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楽しい?怖い? SNS・ネットがテーマの小説・漫画


現代を生きる人々にとって、Twitter・Facebook・InstagramなどのSNSやインターネットを見ることは、すっかり身近なことになりました。日常生活に欠かせないという方も多いのではないでしょうか。

しかし、SNSやネットは楽しいものである一方、批判や非難などのコメントが殺到したり、犯罪に巻き込まれたりなど、思いもよらない落とし穴もあります。

今回は、現代に当たり前にあるSNSやネットの世界に潜む闇をテーマにした小説・漫画をご紹介します。

 

 

おすすめ小説1
『何者』

『何者』表紙

何者
朝井リョウ(著)、新潮社

拓人・光太郎・瑞月・理香・隆良の5人は、就職活動をスタートさせた大学生。彼らは就活対策のため、理香の部屋に集まるようになった。
お互いに協力して就活に挑むが、SNSや面接を通してさまざまな思惑が見え隠れして……。

 

SNSを通じて暴かれる人間関係と、その変化が見どころの作品です。

作品の至るところに登場するSNSの投稿文がポイント。SNSの在り方や使い方に対する難しさを実感させられます。
就活中の人はもちろん、今までに就活をしたことのある人、SNSをやっている人にもグサグサと刺さる内容です。

『何者』についてもっと知りたい方はこちら

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おすすめ小説2
『スマホを落としただけなのに』

『スマホを落としただけなのに』表紙

スマホを落としただけなのに
志駕晃(著)、宝島社

泥酔した富田が落としたスマートフォンを拾ったのは凶悪ハッカーだった。富田の彼女である麻美に興味を持った男は、スマホに入っている個人情報から徐々に麻美に近づいていき……。

 

多くの人が持っているスマートフォン、そしてSNSが犯罪に利用されるというストーリー。
自分にも起こり得るかもしれない、自分が落とさなくても友人や恋人がスマホを落としたら? と、読んでいる人を恐怖に陥れます。

また、SNSを使ったソーシャルハッキングの手口も書かれており、個人情報やパスワードの管理の仕方について考えさせられることでしょう。

※ソーシャルハッキング……特別な技術なしに、直接本人に聞いたりメモを見たりなどしてパスワードを盗むこと。

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おすすめ小説3
『ナイス・エイジ』

『ナイス・エイジ』表紙

ナイス・エイジ
鴻池瑠衣(著)、新潮社

謎の預言者「2112」が参加しているらしいオフ会に、AV嬢の絵里は「アキエ」という名前で参加。そこで知り合った年下の進次郎は、本当は自分は絵里の孫で、預言者の「2112」だと言う。
絵里は進次郎の嘘を見破ろうと一緒に暮らし始めるが……。

 

絵里は「アキエ」として、ひそかに「2112」であるという進次郎の動向をネット掲示板に載せていきます。すると、その嘘か本当か分からない話はネットユーザーたちの好奇心の餌食に。

物語の中では、ネット世界の滑稽さや無責任さが描かれています。未来を予言してきた「2112」は、一体何者なのでしょうか?

本作には表題作のほか、新潮新人賞を受賞した「二人組み」も収録されています。

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おすすめ小説4
『彼女はもどらない』

『彼女はもどらない』表紙

彼女はもどらない
降田天(著)、宝島社

雑誌編集者の楓は、ある日「ソラパパ」が運営しているブログに批判的なコメントをしてしまったことで、ストーカー被害に遭うようになる。
一方「ソラパパ」である棚島は、ブログでしつこく絡んでくる女を追い込もうとするが……。

 

楓と棚島の視点で物語は進んでいきます。現実世界で2人が顔を合わせたときに待っている真実とは……?

匿名であっても、ブログの細かなところから本人が特定されてしまうことや、個人情報が知られてしまうことの怖さを痛感します。

物語は途中で意外な展開を迎え、終盤は畳みかけるような衝撃の連続です。イヤミス作品としても楽しめる作品ですよ。

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おすすめ小説5
『白ゆき姫殺人事件』

『白ゆき姫殺人事件』表紙

白ゆき姫殺人事件
湊かなえ(著)、集英社

化粧品会社に勤める典子が、何者かに殺された。とき同じくして失踪した典子の同僚である美姫が事件の犯人ではないかと、マスコミやネットでは美姫に対するさまざまな憶測が飛び交っていた。
果たして美姫は犯人なのか? それとも……。

 

