ブックオフオンラインコラム
ブックオフオンライントップへ
ブックオフオンラインコラム > 本に出会う > 研究・評論 > 話題の達人倶楽部 『誰もがその先を聞きたくなる理系の話大全』で”一生モノの理系知識”を身に着けよう!

話題の達人倶楽部 『誰もがその先を聞きたくなる理系の話大全』で”一生モノの理系知識”を身に着けよう!


 

 『誰もがその先を聞きたくなる理系の話大全』
話題の達人倶楽部(著)、青春出版社

これならわかる!役立つ!他人に話せる!

地球、資源、宇宙、テクノロジーから、地震、生物、人体、原子、電気まで、気になる疑問がこれでスッキリ!

ありそうでなかった大人のための理科力レッスン!!(帯)

 

身近でありながら、専門外の人にとってはとっつきにくいとされる「理系」の世界を、“普通の人目線”でのぞいてみた……という名目で作られた本書。

そのボリュームはなんと400ページにもわたります!

 

面白くて私は一日で読み切ってしまいましたが、本書の表紙裏にも書かれているように「一家に一冊置いておきたい一冊」として、困った時に本書を開けるという使い方もできるかと思います。

ぜひ、本書を楽しみながら「一生モノの理系知識」を身につけてみてはいかがでしょう。

 

また、本書の用紙は、2011年3月11日の東日本大震災から復興した日本製紙株式会社石巻工場で生産されたものです。(詳しくは、以前ご紹介した『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている』の記事をご参照ください)

試行錯誤を凝らして作られた紙の感触もぜひお楽しみください。

 

 

電気ってそもそも何なの?

世の中には、理系の話題が苦手な人(いわゆる「文系人間」)と得意な人(いわゆる「理系人間」)がいます。

理系の話題が苦手な人の場合、数学や理科がよく分からないまま大人になってしまい、「原子ってなんだっけ?」と思っても他人には聞けないという状況に陥りがちです。

 

ですが、世の中のニュースは理系の話題で広がっています。天気予報、新技術の発表、医学・医療……。調べてみても、専門用語の意味が分からず、結局わからないまま放っておくというケースもなかにはあるかもしれません。

そこで生まれたのが「高校卒業後は理系の話から遠ざかっていた人でもわかる本」である本書なんですね。この一冊で、学生時代に学んだ内容のおさらいができます。たとえば、このように。

 

「電気」とは、ようするに、「電子が移動すること」である。電子は、本来ならば原子のなかにあり、その中心の原子核の周りを回っている。だが、電子はとても小さく軽いので、何かの刺激を与えると、原子を飛び出してしまう。飛び出した電子のことを「自由電子」という。そして、この自由電子が動く現象が「電気」なのだ。(p356-357)

 

いかがでしょう。大変わかりやすいと思いませんか?(前ページでは「原子」についても言及されていますが、割愛しています)

もし、理系の話題について答える自信がない、知らないことがコンプレックスになっている……という方がいらっしゃったら、迷わずこの作品を差し出したいと思います。

個人的にはそれほどの良書だと思います。

 

 

体脂肪計はどうやって脂肪の量を測定できるのか?

また、本書はさまざまな分野の「理系の話」が収録されていますが、個人的に大変面白いと思ったのが「『身近なモノ』の本当のメカニズム」という章です。

体脂肪計はどうやって脂肪の量を測定できるのか?

そのメカニズムはというと…。体のなかの脂肪は電気を通さないが、筋肉は水分が多いので電気を通しやすい。この電気の通りにくさを電気抵抗という。これに注目し、体に電流を流して、体内の電気抵抗を測定する。電流といっても、かなり微弱なものなので、感電死したりはしない。つまり、体脂肪計付きの体重計は、それに乗ると電流が流れるようになっているのだ。

こうして、脂肪以外の筋肉や内臓、骨などの組織の重さを、電気抵抗をはかることで割りだし、体重からそれを引けば、脂肪の量が分かる、という仕掛けである。あとは、その脂肪量を体重で割って、100をかければ、体脂肪率となる。(p75)

 

私たちの身の回りにある家電製品は、今では当たり前のように存在しているものの、昔からあったわけではありません。

画期的な新製品として売り出されるまでには、発見・発明・実用化というプロセスが踏まれています。よくよく考えるとすごいことですよね。

 

読者のみなさまは、家電製品など身近なモノの原理についてどこまでご存知でしょうか?製品の使い方は知っていても、その製品がどのように動いているのか、といった原理について考えることは少ないかもしれません。

私もその一人で、今回ご紹介する「体脂肪計はどうやって脂肪の量を測定できるのか?」という原理について、そもそも考えたことがありませんでした。

 

このように、身近なことから、理系の基礎知識、最新のニュースまで広範囲を網羅しているため、一般教養を身につけるうえでも有益性の高い作品かと思います。

 

 

この一冊で理系の知識を身につけよう

タイトルの「誰もがその先を聞きたくなる」という言葉通り、理系のトピックスに興味がない方でも楽しんでいただける作品かと思います。興味を持っていただけたなら、ぜひ一度手に取ってみてくださいね。

 


今回ご紹介した書籍

誰もがその先を聞きたくなる理系の話大全
話題の達人倶楽部(著)、青春出版社


 

 

 

ライター

飯田 萌
フリーランスのライター。一児のママ。出産前まではリクルートで結婚情報誌を担当。現在はWeb媒体にて書籍、音楽、育児など幅広く執筆中。影響を受けた作家は白石一文。趣味はスイーツを愉しむこととドラマ鑑賞。