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自分を高める!「読書女子」になりたい人におすすめの本


最近、「読書女子」が話題になっているのをご存知ですか?
その名の通り、読書が好きな女性のことを指します。

読書をしている女性は「読んでいる姿がスマート」「時間を有効に使っている」など、知的な印象を持たれることが多いんです。
電車の移動中やバスの待ち時間、カフェで読書をしている女性を見ると、なんだか知的でオシャレに見える気がしますよね。

また読書には、ワクワクする、感動する・悩んでいるときにヒントをくれる、自分を高められるなど、自身を高めてくれる要素がたくさんあります。

ここでは、読書初心者の女性にも読みやすく、さらに読むと自分にとってプラスにもなるおすすめの本をいくつかご紹介します。

 

『本日は、お日柄もよく』

『本日は、お日柄もよく』表紙

本日は、お日柄もよく
原田マハ(著)、徳間書店

演説やあいさつなどの読み上げ原稿を執筆する、プロのスピーチライターの活躍を描いたお仕事小説。

主人公の二ノ宮こと葉は、幼なじみの結婚式で祝辞を聞き、心を揺さぶられるほどの感動を味わいます。
その後、祝辞を執筆したスピーチライターの存在を知り、迷わず弟子入りを決意。スピーチライターとして成長していく様子を描いたサクセスストーリーです。

読むたびに感動するスピーチが随所にあり、美しく正しい日本語の使い方を学ぶことができます。
また、聞き手の心に与える影響を考えて、的確に言葉選びをしていきたいと思えました。

涙を誘うシーンもあり、読み終えたあとはほっこりと温かい気持ちに包まれます。

 

『和菓子のアン』

『和菓子のアン』表紙

和菓子のアン
坂木司(著)、光文社

デパートの地下階にある和菓子店「みつ屋」で働く18歳のアンちゃんを中心に、日常の出来事を描いたミステリー小説です。

怖い要素は一切ありませんのでご安心を。和菓子にまつわる謎解きを楽しみながら、サクサクと読み進めることができます。
個性的な店長や同僚も登場し、面白い展開に思わず笑みがこぼれました。

豆知識はもちろん、季節ごとに変わる和菓子の奥深さや日本文化の素晴らしさも知ることができる作品です。
接客業で使われる業界用語や、業界人しか知らない知識も紹介され、お仕事小説としても楽しむことができますよ。

天真爛漫なアンちゃんが抱く乙女心の描写や、職場での成長ぶりも見どころのひとつです。

 

『モモ』

『モモ』表紙

モモ
ミヒャエル・エンデ(著)、 岩波書店

ドイツの児童文学作家ミヒャエル・エンデの代表作で、時間をテーマにした壮大なファンタジーです。子供はもちろん、大人にも愛されています。

人々の心を癒やせる能力を持つ女の子モモが、灰色の男たちに盗まれたみんなの時間を取り戻すために奮闘するお話です。

時間を盗まれた人々の世界は、現代の日本に通じるものがあります。
単なるファンタジーではなく、時間の大切さを通して、人生とは何か? 人にとって大切なことは何か? を教えてくれますよ。

【おすすめ記事】時間どろぼうの世界とは? ミヒャエル・エンデ『モモ』あらすじと魅力

 

『星の王子さま』

『星の王子さま』表紙

星の王子さま
サン=テグジュペリ(著)、新潮社

1943年に出版されて以来、世界200ヶ国以上で翻訳されている名作です。
飛行士の「ぼく」が、不時着した砂漠でひとりの男の子に出会うところから物語が始まります。

男の子は、小さな星の王子さまでした。
王子さまと話をするうちに「ぼく」は、自分が過去に悪く言ってきた大人と同じようになっていることに気付くのです。

自分にとって大切なものの存在に気付かせてくれる一冊。大人になって忘れていた子どもの頃の気持ちやさまざまな人生の教訓を教えてくれます。

【おすすめ記事】サン=テグジュペリから、子どもだったおとなのみなさんへ。『星の王子さま』名言集。

 

『小さな幸せ46こ』

『小さな幸せ46こ』表紙

小さな幸せ46こ
よしもとばなな(著)、中央公論新社

色々なタイプの人が経験した日常の出来事に焦点をあて、身の回りにあるちょっとした幸せに気付かせてくれる作品です。
なんだか気分がすぐれないときや、イヤな出来事があって心が沈んでいるときなど、気分転換におすすめします。

