本の部位の名称とは?【知っておきたい本の雑学】
ハードカバーの本にある、この中身よりも出っ張っている表紙の余白部分。
これ、何て呼ばれているか知っていますか?
答えはちり。ひとまわり表紙を大きくすることで、本の中身を保護しています。
このように、意外と呼び方が分からない本の名称。面白そうなので、ちょっとクイズ形式でまとめてみました。
全部で10問!これを全部知っている人は、かなりの本好きさんです!
本の名称 初級編 【 ★ 】
Q1: 書籍本体の一番外側の部分は?
答えは表紙。これは知っている人も多いでしょう。
表紙は本の中身を守るためのもの。タイトルが書かれている開きはじめの方を表表紙、反対に閉じる方を裏表紙といいます。
漫画ではここにおまけの漫画やイラストなどが描かれていることがあり、読者の楽しみのひとつになっていますね。
Q2: 書籍本体をつつんでいるものは?
答えはカバー。ジャケットとも呼ばれています。
表紙の傷や汚れを防ぐほか、装飾や宣伝が主な役割です。まさに“本の顔”ですね。
Q3: 新刊などによくついているこの細長い紙は?
答えは帯(おび)。ほかにも袴、腰巻とも言います。
キャッチコピーや推薦文を載せるなど、宣伝をして本の魅力やお客さんの購買意欲を高めている、実は重要なものだったりします。
実際、帯の内容に興味をもって買う“帯買い”をしたことがある人、結構いるのでは?
本の名称 中級編 【 ★★★ 】
Q4: カバーや帯を内側に折り曲げたあの部分は?
答えはそで。名前がなさそうでちゃんとあるんですよ!
著者プロフィールや、既刊作品の情報、帯のそでにはキャンペーンの応募券などが載っていたりします。
Q5: 本を開いた時に真ん中になるこの部分は?
答えはのど。本をとじる部分。
漫画の場合はここに絵やセリフを描くと読みにくくなったり、切れてしまったりするので、描かれていないことが多いです。漫画の基礎知識のひとつなので、わりと知られている名称です。
Q6: “のど”の部分を除いたこの3辺は?
答えは天、地、小口。ページ上部が天、下部が地、ページを開く部分が小口と呼ばれています。
この3つは、本がヤケやすい箇所でもあるため、本の研磨を行う古本屋さんなどで聞いたことがある人もいるかもしれません。
一般的なのが何も手を加えていないシンプルなものですが、天、地、小口の三方に金箔をつけたり、染料で染めたりと装飾しているものもあります。CLAMPさんの作品『xxxHoLiC』などがそうですね。
また、三方をあえて裁断しない昔ながらの製本方法・アンカットというものがあり、日本では天のみ裁断しない天アンカットを行っている出版社もあります。
キレイに整った本ももちろんいいですが、歴史を感じる不揃いなアンカットも味があって、これはこれでステキです。
本の名称 上級編 【 ★★★★★ 】
Q7: 本の最後にあるタイトルや著者名、出版年月日などが書かれたページは?
答えは奥付。他にも編集者や本を発行した発行人、印刷会社、印刷回数を示す版なども載っています。
この本が何回目に刷られた物なのか? 確認したい時はこのページを見ればすぐに分かりますよ。
Q8: 表紙を開いて真っ先にあるページは?
答えは見返し。小説の単行本などでにある一番最初のページ。これが見返しです。
表紙の紙と本の中身をつなげる役割があり、表紙に貼りついている方を効き紙、貼りついていない方を遊び紙といいます。漫画や文庫本では付いていないものが多いです。
Q9: タイトルが書かれている平らな部分は?
答えは平(ひら)。なんと、ここにも名前があるんですね!
平(ひら)といい、この平が見えるように本を積み上げて陳列することを平積みといいます。新刊やベストセラーなどがよくこの陳列方法で並べられていますよ。
Q10: 本にある溝のようなものは?
答えは溝(みぞ)。そのまんまですね。
この溝は表紙を開きやすくするためにつけられるもので、もともと表紙がめくりやすい漫画や文庫本などのソフトカバーにはついていません。
いくつ答えられた?
みなさんはいくつわかりましたか?
ちなみに筆者は半分しか知りませんでした……。残念。
身近にあるのに意外と知らない本の名称。普段使うことは少ないかもしれませんが、知っておくとなんだかちょっとうれしくなっちゃいますね。
【おすすめ記事】あなたはいくつ当てはまる?本好きあるある