落合陽一おすすめの本|現代の魔法使いに魅せられる!
更新日:2019/8/26
メディアアーティスト、筑波大学の准教授・学長補佐、研究者、実業家(Pixie Dust Technologies CEO)として、幅広く活動されている落合陽一さん。
落合さんの本は軒並みヒットし、数々のベストセラーを生み出しました。
今回の記事では、落合さんが執筆した書籍の中からおすすめ作品をご紹介するとともに、その魅力について迫っていきます。
『魔法の世紀』
『魔法の世紀』
PLANETS
落合陽一さん入門の書とされる本書。
落合さん本人も「1冊目に出た『魔法の世紀』を読んでる前提で他の本は書いているから、読んでないと他の本を読んでもよくわからない」と発言しているため、落合さんの本を初めて読む場合にはこの本からはじめることを強くおすすめします。
落合さんは本書にて、20世紀を「映像の世紀」、21世紀を「魔法の世紀」と定義しています。
「魔法の世紀」とは、人間や物事が、中間物を媒介せずにコンピュータによって直接繋がる時代のこと。人々が存在を意識しないほど高度な技術は、文字通りの「魔法」になりうるのではないか? そんな前提のもと、未来を予測しています。
本書を読んでいると、新しい時代の幕開けに立ち会ったような気持ちになり、わくわくが止まりませんでした。
専門用語も多く、やや難解ではありますが、今までにない視点を与えてくれる1冊なので、ぜひ手に取ってみてください。
『日本再興戦略』
『日本再興戦略』
幻冬舎
落合さんのベストセラーの1つ。タイトル通り、「日本再興」を実現するための戦略が書かれた1冊です。
昨今、「日本はだめ」「日本を何とかしないといけない」そんな空気感は感じるけれど、実際に何が悪くて、どうすればいいのかを説明できない。それは、人々が「世界を理解しておらず、考え方の基軸がない」からだと、落合さんは問題提起しています。
そこで、本書では、まず「過去において日本は根本的に何がすごかったのか、何がすごくなかったのか」について説いています。
それから「(個人レベルで)どうやってものを考えたらいいのか」というところに話を落とし込んでいるので、納得しながら読むことができますし、スッと頭に入りやすいです。
メッセージ性の高い1冊に仕上がっています。
『10年後の仕事図鑑』
『10年後の仕事図鑑』
SBクリエイティブ
本書は、堀江貴文さんとの共著になります。
AIが人間の仕事を奪うと言われている現代において、私たちはどのように生きていけばいいのか? その答えを導いてくれるのが、この作品です。
「すべてが逆転するこれからの働き方」から始まり、「なくなる仕事・変わる仕事」「生まれる仕事・伸びる仕事」 など、実際の職種が取り上げられています。私自身、自分の職業はどう書かれているだろう? とドキドキしながら読みました。
読んだ結果、自分のスキルに危機感を感じるとともに、どう動けばいいのかが明確になりました。この本を読み、どう行動するかで、10年後大きな差が生まれそうです。
悔いのない人生を過ごすためにも、ぜひとも読んでみてはいかがでしょう。
『0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書』
『0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書』
小学館
2児の親、筑波大学の教員という目線から、「新しい時代の学び方」 について書かれている1冊です。
これまでの「人生80年時代」から「人生100年時代」にシフトしている今、20年も人生が伸びるならば、人生設計を根本的に見直す必要があります。
落合さんは、「人生100年時代」を生きる上で、「学び」が鍵になると提唱しています。社会にいながら学び続け、新しい知識を取り込み、新しい価値を提供する。生活の中に学びを取り入れる。それが大切だと。
しかし、学校を卒業した後、学びを継続することは容易くはありません。
そこで、「どうすれば社会に出た後も学ぶ意欲を持ち続ける人を育てられるのか?」をテーマに、落合さんなりの提案を行っているのが本書になります。
第2章では落合さんが幼少期を振り返っているのですが、どんな教育を施されてきたかが書かれています。気になる方はぜひご一読を。
『日本進化論』
『日本進化論』
SBクリエイティブ
2018年7月、落合さんは、衆議院議員の小泉進次郎さんと「平成最後の夏期講習」という番組を共同企画・開催しました。その番組を通して、落合さんが改めて考えたこと・伝えたいことをまとめたものが本書になります。
「日本は衰退した」「今後は斜陽国家として落ちぶれていく」と日本の未来予想は暗く論じられることが多いですが、その予想は本当に正しいのでしょうか?
この本では、現在の日本が抱えている問題を、テクノロジーの実装やコミュニティの整備、行政効率化やスポーツなど、意外とも思える観点から紐解きます。
本書のキーワードは「ポリテック(政治×テクノロジー)」。
社会の問題解決や次世代のインフラとして、どのようにテクノロジーを使えばいいのか。小泉進次郎さんとの対談を含め、読み応えがある1冊に仕上がっています。
「現代の魔法使い」と呼ばれる落合さんの作品に触れてみて!
気になる本はありましたか?
落合さんの本は、やや難しい内容ではありますが、今だからこそ読んでおきたい本ばかりです。
読んだことのない方は、『魔法の世紀』からぜひ読んでみてくださいね。
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ライター:飯田 萌