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星野源おすすめ本|作家・星野さんの才能を紐解く!


更新日:2017/1/10

作家・星野源のおすすめ本

2016年ドラマの中で最も話題となった『逃げるは恥だが役に立つ』で、「平匡さん」役を演じた星野源さん。そんな彼は、俳優だけでなく、ミュージシャンや文筆家としても活躍されていることをご存知でしょうか?

今回は、星野源さんの才能を紐解くべく、星野さんのおすすめの著書をピックアップしてご紹介します。その多才ぶりにはきっと驚くはずです!

 

『そして生活はつづく』

『そして生活はつづく』表紙

そして生活はつづく
文藝春秋

携帯電話の料金を払い忘れても、部屋が荒れ放題でも、人付き合いが苦手でも、誰にでも朝日は昇り、何があっても生活はつづいていく。ならば、そんな素晴らしくない日常を、つまらない生活をおもしろがろう!(表紙裏より)

 

『料金支払いはつづく』『ばかはつづく』『貧乏ゆすりはつづく』など、日常生活における『○○はつづく』エピソードがまとめられたエッセイ集。

この本、とにかく笑えます。大笑いというよりは、プッとつい吹き出してしまうような、思わずニヤリとしてしまうような……そんな笑いです。

他愛もない日常の一コマを切り取って、読者の共感を誘い、ゆる~い雰囲気の中、キチンとオチまでつける。しかもそのオチは哲学的で、しみじみと考えさせられるものばかり。緩急のある文章は読んでいて心地よく、読後感が素晴らしいものとなっています。

なお、この本を読むときには、星野源さんの楽曲『くだらないの中に』をBGMにかけると、さらに世界観に浸ることができるのでオススメです。(『人は笑うように生きる』というフレーズが大好きな一曲です)

 

『蘇える変態』

『蘇える変態』表紙

蘇える変態
マガジンハウス

完全復活。

“ものづくり地獄”の音楽制作、俳優業の舞台裏から、エロ妄想で乗り越えた闘病生活まで。

突然の病に倒れ、死の淵から復活した筆者の怒涛の3年間。(帯より)

 

女性雑誌『GINZA』の連載『銀座鉄道の夜』を編集・加筆し1冊にまとめたエッセイ集。

星野さんの音楽論や音楽活動、趣味、くも膜下出血に倒れてからの壮絶な闘病生活など、“星野さんの人生”を垣間見れる1冊です。

自身の女性嗜好や下ネタなど”変態”ぶりやくだらなさが前面に出ている部分もあれば、孤独や怒り・悲しみなどの負の感情が描かれている部分もあります。くだらなさと悲しみ、相反する感情のようですが、それら全てを抱え込んでいるのが人間ですものね。飾らない等身大の星野さんの文章に惹かれる人は多いことでしょう。

 

『働く男』

『働く男』表紙

働く男
文藝春秋

働きすぎのあなたへ。働かなさすぎのあなたへ。(帯より)

 

星野さんが、“過剰に働いていた時期の自らの仕事を解説した1冊”。

星野さんが取り組んできた仕事の内容や、出演作の裏側など、“表現者としての星野源”をもっと知りたい! という方にはまずこの作品をおすすめします。

なお、興味深いのが、文庫化にあたって追加された『はじめに』。星野さんは、本書の単行本を入稿後、脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)破裂による、くも膜化出血に倒れたといいます。

入稿後、倒れた。
入院してから発売された『働く男』の初版の帯にはこう書かれている。

 

どれだけ忙しくても、働いていたい。
ハードすぎて過労死しようが、僕には関係ありません。

 

もちろん、関係はあった。
(略)
休養中、『働く男』を読むと別人が書いたもののように感じた。何かに取り憑かれたように、苦しみを、仕事を自分に課しているようだった。
過酷な入院生活で、私は大人になった。仕事が中心の生活ではなく、己が中心の生活に変わった。「仕事がないと生きていけない」ではなく、「仕事って楽しい」「でもなるべくサボって遊んでいたい」という性格に変わった。私は、「働く男」から、「働きたくない男」になった。(p4-5)

 

続きはぜひ書籍で。巻末に収録されている、ピース・又吉さんとの対談も読み応えがありますよ。

 

『星野源雑談集』

『星野源雑談集1』表紙

星野源雑談集1
マガジンハウス

ただ自分の好きな人に、知りたいと思ったことを訊き、ただ普通に、なんの気負いもなく答えてもらう。

それだけなのに、そこには大事なものが生まれてきます。

「雑談の中に本質がある」そう言い切ってしまいたい。(帯より)

 

雑誌『POPEYE』の連載を1冊にまとめた対談集。

笑福亭鶴瓶さんやケンドーコバヤシさん、レイザーラモンRGさんといったお笑い芸人から、作家の西川美和さん、歌手の宇多丸さん(ライムスター)、映画監督の塚本晋也さんなど、名だたる著名人との対談が掲載されています。

雑誌に掲載されていた時は2ページにまとめられていたものが、今回書籍化にあたって、対談の内容がフルバージョンで掲載されています。

下ネタも多いのですが(特にケンドーコバヤシさん)、下ネタが苦手な私でも、不快に感じず読めるのが不思議です。それはきっと星野さんの人となりが現れているから、なのだと思います。

個々の哲学など学びになる部分や刺激も多く、読んで良かったと思える作品です。

 

心動かされる星野源の作品たち

俳優、ミュージシャン、文筆家と幅広く活動している星野源さん。
1冊読むだけで、その才能に間違いなく驚くはずです。ぜひ、星野さんの才能に触れてみてください。

星野源さんの関連本はこちら

【関連記事】星野源のエッセイ集『いのちの車窓から』がおすすめ!

 

ライター

飯田 萌
フリーランスのライター。一児のママ。出産前まではリクルートで結婚情報誌を担当。現在はWeb媒体にて書籍、音楽、育児など幅広く執筆中。影響を受けた作家は白石一文。趣味はスイーツを愉しむこととドラマ鑑賞。