よしもとばななさんの鋭い感性が光る的確な描写、あたたかみがある言葉と豊かな表現力に魅せられました。

大切な家族や友人のこと、仕事や旅のことなど、自分の場合に置き換えて考えやすいシチュエーションが多い作品です。1話完結型なので、気負うことなく気楽に読むことができます。

 

『人生で大切なことは、すべて旅が教えてくれた』

『人生で大切なことは、すべて旅が教えてくれた』表紙

人生で大切なことは、すべて旅が教えてくれた
有川真由美(著)、幻冬舎

約40ヵ国を訪れ、フリーカメラマンや編集者など約50種類の仕事経験がある有川さんが綴ったエッセイです。
訪問先で気付いた自分自身の本当の思いや、改めて感じた日本の良さなど、率直な言葉で語りかけてくれます。

ギリシャなど4ヵ国で体験した様々なエピソードを紹介。訪問国の文化・歴史的背景や、観光場所についての解説も含まれているので、一緒に旅行しているような気分が味わえます。

また、各国の人々が大切にしている価値観を知ることで、納得したり驚いたり、いろいろな感情が湧き出てきました。

旅行好きの方に限らず、新たな価値観に触れてみたいと感じている方におすすめの一冊です。一歩前へ進んでみる勇気とヒントが欲しいとき、手に取ってみてはいかがでしょうか。

 

『ロマンティックあげない』

『ロマンティックあげない』表紙

ロマンティックあげない
松田青子(著)、新潮社

「写真はイメージです」ってどういうこと……? など、作者が感じるそんな日常の“小さな違和感”に対して、思いっきりツッコミを入れているエッセイ集です。

かわいらしいワンピースを着た女性がチェーンソーを持っている表紙……。「なぜこの表紙になったの?」って思いませんでしたか?
世の中には「なんで?」「どういうこと?」と思うことがたくさんありますよね。

スカッとしたいときに、ぜひ読んでみてください。

 

『そして生活はつづく』

『そして生活はつづく』表紙

そして生活はつづく
星野源(著)、文藝春秋 ほか

ミュージシャンであり俳優の星野源さんが、2009年に出した初めてのエッセイ集。

携帯電話の請求書をどこに置いたか忘れて支払いを延滞してしまったり、洗面所をすぐにびしょびしょにしてしまったり……。「生活」が苦手な星野さんにとって、音楽や映画に夢中になるのは「逃避」だと言います。

突如戦争が起こったとしても、急にホームレスになったとしても、毎日の生活は続いていきます。

何気ない日常を面白くするのは自分次第。毎日全力で過ごさないと意味がない。
そう考える星野さんが「いかにして生活を楽しむか?」ということをテーマに綴った15本の爆笑エピソードが収録されています。

【おすすめ記事】作家としての才能を紐解く! 星野源おすすめ本

 

『オトナの恋と女磨きと』

『オトナの恋と女磨きと』表紙

オトナの恋と女磨きと
リリー(著)、光文社

外資系企業での勤務経験があり、ブロガーとしても人気を集めるリリーさんが、女性がキレイになるコツをエピソード形式でまとめた作品です。

全46話で構成され、ステキな大人の女性になるためにどうしたら良いかを具体的に指南してくれます。

心の磨き方や知性の高め方に始まり、肌や筋肉・脂肪といった、女性が気になる身体に関する情報も紹介。
読んだあと、すぐに実践できるアドバイスがたくさん詰まっている作品です。

人生論や人間関係についての話題もあり、「自分次第でこんなにも変われるんだ」と納得することもしばしば。最後は清々しい気持ちになり、明日以降が楽しみになりました。

 

『夢をかなえるゾウ』

『夢をかなえるゾウ』表紙

夢をかなえるゾウ
水野敬也(著)、飛鳥新社

本作品は、「人はなぜ成功法則書を読んでも成功しないのか?」ということをテーマにした自己啓発書。ドラマやアニメにもなったシリーズ作品です。

自分を変えたいけれど変われずにいる男の前に、関西弁を話すゾウ・ガネーシャが現れます。ガネーシャは「自分の出す課題をこなせば必ず成功する」と言いますが……?

自己啓発本ながら中身はストーリーになっているので、読みやすいです。

【おすすめ記事】ガネーシャの教えとは? 水野敬也『夢をかなえるゾウ』あらすじ

 

目指せ、読書女子! 

それぞれの作品には、自分だけでは経験しきれない、多くの体験や知識・教養が紹介されています。あっという間に各作品の世界に惹きこまれ、上手に気分転換もできますよ。

まずは気になる1冊から読み始めてみてくださいね。

【おすすめ記事】読書を継続させるための簡単3つのコツ

 

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