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ISBNとは? 「978」から始まるISBNコードの意味


更新日:2016/4/8

ISBNとは? 「978」から始まるISBNコードの意味

みなさんが日頃、書店などで購入されている本の裏表紙には「ISBN」と呼ばれるコード番号が記されているのをご存知ですか?

実はその13桁の番号には、さまざまな情報が隠されています。
今回は、知っていると少し自慢できる“ISBNコード”の秘密をご紹介したいと思います。

 

「ISBN」とは?

ISBN(アイエスビーエヌ)
「International Standard Book Number」=国際標準図書番号の略称
書籍を世界共通で特定するための番号。日本では、これを基準に日本図書コードとして使用している。

 

現在、ISBNは計13桁の番号で構成されていますが、2006年までは計10桁でした。
今から10年前。大人になると、10年前が最近のことのように感じますね……。

※書籍以外にも出版社から刊行され流通する、CDなどの電子出版物にISBNは使われていますが、雑誌はISBNではなく、雑誌コードという別のコードが適用されています。

 

ISBNコードの仕組み

(例) ISBN ●●● – ▲▲ – ■■■■ – ○○○○ – △

 

●●●…『接頭記号』
「書籍」を表す3桁の番号。「978」と「979」があり、日本は「978」。

▲▲…『国記号』
書籍を発行する国や地域を表す番号。日本は「4」。
ちなみに、「0」「1」はアメリカなどの英語圏、「2」はフランスなどのフランス語圏、「3」はドイツなどのドイツ語圏です。

■■■■…『出版者記号』
出版者(社)を表す番号。例えば、小学館さんでしたら「09」になります。(画像参照)

○○○○…『書名記号』
書籍出版物の固有番号。タイトルごとに付けられる番号ですね。

△…『チェックデジット』
ISBNコードに誤りがないかチェックするための番号。
一定の計算法で数値が決まるのですが、ここでは省略します。

 

5つのことを表していることがわかりましたね!
日本の国番号は「4」ということだけでも覚えておくと、ちょっと知識人気分に浸れます!

 

「Cコード」も、面白い!

Cコードは、ISBNを基とした日本図書コードの分類コードで、4桁で構成されています。

(例) C●▲■■

●…『販売対象』
販売対象コードは「0」~「9」まであります。(詳細は下記表参照)

コード 内容
0 一般
1 教養
2 実用
3 専門
4 検定教科書・消費税非課税品・その他
5 婦人
6 学参I(小中)
7 学参II(高校)
8 児童
9 雑誌扱い

 

▲…『書籍形態』
書籍形態コードは「0」~「9」まであります。(詳細は下記表参照)

コード 内容
0 単行本
1 文庫
2 新書
3 専門
4 全集・双書
5 ムック・その他
6 事・辞典
7 図鑑
8 磁性媒体など
9 コミック

 

■■…『内容』
内容コードは「00」~「98」まで。
「00」の総記から始まり、10台に哲学・宗教・心理学など、20台に歴史・地理…と続きます。

 

画像の本だと、
「C0295」=販売対象「一般:0」+書籍形態「新書:2」+内容「日本文学、評論、随筆、その他:95」=「新書の評論・随筆」になります。

ほかにも、例えば内容が日本の小説であればコードが「93」なので、文庫版の日本小説は“C0193”になります。
⇒販売対象「一般:0」+書籍形態「文庫:1」+内容「日本の小説:93」=「C0193」

 

さっそく、本の裏表紙の「ISBN」をチェック!

「ISBN」と「Cコード」の意味は、なんとなく分かりましたでしょうか?

本を1冊1冊管理している「ISBN」は、とても重要な役割をもっていたんですね。
また、Cコードは、本のジャンル分けに悩む書店員さんを助けてくれる役割もあります。(※書店によって、棚の見せ方はそれぞれ違います)

今まで気にも留めなかった番号が解読できると、すこし楽しくなります。
みなさんも、お手持ちの本や書店で本を手に取ったときなどには、本の裏表紙にあるコードに注目してみてください♪

 

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