文章力アップ!「書く」のが苦手な人におすすめの本
更新日:2020/2/17
自分の文章力に、不安を感じることはありませんか?
学生でも社会人でも、文章を書く機会はたくさんあります。どんな順番で書けばいいのか? この書き方で合っているのか? など、文章への悩みは尽きないものです。
良い文章が書けるようになれば、自分の意図を相手に正確に伝えられるようになります。
ここでは、文章を基本から学びたい方におすすめの本をご紹介します!
『簡潔で心揺さぶる文章作法 SNS時代の自己表現レッスン』
『簡潔で心揺さぶる文章作法 SNS時代の自己表現レッスン』
島田雅彦(著)、KADOKAWA
著者の島田雅彦さんは、何度も芥川賞候補に挙がるほど作家として評価され、2010年下期からは選考委員としても活動しています。心に響く表現で、多くの人を魅了してきた人物です。
本書は、SNS時代を意識した著者が短文の表現方法をレクチャーする一冊。夏目漱石や川端康成の作品を用いて、「どういった表現が人の心を捉えるのか?」を教えてくれます。
自分をキャラクター化したり野菜に例えたりするなど、具体的な表現のアイデアが載っており、発想力を身に付けられるのもポイントです。
あふれる思いを簡潔に伝えたい方におすすめします。
『150冊執筆売れっ子ライターのもう恥をかかない文章術』
『150冊執筆売れっ子ライターのもう恥をかかない文章術』
神山典士(著)、ポプラ社
ノンフィクション作家であり、ライター歴30年を超える著者。「読み手になって書け」と編集者たちに叱責された日々を乗り越え、書き手として確かな実力をつけてきました。
はじめから上手くいかなかった著者が書いているからこそ、言葉のひとつひとつに説得力を感じます。
句読点や形容詞の使い方から始まり、読み手を感動・納得させるテクニックも紹介しています。基礎から応用までステップアップしていける構成なので、文章に自信のない人でも取っつきやすいですよ。
相手を納得させる、論理的説明が求められる文章にも活用できます。起承転結などの文章設計がうまくいかない方にもおすすめです。
『迷わず書ける記者式文章術 プロが実践する4つのパターン』
『迷わず書ける記者式文章術 プロが実践する4つのパターン』
松林薫(著)、慶應義塾大学出版会
新聞社で金融・少子化・エネルギーなど幅広い時事問題を発信してきた著者がおくる一冊。
新聞記事は多くの人が目にするものです。“簡潔で分かりやすい文章”の代表ともいるでしょう。
「記者式」とあるので難しい印象があるかもしれませんが、あらゆる文章に応用が利きます。文章の組み立てが苦手な方であれば、一度は読んでおきたい本です。
文章力に悩む人が知りたい「なぜ文章が書けないのか」という理由から、どう構成すべきかといった基本までしっかり学習できます。
読みやすい文章、説得力のある文章のポイントも展開され、さらには文章力が上がるトレーニング方法まで掲載されていますよ。
『マジ文章書けないんだけど 朝日新聞ベテラン校閲記者が教える一生モノの文章術』
『マジ文章書けないんだけど 朝日新聞ベテラン校閲記者が教える一生モノの文章術』
前田安正(著)、大和書房
新聞に掲載される文章の最終チェックを長年担当していた著者が、「文章を使って伝えること」の大切さを説きます。
本書の大きな特徴は、ストーリー仕立てになっていること。謎のおじさんが、エントリーシートの書き方に悩む大学生を指南していきます。
説明臭い文章が苦手な方でも入り込みやすく、集中して読むことができます。文章力アップに役立つ本を読んできたけれど、どれも挫折してしまったという方にです。
【関連記事】『マジ文章書けないんだけど』腕試し付き! 一生使える文章術とは?
『伝わる! 文章力が身につく本 できる人は文章も上手い!』
『伝わる! 文章力が身につく本 できる人は文章も上手い!』
小笠原信之(著)、高橋書店
執筆活動と並行して、社会人向けの実用的文章や、大学生向けの小論文の書き方を指導しているフリージャーナリスト・小笠原信之さんの著書。
「れる」「られる」の使い分けといった気になる言葉の使い方が、ポイントごとに短く、かつ的確に紹介されています。
気になるところから部分的に読み進めたり、辞書を引くように使ったりできて、とても便利です。
挿絵が多く飽きにくい工夫があるので、どの年代でも手に取りやすい一冊になっています。文章力アップのための入門書としてもおすすめです。
目的に合わせて本を選ぼう!
同じ「文章力アップ」のための本でも、どの本を選ぶかによって得られるものは変わってきます。
どんなことを知りたいか、どういった文章に活かしたいか? 明確にしたうえで本を選ぶと、求めている回答も得られやすくなりますよ。
目的に合わせた参考書を選ぶことは、苦手克服の第一歩。楽しく文章を学べば、早くコツを吸収できるはずです。
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ライター:モトムラ