映画化「浅田家」の浅田政志ってどんな人?写真家・浅田政志とその作品
更新日:2019/9/27
2020年に映画化される『浅田家』。
なんとこの映画『浅田家』の原作は、写真家である浅田政志さんが手掛けた写真集です。
被写体の一人であり、同時にカメラマンでもある浅田さん。はたしてどのような人なのでしょうか?
ここでは、浅田さんの人物像や作品について解説していきます。
これを機に、浅田さんならではのユーモア溢れる作品に触れてみてください!
写真家・浅田政志とは?
三重県生まれの浅田政志さん。家族写真をおさめた作品『浅田家』が話題となり、第34回木村伊兵衛写真賞を受賞しました。
家族写真を題材とした作品が多く、ユーモアがありながらも、家族の温かさを感じさせる写真を生み出しています。
また、コブクロや秦基博さんのCDジャケットの撮影、お笑い芸人のロバート秋山さんがさまざまな職種の人に扮装する「クリエイターズ・ファイル」の撮影なども担当。多方面で活躍しています。
それでは、そんな浅田さんが手掛けた写真集をご紹介していきます。
『浅田家』
『浅田家』
地方小出版流通センター
浅田さんが、実の父母、兄、そして自分を被写体とした写真集『浅田家』。
本書の面白さは、ラーメン屋の店員、戦隊ヒーロー、水族館の調教師など、家族がさまざまな職業に扮しているところ。
シチュエーションにもこだわっており、「酒に溺れる父の横で母がうなだれ、兄弟がふすまに隠れて様子をうかがう」など、思わずクスッと笑ってしまう写真が満載です。
本写真集は、2020年に嵐の二宮和也さん主演で映画化が決定しています。写真集がどのような映画になるのか、楽しみですね。
『宮崎牛家族』
『宮崎牛家族』
CCCメディアハウス
ブランド牛である宮崎牛を、もっと多く人に知ってもらおうと製作された写真集。
JA宮崎経済連の協力のもと、宮崎牛を育てている家族を浅田さんが撮影しています。
テーマは、「牛も家族だから」。それぞれの家族が宮崎牛をどう育てているか、その様子が収められています。それぞれの写真から、浅田さんならではの温かさを感じられますよ。
『アルバムのチカラ』
『アルバムのチカラ』
藤本智士(文)、赤々舎
東日本大震災を受け、被災地を訪れた浅田さんと、編集者の藤本智士さん。
そこで2人は、「災害で泥だらけになった写真の洗浄ボランティア」が、各地で自主的に行われていることを知ります。
本写真集では、2人が2年かけて取材したボランティアの人々の様子を、写真と文章で紹介しています。
災害の記憶が人々から薄れていくなかで、「今だからこそ伝えておきたい事実」として書かれた文章と、浅田さんによる写真の数々。
震災の実情、そして写真の持つ「チカラ」を垣間見ることができる一冊です。
『家族写真は「 」である』
『家族写真は「 」である。』
亜紀書房
なぜ、浅田さんは家族の写真を撮るのか?
浅田さんの写真家デビューに至るまでの経緯や、家族について、写真について書かれたエッセイ的な一冊。
自分が撮ったたくさんの家族とのエピソードや、震災ボランティアについてなど、浅田さんの写真に対しての思いを読み取れます。
スマートフォンで簡単に写真をデータとして残せる時代。写真とはどんなものなのかと、考えさせられました。
本書を読むと、より浅田さんの写真を好きになりますよ。
『いまバリィさんぽ』
『いまバリィさんぽ』
ザメディアジョン
愛媛県今治市のご当地キャラクター、バリィさん。バリィさんといえば、2012年ゆるキャラグランプリでみごと1位を獲得。黄色くて丸い、キュートな見た目が特徴です。
この写真集には、そんなバリィさんが今治市のあちこちを散歩する様子が収められています。
それぞれの写真には、今治の方言で書かれたバリィさんの一言が添えられていますよ。写真集を開けば、きっと今治市を訪れたくなるはずです。
「家族」について再確認できる浅田政志さんの作品
浅田政志さんの写真は「家族」をテーマとしたものが多いです。
一枚一枚の写真に込められたメッセージに、ほっこりしたり、ときには考えさせられたり……。
ぜひ、浅田政志さんの作品で「こんな家族の形もあるのか」と、考えてみてください。
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ライター名:クボタ