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本の日焼けを防ぐ! 本棚の置き方と工夫


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本棚に並べた本やコミックが、いつのまにか日焼けして変色してしまった、という経験はありませんか?特にお気に入りの本が変色してしまうと、悲しい気持ちになりますよね。本が日焼けをしたり劣化したりする原因には、

1、紫外線
2、湿度や結露
3、空気による酸化

があげられます。ここでは、本を日焼けから守るための本棚の置き方や、ちょっとした工夫をご紹介します。

 

本棚は窓際に置かない

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窓際は、直射日光やガラスの結露が起こりやすく、本にとっては過酷な環境です。本を日焼けや劣化から守るためには、本棚は窓際に置かないようにしましょう。本棚を置く場所は直射日光の当たらない、できるだけ暗い場所が良いです。押入れに収納したり、扉のついた本棚を利用したりする方法もあります。

また、北側の壁は冬に暖房をつけると結露が起きやすい場所です。できれば避けたほうが良いですが、置く場合には壁にぴったりとつけずに、少し離して置くようにしましょう。空気に流れが生まれて、湿気がこもりにくくなります。

 

紫外線カットのカーテンやフィルムを使う

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部屋に入り込む紫外線を避けるためには、紫外線カットのカーテンや窓用フィルムを使うのもおすすめです。また、紫外線は蛍光灯の光にも含まれています。太陽光を避けていても、部屋の電気に当たり続けることでも本の日焼けは進んでしまいます。LED電球ならば含まれる紫外線量が少ないので、電球を蛍光灯からLED電球に変えることで対策すると良いでしょう。

その他にも、本にブックカバーをつけることも紫外線対策としておすすめです。しかし、本の表紙が見えなくなるのはイヤ、という人もいます。この場合、本を保護することを目的とした透明フィルムが市販されており、紫外線もカットできます。

 

大事な本は収納しておく

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本は紫外線や湿度を避けても、空気に触れているだけで劣化していきます。これは、本が一般的に酸性紙でできているためです。そのため、本当に大事にしたい本はできるかぎり空気を遮断して保管すると良いでしょう。

まず、密閉できるビニール袋に乾燥剤と一緒に本を入れます。できるだけぴったり入れたいので、入るなら2~3冊一緒にいれて構いません。乾燥剤を入れることで、湿度を避けることもできます。それを、さらに遮光性のある収納ケースに入れて保管しましょう。すぐに読む予定のない本の保管方法としてもおすすめです。

また、収納したくない場合は酸性の紙を中和する方法もあります。図書館の本が比較的状態が良いのは、このような中和処理が行われているからです。中和する方法としては、アンモニア水を利用します。本の表紙や3辺など日焼けしやすい部分を、アンモニア水で湿らせた布を固く絞り拭き取ることで、本の酸化を遅らせることができます。

 

それでも日焼けしてしまった時には?

ブックオフオンラインでは本が日焼けしてしまった場合、専用の書籍研磨機を使って磨いています。これを家庭で応用する場合は、紙やすりを使用すると良いでしょう。できるだけ目の細かい紙やすりで、黄ばみの気になる3辺を、紙の流れに沿うように一方向に向かって削ります。また、カビが気になる場合は漂白剤やアルコールに浸した布を固く絞り、拭き取るのもおすすめです。そのあとは必ず、水で濡らし固く絞った布で拭き取りましょう。

本を日焼けさせずに、できるだけ良い状態で維持するためには、いくつかの工夫をすることが大切だとわかりました。大事な本が変色したり劣化したりしないように、紫外線や湿度、空気の酸化から本を守るようにしましょう。

 

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