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『花粉症は1週間で治る!』体質改善で花粉症を治す方法とは?


更新日:2019/3/22

『花粉症は1週間で治る!』体質改善で花粉症を治す方法とは?

日本人の4人に1人が発症すると言われる「花粉症」。なかでも特に厄介なのが「スギ花粉」です。
鼻づまりや目のかゆみなどの症状に悩む方にとって、スギ花粉が多く飛ぶ春先は本当に憂うつな季節でしょう……!

かくいうわたしも、この時期はくしゃみ、鼻水、鼻のムズムズが止まりません……。

この季節はさまざまな花粉症対策がメディアを賑わします。しかし、どれも根本的な治療に結びつくものではありません。

 

ここでご紹介したいのが、新宿溝口クリニックの院長・溝口徹さんの著書『花粉症は1週間で治る!』です。

『花粉症は1週間で治る!』表紙

花粉症は1週間で治る!
溝口徹(著)、さくら舎

ツライ花粉症とは今年でサヨナラ!

 

今からでも間に合います!
くしゃみ、鼻水、鼻づまり……
憂うつな春におびえる貴方に朗報!
花粉症が短期間で完治する画期的な治療方法!!

(『花粉症は1週間で治る!』帯より)

対処療法の繰り返しをやめて花粉症を完治させるには、アレルギーを起こさない体質になればいい。
本書を読めば、それが思ったより簡単であることがわかりますよ。

 

花粉症の基礎知識とメカニズム

花粉症とは「季節性アレルギー性鼻炎」のことで、スギやヒノキなどの植物の花粉によりアレルギー症状が現れることです。
日本では、高度経済成長期に大量に植林されたスギと! ヒノキが!! なんと花粉症の原因の大半を占めると言われています……!

 

「季節性」という名前のとおり、スギは2~4月、ヒノキは3~4月に開花し花粉を飛ばします。このことから、春先に発症するのが特徴です。

花粉症の症状は、鼻水が止まらない、1日に何回も出るくしゃみ、目のかゆみや充血など。春先の暖かくなる過ごしやすい季節を、なんとも憂鬱な季節に変えてしまうのです……。

 

さて、私たちの身体には、細菌やウィルスなどの異物(抗原)をやっつけよう! という仕組み(免疫システム)があります。
この仕組みが、本来異物ではないものを異物であると間違えてしまい、なんらかの症状が現れる……これがアレルギーのメカニズムです。

そう、花粉症もアレルギー反応のひとつ!
免疫システムが、本来有害ではない花粉を異物と間違えて身体の外に排除しようと働きます。これらを鼻水や涙で花粉を体の外に出そうとすることで、症状が現れるのです。

 

根本治療を目指すオーソモレキュラー療法

1960年代から提唱されていた栄養療法「オーソモレキュラー療法」。
オーソは「整える」、モレキュラーは「分子」という意味を持ち「分子整合栄養医学」と訳されます。

 

アレルギー反応は、花粉症に限らず、免疫システムが異物に対して過剰に反応してしまうことで起こるのです。

何らかのアレルギー症状がある人は、別のアレルゲンに対してもアレルギー反応を持っていることが多くあります。

それは、免疫システム全体が正常に働いていないため。
そして、「細胞が正常に機能するための栄養素を分子レベルで見直そう」というのがオーソモレキュラー療法の考え方です。

 

従来の花粉症の治療は、起きてしまったアレルギー反応を抑える、緩和するものでした。しかし、それでは根本的な解決にはなりません。

それに対してオーソモレキュラー療法は、不足する栄養素を積極的に摂ることを推奨しています。
これによって免疫システムが正常に機能する体質に変わり、花粉症などのアレルギー症状を根本から変えることを目指すのです。

 

カギはタンパク質とビタミンD

食事による体質改善というと厳しい食事制限が……と、考える方も多いかもしれません。

しかし、オーソモレキュラー療法では乳製品と小麦、糖質を控え、「タンパク質」と「ビタミンD」を積極的に摂ることが中心になります。普段の食生活に取り入れることは、さほど難しくないでしょう。

・タンパク質……肉類・魚介類・卵類など
・ビタミンD……魚介類・きのこ類など

 

私たちの身体の臓器や細胞はタンパク質から構成されており、免疫システムにも多くのタンパク質が関わっています。

それらのタンパク質の代謝回転を滞らないようにする。
すると臓器や組織は正常な機能を取り戻し、免疫システムも改善される……これががオーソモレキュラー療法の要なのです!

 

さらにオーソモレキュラー療法で、花粉症に最も即効性が高いとされているのが「ビタミンD」。ビタミンDは、免疫物質の生成や機能の正常化に重要な働きをしています。

 

オーソモレキュラー療法で行う7つの花粉症対策

オーソモレキュラー療法で重要な、タンパク質とビタミンDについて触れました。

本書『花粉症は1週間で治る!』では、腸の働きとの関連性や、タンパク質の摂り方など、それぞれの要素と花粉症との関連がわかりやすくまとめられています。

 

そして、後半でまとめられているオーソモレキュラー療法の基本ルールとして、以下の7つがあげられています。

・タンパク質を摂る
・質の良い脂質を摂る
・糖質は控える
・ビタミンDを摂る
・腸内環境を整える
・女性は鉄、男性は亜鉛を摂る
・摂取量のポイントは体にとって理想的な量であること

 

これらの7項目の実践は、日常生活で負担と感じられるほどのものではありません。
ぜひ具体的な内容を本書で読んでみてはいかがでしょうか。

 

今年こそ花粉症とサヨナラしよう!

 私たちの体は、自分たちが食べたものから作られます。

この当たり前のことを前提に、身体の免疫システムを高める栄養を積極的に摂ることを提唱するオーソモレキュラー療法は、理にかなった花粉症の治療法と言えるでしょう。
基本となる栄養素が、タンパク質とビタミンDというメソッドは実践しやすいことも魅力です。

今年こそ、花粉症にサヨナラしましょう!

今回ご紹介した書籍

花粉症は1週間で治る!
溝口徹(著)、さくら舎