【紙のしわ伸ばし法】濡れた後、乾いてゴワゴワになった本は復活するのか
更新日:2019/5/31
半身浴で読んでいた本をうっかり浴槽に落としてしまった……。
急な雨に降られて本までビショビショに……。
このような“事故”に遭った経験はありませんか?
濡れた本をそのままにしておくと、乾いてゴワゴワになってしまいます。
そんな本を元通りにすることは可能なのでしょうか? 実際に試してみました!
※今回ご紹介する方法は実験的な内容になります。お試しになる場合、本やノートが元の状態に戻らなくなる場合がありますので、自己責任で行うようにしてください。
濡れて乾燥した本はゴワゴワ
今回は本の代わりに、厚手のノートを用意して実験してみました。
水に濡らして、そのまま自然乾燥させるとこんな姿に……。見事にゴワゴワです(涙)
このままでは本棚にしまうこともできません。
方法1.ふたたび湿らせて乾燥させる
紙が乾燥したままでは、平らに戻すのは難しそうです。
そこで、ふたたび湿らせてから伸ばすことにしました。
用意するもの
・タオル
・霧吹き
・キッチンペーパー
・板
・重石
やり方1.もう一度湿らせる
まずは霧吹きを使用して、波打ってしまった箇所を中心に湿らせていきます。
ふたたび湿らせたことで、波打ちがひどくなってしまいました。
が! ここで、10〜15ページ程度ごとに、キッチンペーパーを挟んでいきます。
ひたすら挟んでいきます……。濡れた紙は非常に破れやすいため、取り扱いには注意しましょう。
やり方2.重しを置く
最後に、表紙の上にもキッチンペーパーを敷き、板と重石を乗せます。
今回はレンガを使用しましたが、ダンベル・ペットボトル飲料・重い本などでも良さそうです。
やり方3.乾燥させる
そのまま、風通しの良い日陰に置いて丸一日乾かします。
この日は空気が乾燥していましたが、湿度が高い季節や天気が悪いときは、途中でキッチンペーパーを取り替えたほうが良いかもしれません。
ふたたび湿らせて乾燥させてみた結果
翌日、重石とペーパーを外してみました。だいぶきれいになったように見えます!
完全ではないものの、波打ちもかなり改善されているのではないでしょうか? 乾燥時に下になった側のほうが真っ直ぐになっています。
途中で上下を入れ替えて置石を置いても良いかもしれません。
中身はこのような感じ。おおむね平らに整っていますが、外側の波打ちが少し気になりますね。
つぎに、波打ちの改善に挑戦してみます!
方法2.アイロンをあててみる
自然乾燥では完全には改善できなかった波打ちを、アイロンで解消できるのか実験してみます。
※本の装丁やインクの種類によっては、熱で変質する可能性があるので注意してください。またアイロンを使用する際は火傷にもご注意ください。
数ページごとに軽くスチームを当てながら、波打ち部分を伸ばしていきます。
結果、このようになりました。
アイロンによって外側の波打ちは改善したものの、自然乾燥できれいに伸びていた内側がかえってゴワついてしまう結果に…。
本を処分する前に試してみて!
水に濡れて乾いてしまった本、ページの波打ちは自然乾燥とアイロンで改善することはできましたが、元通りの状態に戻すことはなかなか難しいようです
しかし「ゴワゴワになってしまったから……」と本の処分を考えるようであれば、一度試してみる価値はあるのではないでしょうか。
※改善を保証することはできませんので、大切な本の取り扱いは自己責任でお願いいたします。
そのほか本が破れた、汚れた、本にシミができてしまったなど、お悩みを抱えている方はこちらへ!