ブックオフオンラインコラム
ブックオフオンライントップへ
ブックオフオンラインコラム > 本を楽しむ > 本の豆知識・雑学 > 【小説の書き方】小説を面白くするために意識したいこと2つ

【小説の書き方】小説を面白くするために意識したいこと2つ


bunshoutokousei1

「文章」と「構成」

この2つは小説を面白く書くために非常に重要なポイントです。ここでは、これら2つにポイントを当てて、小説を面白くするための基本を紹介していきます。

 

小説の書き方ポイント1:文章の読みやすさ≒面白さ

bunshoutokousei2
読みにくい文章の小説は読者に強いストレスを与えます。そのため、小説において文章の「読みやすさ」は非常に重要となります。

エンタメ系の娯楽小説においては、「読みやすさ」は特に重要です。それというのも、娯楽でわざわざストレスを受けたいと思う方は多くないからです。

そこで一つ、誰にでもできる読みやすい文章の書き方を紹介します。ちなみにその方法とは、一文を短くするというものです。

文章と言うのは、一文が長いと読みにくくなることがあります。そのため、特にこだわりがないようでしたら、短い文章を重ねていくようにするといいかもしれません。

(例)
■一文が長い文章
『誰のせいでこうなったのかは今となっては不明だが、ただぼくは自分が気づけなかったことに対して無性に腹が立ち、なんでもいいから当たり散らしたいとそんな自棄的な気分になった。』

 

■一文が短い文章
『誰のせいでこうなったのか。今となっては不明だ。ただ、ぼくは自分が気づけなかったことに対して無性に腹が立った。なんでもいいから当たり散らしたい。そんな自棄的な気分になった。』

長い文章が必ずしもいけないということではありません。しかし、文章が長いと主述関係がわかりづらくなるなど、読者にストレスを与えてしまうことがあります。そのため、慣れないうちは、短文を積み重ねて書くことを心がけるといいかもしれません。

『主語一つに対して述語は一つから二つ』

これを意識すると、文章は自然と短く、読みやすくなります。

 

小説の書き方ポイント2:起承転結を意識しよう

bunshoutokousei3

■起承転結って?

面白い小説の多くは、話に起伏があり、しっかりまとまっているものです。では起伏を作り、話をまとめるにはどうしたらいいのか。それは、起承転結の構成をしっかり意識することです。

起承転結とは、以下のような構成のことです。

 

「起」→物語の導入。設定や登場人物の紹介。これから、物語の中でどういったことが起きるのかを読者に期待させる部分。

「承」→「起」を受けて、物語を広げていく。「転」が物語を大きく動かす部分であるため、その下準備の部分。

「転」→「起」や「承」で十分に広がった話に強いアクセントをつける。「結」に向けて話を大きく動かす部分。

「結」→「転」を受けて、全ての問題を解決する。伏線等を回収して話を畳む部分。

 

これが起承転結です。必ずしもこうである必要はありませんが、起伏を作って綺麗に話をまとめるためには、意識したい構成です。

ちなみに「起」「承」など各部分の間は「転換点」といいます。読者の興味を引くような展開を用意できると、読者に飽きさせない構成となります。

オーソドックスなミステリー小説を例にとって、具体的に起承転結の構成を見ていきます。3つの転換点にも注目してみてください。

(例)

「起」……主人公はとある富豪からパーティーに招待される。場所は富豪が所有する孤島にある屋敷。

「第一の転換点」……屋敷の一室で殺人事件が発生。部屋は密室。

「承」……なぜ殺人事件が起こったのか。犯人は誰か? パーティー参加者は次第に疑心暗鬼になっていく。

「第二の転換点」……第二の密室殺人事件が発生。

「転」……二つの密室はなぜ作られたのか? 被害者の共通点は? こういった点がじわじわと明らかになっていく。そしてついに、犯人が明らかになる――。

「第三の転換点」……しかし犯人だと思われた人間は、第二の殺人の犯人に過ぎなかった。
第一の事件と第二の事件の犯人は別だったのだ。では第一の殺人は誰が行ったのか――。

「結」……第二の殺人の犯人がわかったことで新事実が判明。こうして情報が出そろう。ちりばめられたすべての伏線が回収され、第一の事件の犯人が明らかになる。そうして事件は解決となる。

■起承転結の中にも起承転結を

作品を通して起承転結の構成を意識するとして、さらに話を面白くするために「起」「承」「転」「結」の各部分にもさらに起承転結を加えてみましょう。

どういうことかと言いますと例えば、ミステリー小説を書くとします。冒頭「起」の部分で、登場人物、舞台設定の紹介をし、最後に「第一の殺人」を起こすとします。

そうしたとき、「第一の殺人」を一つの「結」として、起承転結を意識しながら「起」の部分を書いていくのです。こうすると、話により起伏が生まれ、読者を惹きつけることができます。

 

■起承転結のまとめ

小説は、必ずしも起承転結でなければならないということではありません。起承転結は、飽くまで物語を盛り上げるための一つの構成であり、一つの手段です。ですから別の方法で、物語を盛り上げられるというのであれば、そちらの方法を取っても問題はありません。

ただ、物語を面白くするための基本的な構成の一つとして、起承転結を念頭に置いておくことに損はないと思います。

 

まとめ

bunshoutokousei4

小説を面白くするために凝った設定や壮大なストーリーを考えることも必要かもしれません。ただ、こういった文章や物語の構造的な部分について考えることも小説を面白くするためには大切です。

ちなみに文章の読みやすさときちんとした構成があれば、日常の些細な出来事でも面白く描くことは可能です。

 

【おすすめの記事】
【小説の書き方】基本的な文章作法とアイデアの作り方
【小説の書き方】ジャンル別!小説を書くときのポイント【SF・恋愛もの・ミステリー】

【関連記事】
【小説の書き方】にまつわるお役立ちコラムがたくさん!

ライター

ツナシ
青春小説とミステリー小説が好きな20代。ライトノベルから純文学まで読みますが、浅く広くといった感じです。小説は読むのも好きですが書くのも好きです。
先日某小説新人賞を賜り、現在出版に向けて作業中。