却探偵シリーズ』などミステリー作家としての一面を持った作家さんで、本作は、ミステリー作家としての西尾維新が垣間見える一作です。

犯人当てから、消えた人間の謎まで、面白いミステリーがつまった一作となっています。

■『終物語(上)』 / 講談社BOX

 

伍.『傷物語

~あらすじ~

高校二年生の春休み。阿良々木は、四肢を失った満身創痍の金髪の美女に遭遇します。自らを吸血鬼と名乗る彼女。阿良々木はそこで彼女へ血を与えます。死を覚悟した阿良々木でしたが、阿良々木は吸血鬼となって甦ります。

阿良々木が助けた吸血鬼の名はキスショット。彼女から四肢を奪ったのは三人の吸血鬼ハンター。彼らから彼女の四肢を取り戻すことで、人間に戻してもらうことを約束した阿良々木は吸血鬼ハンターと対峙します。


特にイチオシ!

本作はシリーズ第二弾で、阿良々木暦が『吸血鬼』となった理由が明かされる話です。

時系列的には化物語の前の話となっています。作者の西尾維新はあとがきで『あえて『傷物語』から先に読むというやり方も認められてしかるべきでしょう(p357より抜粋)』と述べています。そんな本作は、真のはじまりの物語と言ってもいいかもしれません。

本作では終盤に一つの驚愕の事実が明かされ、語られてきた物語がまるで別の意味を持ち始めます。

そういった構成や展開の妙が本作の魅力となっていて、個人的には特にイチオシの作品です。

■『傷物語』 / 講談社BOX

 

まとめ

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以上が物語シリーズ傑作五選です。いかがでしたでしょうか。

基本的には刊行順に読むのが好ましいので手に取る際は、どのような順番で刊行されているか確認することをおすすめします。

ちなみに、刊行順は以下の通りです。

『化物語(上・下)』、『傷物語』、『偽物語(上・下)』、『猫物語(黒)』、『猫物語(白)』、『傾物語』、『花物語』、『囮物語』、『鬼物語』、『恋物語』、『憑物語』、『暦物語』、『終物語(上・中・下)』、『続・終物語』、『愚物語』、『業物語』。

気になった方は是非参考にしてみてください。

〈物語〉シリーズ / 西尾維新(著)、講談社


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ライター

ツナシ
青春小説とミステリー小説が好きな20代。ライトノベルから純文学まで読みますが、浅く広くといった感じです。小説は読むのも好きですが書くのも好きです。 先日某小説新人賞を賜り、現在出版に向けて作業中。