本の種類やサイズには何があるの?|知っていると便利な本の豆知識!
本の種類により、使用できる紙のサイズ(判型)が決まっていることはご存知ですか?
「本のサイズを知ることで何の役に立つの?」と、いまいちピンとこないのではないでしょうか。
本のサイズを知っておくと本棚やブックカバーを買うとき、いわゆる日常生活のちょっとしたことに役立ちます。
ここでは、書店に流通している、本の代表的なサイズをまとめてご紹介します!
文庫本に使われるA6判
角川文庫、新潮文庫といった小説の文庫本に使われる本のサイズ(判型)がA6判。
W105mm × H148mmとコンパクトな大きさ。高さは出版社により152mmになる場合もあります。。
持ち運びしやすい大きさなので通勤中や外出先での時間つぶしに文庫本をカバンの中に入れているという方も多いのではないでしょうか。本棚に収納するときも、スペースをとりません。
価格も1,000円未満と手頃な値段のものがほとんどです。「持ち運びやすい」「購入しやすい」「収納しやすい」サイズの本といってよいでしょう。
コミックスに使われる新書判やB6判
新書判、B6判、小B6判で発行される本もA6判と同様に1,000円未満のお手頃価格のものがほとんどです。
■新書
新書判はW103mm × H182mmが一般的なサイズで、主に社会の関心事や教養、専門分野を解説した「新書」と呼ばれる本に採用されています。代表的なものに岩波新書や新潮新書があります。
■単行本・青年漫画、コンビニコミックなど
一方、単行本や青年向けコミックス、レディースコミック、コンビニコミックで使われるサイズはW128 × H182mmのB6判。新書判よりも少しサイズが大きくなります。
■少年・少女漫画
B6判より一回り小さいサイズに、W112mm × H174mmの小B6判があります。少年・少女向けコミックスに使われています。
ハードカバーの単行本に使われる四六判や菊判
四六判はW127mm × H188mm。主に新刊の小説やエッセイ集などハードカバー表紙の単行本に使われる本のサイズで、B6判より若干大きめです。
小説やエッセイだけでなく自己啓発本やビジネス書にも多く取り入れられており、A6判や新書判の次に書店への流通量が多い本のサイズといわれています。
ハードカバーの単行本には、四六判以外にも菊判と呼ばれるサイズが使われていることがあります。菊判のサイズはW150mm × H220mm。少し大きさは異なりますが『ハリーポッター』などが近いサイズといえるでしょう。
雑誌でB5判やAB判
雑誌も、本屋で購入する機会が多い本なのではないでしょうか?
雑誌には、大判と呼ばれる比較的大きなサイズの紙が利用されますが、雑誌のジャンルによりサイズが異なります。
一般的な週刊誌のほとんどは、W182mm × H257mmのB5判が使われています。「週刊少年ジャンプ」などの漫画雑誌などにも使われているサイズです。
本屋に流通する雑誌で最も使われるサイズなので、みなさんにとってなじみのあるサイズといってよいでしょう。
一方、写真とカラーで見せる女性誌やファッション誌はAB判と呼ばれるサイズが使われるケースが目立ちます。
AB判はW210mm × H257mmで一般的な週刊誌よりも幅が大きめにできています。
文芸誌や学術書に使われるA5判
短編小説、エッセイ、書評、評論などが掲載される文芸誌では、W148mm × H210mmのA5判が使われます。例として、「文藝春秋」「このマンガがすごい!」などがあります。
自費出版と呼ばれる小部数の出版物にも採用されるサイズでもあります。
写真集、画集や冊子に使われるA4判
会社の書類を印刷するときに使われることが多い、W210mm × H297mmのA4判。書店売りの本にはあまり使われないサイズです。
強いてあげるなら写真集、画集、絵本に利用されています。
文庫本や単行本、新書といった外出先で持ち運びながら読みタイプの本ではなく、必要なときに本棚から取り出して読むタイプの本に使われると考えればよいでしょう。
A4判は書店売りの本よりも、記念史、社史、セミナー資料、報告書、電話帳など企業・団体、大学などの教育機関で発行される冊子類で利用されることが多いサイズです。
本棚選びや整理整頓に役立てましょう
本のサイズがわかると、本を無駄なく収納できる本棚を買いたいときや、本をジャンル別にキレイに整理したいときに役立ちます。
ブックカバーの購入や、本を入れるのにちょうどよいサイズのバックを探すときにも活用できますね。
いざというときに役に立つのでこれを機に覚えておきましょう!
以下の記事ではサイズを一覧にまとめています。ぜひ活用してくださいね!