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【実践】日焼けした本の修復


更新日:2019/1/16

久しぶりにお気に入りの本を読もうとして本棚から出した際に、本が日焼けをしていた……なんてことはありませんか?

大切な本でも、長年本棚に保管していると日焼けして黄ばんでしまうことがあります。できれば元のきれいな状態に戻したいですよね。

 

「本が日焼けしてしまうのは仕方がない」と思って諦めていた方にも、おすすめの方法があります。

ここでは、日焼けした本の修復方法を試してみました! 誰でも簡単にできて、入手が難しい道具もいりません。

※実際に試した際に不具合がおきたときの責任は負いかねます。すべて自己責任でお願いします。

 

紙ヤスリで天と地を修復

「本の天と地」と呼ばれる、本の上部と下部に紙ヤスリをかけて修復する方法です。

特に天は日焼けしやすい場所でもあるため、丁寧に紙ヤスリをかけましょう。
※紙ヤスリで怪我をしないようご注意ください。

 

<用意するもの>

・目の粗さの異なる紙ヤスリ3種類(ここでは40番、180番、320番を用意しました)
・紙ヤスリを巻きつける棒(あれば)

 

手順1:カバーを外しておく

カバーを傷つけないように、作業をする前に外しておきましょう。また、カバーを外すことでヤスリがかけやすくなります。

 

手順2:目の粗い紙ヤスリからかける

本に紙ヤスリを当てやすいように、紙ヤスリを適当な大きさに切って平らな棒に巻きつけます。棒などがない場合は、そのままかけても問題ありません。
紙ヤスリはまず目の粗いものからかけていきましょう。

 

本を立てた状態で、紙ヤスリが水平になるようにかけていきます。

紙ヤスリは一定方向に向かってかけるようにしましょう。交互にかけてしまうと、表面がギザギザになったり、波打ったようになったりしてしまいます。

 

手順3:目の細かい紙ヤスリをかける

表面の黄ばみがだいたいとれてきたら、中くらいの目の紙ヤスリを使って表面を削っていきます。さらに、目の細かい紙ヤスリに替えて、表面がなめらかな状態になるように整えていきましょう。

 

修復完了!

真ん中の部分に少し黄ばみが残ってはいますが、おおかたキレイになりました! 側面の小口も同様の方法で修復が可能です。

ただし、こちらは本を削る方法ですので、本に手を入れたくないという方にはおすすめしません。

 

ページも紙ヤスリでキレイにできる?

本を開いたところの「天アキ」や「地アキ」と呼ばれる余白部分まで黄ばんでいる場合も、地道ですが各ページに紙ヤスリをかけていくと黄ばみを薄くすることが可能です。

※この方法は、本の状態によってページが破れる、穴が開く可能性があるのでご注意ください。

 

余白部分には荒い目の紙ヤスリは使わないでください。細かい目でかけていきます。
やりすぎると紙が毛羽立ってしまうので、ご自身で調節してください。

 

漂白剤でも修復できるのか?

日焼けたした本の修復法でよく見られる漂白剤を使った方法。
はたしてこの方法で本の天や地、小口の日焼けを修復することができるのか? 試してみました!

漂白剤を使用する際は、かならずゴム手袋などをはめてくださいね。そしてかならず換気しながら行ってください。

【関連記事】本についたコーヒーや醤油のシミでお困りのかたはこちら

 

漂白剤の原液をキッチンペーパーに染みこませて、天や地、小口に塗っていきます。漂白剤の量が多いと、紙がふやけてしまうので注意してください。

 

そしてこちらが検証結果↓

うーん、あまり変わっていないですね……。真ん中あたりが少し白くなった気もします。

確実に色を薄くしたい場合は、紙ヤスリの方が綺麗にできそうです!

 

本の日焼けを修復してみよう

余白部分は紙ヤスリで紙を傷めないようにかけるのは難しく、全ページ分、作業をするのは大変なことからも現実的ではないかもしれません。

しかし、本の日焼けは天や小口の部分は紙ヤスリで修復することができます。自己責任のもと、日焼けが気になる本があれば試してみてくださいね。

 

できれば本の日焼けは事前に防いでおきたいですね。どんなことが本の日焼けに繋がるのか? どうしたら日焼けすることを防げるのか?

ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。