恋する気持ちに共感してしまう! 切ない遠距離恋愛がテーマの小説
更新日:2019/12/16
会いたい気持ちが溢れていても、会えない日々が寂しさを募らせる「遠距離恋愛」。デートは簡単にはできませんし、我慢することも多く、ちょっとしたことで気持ちがすれ違うこともあります。
このままの関係を続けていてもいいのだろうか? 不安を抱えながらお互いを想い続けることの難しさは、なんとも切ないものです。
ここでは、そんな切なさが詰まった「遠距離恋愛」がテーマの小説をご紹介します。
特に今、遠距離恋愛中で不安を抱えている方、悩んでいる方は、ぜひ読んでみてください。
『クジラの彼』
『クジラの彼』
有川浩(著)、角川書店
自衛官の恋愛模様をテーマにした、有川浩さんの自衛隊ラブコメシリーズの第1弾。無骨なイメージの自衛官とはギャップのある、甘い6つのラブストーリーが収録された短編集です。
そのなかには、自衛隊3部作の『空の中』『海の底』のスピンオフ作品も収録されていますよ。
表題作の『クジラの彼』は、潜水艦乗りの冬原とOL・聡子のラブストーリー。
合コンで知り合った2人は、徐々に惹かれあっていきます。しかし、いつ出かけていき、帰ってくるかもわからない、連絡もつかない、なかなか愛情表現もしてくれない冬原。
そんな冬原の態度に不安になりながらも、彼のことばかりを考えている聡子の気持ちに思わず共感してしまいます。
『きみを想う夜空に』
『きみを想う夜空に』
ニコラス・スパークス(著)、エクスナレッジ
陸軍兵士としてドイツに駐屯していたジョンは、休暇中に故郷の町でサヴァナと出会い、恋に落ちる。
しかし、ジョンはまたドイツに戻らなければいけない。会えない時間も電話やメールで愛を確かめ合ていたが……。
映画『きみに読む物語』の原作者、ニコラス・スパークスの作品。男性目線で描かれた純愛物語です。
遠距離恋愛の不安定さが、運命的な出会いをした2人を容赦なく襲います。相手を想い過ぎるが故に、少しずつ起こるすれ違いやもどかしさに、とても切ない気持ちにさせられます。
人を想い続けることの難しさが伝わってくる、ハンカチ片手に読みたい小説です。
『イニシエーション・ラブ』
『イニシエーション・ラブ』
乾くるみ(著)、文藝春秋
舞台は1980年代のバブル期。
静岡に住む大学生の“僕”こと鈴木は、合コンでマユと出会う。恋人となり順調に愛を育んでいく2人だが、鈴木の就職をきっかけに2人は遠距離恋愛になってしまう。
すると2人の状況は少しずつ変わっていき、鈴木は同僚の美弥子に惹かれはじめ……。
「映像化不可能」「必ず2度読みたくなる」と話題になった本作。
あまり内容に触れるとネタバレになってしまうのですが、遠距離恋愛になった2人の切ない恋が描かれている小説だと思いながら読み進めていくと、あっと驚く結末を迎えるのです。
知らず知らずの間に、小説に隠されたトリックにはまってしまうはず! みなさんも、思いっきり騙されちゃってくださいね!
『冷静と情熱のあいだ』
『冷静と情熱のあいだ』
「Blu」辻仁成(著)、「Rosso」江國香織(著)
角川書店
絵画の修復士を目指している順正と、香港の留学生あおいは、かつて恋人同士だった。
別れて月日が経つもあおいのことを忘れられずにいる順正は、彼女と交際中に交わした約束のことを思い返していた――。
辻仁成さん、江國香織さんの共作です。同じ時系列の物語が、「Blu」は男性目線、「Rosso」は女性目線で描かれています。
それぞれが幸せな毎日を送っていながら、お互いを忘れられずに苦しむ2人。
「あおいの30歳の誕生日に、フィレンツェのドゥオーモのクーポラで会う」という約束を、はたしてあの人は覚えているのだろうか……?
淡々と物語は進んでいきますが、約束の日が近づくにつれて高鳴る鼓動、ときめき、切なさが見事に表現されています。
イタリアの観光名所も多く登場するので、そちらに興味がある方も必見です。
『十四歳の遠距離恋愛』
『十四歳の遠距離恋愛』
嶽本野ばら(著)、集英社
名古屋に住む、ロリータファッションが大好きな中学生の仲葦さん。そんな彼女が恋をしたのは、コテコテの名古屋弁を話し、柔道着を肩からぶら下げた藤森くんだった。
ついに恋人になれた2人だったけれど、藤森くんの転校が決まってしまう。
趣味も性格も違うように見えて、自分の「好き」を貫く2人は実は似た者同士。惹かれ合うのも必然だったのかもしれません。
藤森くんに会いたい一心で、後先考えずに行動してしまう仲葦さん。
こちらが恥ずかしくなってしまうほどの純粋すぎる恋愛模様は、大人になって忘れかけていた、ひたむきさを思い出させてくれますよ。
お金がない! だけどやっぱり会いたい! そう思って行動する仲葦さんを応援したくなるラブストーリーです。
『エンキョリレンアイ』
『エンキョリレンアイ』
小手鞠るい(著)、新潮社ほか
本屋でのアルバイト最終日を迎えた花音は、アメリカ留学を明日に控えた海晴に出会い、恋に落ちた。
成田空港で付き合うことになった2人は、遠距離恋愛が始めることになるが……。
日本とニューヨーク、2人はパソコンのメールでやりとりしながら愛を育んでいきます。
メールが届いたときの喜び、そして次のメールが届くまでの不安。遠距離恋愛をしたことがないとしても、恋をしたことのある人であれば共感できる部分がたくさんあります。
非常にベタな物語ではありますが、読後に心地の良い余韻を味わえる作品です。
今、恋をしている人に。
遠距離恋愛がテーマの小説をご紹介しました。気になる作品はあったでしょうか?
遠距離恋愛でなくても、今恋をしている、好きな人がいる方はぜひ読んでみてくださいね。
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ライター:キキ