フリーライターである赤星の書いた週刊誌の記事やマスコミの報道、SNSを通じて、美姫は犯人へと仕立てられていきます。

本作は「イヤミスの女王」ともいわれる湊かなえさんの作品。噂話の真相が分かったとき、読者は必ず衝撃を受けることでしょう。
無責任な憶測や噂話を真に受け、他人事だからと楽しむ人間の心の闇が鮮明に描かれています。

『白ゆき姫殺人事件』についてもっと知りたい方はこちら

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おすすめ漫画1
『生贄投票』

『生贄投票』表紙

生贄投票
江戸川エドガワ(絵)、葛西竜哉(原案)、講談社

美奈都のスマホに現れたアプリ「生贄投票」。アプリにはクラスメイトの名前が並んでおり、生贄を一人選ばなければならない。
「選ばれた生贄には社会的な死が与えられる」と書かれた内容に、美奈都は何気なく友人の名前をタップするが……。

 

投票の結果生贄となった生徒は、アプリに書かれた通り社会的な死が与えられ、一人、また一人と葬られていきます。

次は自分が生贄になるのではないか? どうしたら自分の身を守ることができるのか? 生徒たちは疑心暗鬼に追い込まれ、徐々に崩壊していきます。

1つのアプリによって崩れていくクラスの最後を、ぜひ読んで確かめてみてください。

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おすすめ漫画2
『奈落の羊』

『奈落の羊』表紙

奈落の羊
きづきあきら、サトウナンキ(著)、双葉社

大学に行かず、ネットでの生配信ばかりしている修二は、ネットで人気者になることで生計を立てられると信じネタを探していた。
そんなある日、援助交際をしながら生きる少女・メイと出会い、彼女を利用することを思いつくのだが……。

 

ネット動画の世界で本当にこんなことが起きていたら……と、考えだけでゾッとするお話です。

修二はメイをオモチャにすることでリスナーを獲得し、これで成功できると思ったのもつかの間。いつしか事件に巻き込まれていきます。
タイトルの通り、奈落に落ちていく修二とメイに待っているものとは……。

グロテスクで生々しい表現も多いため苦手な方はご注意を。

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おすすめ漫画3
『リアルアカウント』

『リアルアカウント』表紙

リアルアカウント
渡辺静(絵)、オクショウ(原作)、講談社
※画像は8巻

日本国民が夢中になっているSNS「リアルアカウント」で友人を増やしていたアタル。
ある日自分を含めた1万の人とともにSNSの世界に閉じ込められ、人とのつながりを問う過酷なゲームに挑むことになってしまう。

 

国民的に普及するSNS「リアルアカウント」を舞台に、その世界に取り込まれた人々がデスゲームを繰り広げるサスペンスストーリー。人の欲望や醜態をとことんさらけ出した作品です。

「自分が死ねば、自分のフォロワーも死ぬ」というルールのなか、さまざまなゲームに挑むことになるアタル。
最後まで生き残るのは誰なのか。そして、アタルは元の世界に戻れるでしょうか……。

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おすすめ漫画4
『カースト・SNS』

『カースト・SNS』表紙

カースト・SNS
有馬明香(著)、マッグガーデン

SNSでお互いに格付けをし合い、生徒のランキングを決めるという制度が導入される。
もともといつの間にかできていたクラス内のカーストは、その制度によって少しずつ変化が見られ始め……。

 

「カースト」とは階級のこと。この作品は、とある学校を舞台に繰り広げられる階級闘争のお話です。
最下位になると公開処刑が待つなか、誰もが自分の居場所を作ろうと匿名掲示板に悪口を書くなど必死な様子がうかがえます。

一見暗い内容のようですが、読後感は非常にさっぱりとしているため読みやすいのが特徴です。

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おすすめ漫画5
『クロスアカウント』

『クロスアカウント』表紙

クロスアカウント
伊達恒大(著)、集英社

クラスメイトから「無害くん」と呼ばれ、「ロバミミ」というSNSでしか自分の本音をさらけ出すことができない大地。ある日、フォロワーである「くそみそ男」とのやり取をきっかけに……!?

 

大地が、顔も知らないフォロワーに導かれ、女優の菜乃花と幼馴染みの真麻という2人のヒロインの間で揺れ動きます。

本作は、今までご紹介してきた作品とは異なり、SNSを通じて描かれるラブストーリーです。非常に爽やかな青春を感じられますよ。

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便利で楽しい、だけど気を付けて!

SNS・ネットがテーマになった本をご紹介しました。気になる作品はあったでしょうか? 今回ご紹介した作品を読むと、自分の今までのSNSやネットの利用方法を反省してしまうかもしれません。

SNSやネットはとても便利で楽しく使うものですが、間違った使い方をしないように心がけたいものですね。

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