親子で一緒に笑っちゃう! 読み聞かせにピッタリのおもしろ絵本
更新日:2019/10/16
絵本を読み聞かせしているときに、子供がなかなか落ち着いて聞いてくれない……とお悩み方はいませんか?
それなら、とびっきり面白い絵本を選んでみるがおすすめです!
ここでは、子供も大人も笑ってしまう楽しい、おもしろ絵本をご紹介します。
子供にどの絵本を読んだらいいか分からない! そんなときの参考にして下さいね。
可愛らしい大騒動勃発!
『ノラネコぐんだんパンこうじょう』
『ノラネコぐんだん パンこうじょう』
工藤ノリコ(作)、白泉社
おいしそうなパンをじっと見ているノラネコぐんだんは、ある晩、こっそりワンワンちゃんのパン工場に忍び込みます。
見よう見まねでパンを作ろうとしたのですが、ふくらしこを入れすぎたからさあ大変! 膨らみすぎたパンのせいで、工場が大爆発しちゃいます。
悪さをするけどなぜか憎めない、愉快なノラネコぐんだんが引き起こす騒動を描いた「ノラネコぐんだん」シリーズの1作目。彼らの「はんせいポーズ」がなんとも可愛らしいです。
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困ったなべが登場!
『りょうりをしてはいけないなべ』
『りょうりをしてはいけないなべ』
シゲタサヤカ(作)、講談社
街で一番人気のレストランで働くコックさんが買ってきたのは、とんでもない鍋だった!?
料理中に突然笑いだし、そのはずみで料理をこぼしてしまう鍋が騒動を巻き起こします。
「トマトはいやだ!」「エビもきらい!」と嫌いなものを吐き出す鍋。料理長に料理をすることを禁止されてしまった鍋は、一体どうなるのでしょうか……?
おいしい料理を台無しにしてしまう困った鍋と、コックさんたちのやり取りが笑いを誘います。
鍋の頑張りがよくわかる、本の見返し部分にも注目してくださいね。
トイレに行きたいのに!
『もっちゃうもっちゃうもうもっちゃう』
『もっちゃうもっちゃうもうもっちゃう』
土屋富士夫(作)、徳間書店
「おしっこしたい!」とデパートに勢いよく入ったひでくん。ところが、なかなかトイレにたどり着けません。
せっかくトイレを見つけたと思ったら、キリン用の高いところにあるトイレだったり、こうもり用のさかさまのトイレだったり……。
やっとの思いでトイレにたどり着いたひでくんですが、そこで大変なことを思い出します!
「おしっこしたい! だけど、トイレまで我慢しなくちゃ」という状況は誰もが経験があることですよね。ひでくんのつらさがよくわかる反面、ついつい笑ってしまう作品です。
まぬけなどろぼうたちのお話
『どろぼうがっこう』
『どろぼうがっこう』
かこさとし(作)、偕成社
山のはずれにあるどろぼうがっこうでは、人相は悪いけれど可愛い生徒たちに「明日までに盗みを働け」という宿題が出されます。
ところが生徒たちが盗んできたのは変なものばかりで、先生はかんかんです。
先生は、翌晩に遠足に行くことを決めますが――?
おまぬけな先生と、ダメダメな生徒たちが泥棒の様子にプッと笑いがこみあげてきます。なかでも「ぬきあし さしあし しのびあし」のシーンに注目です!
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声に出して面白い絵本!
『えがないえほん』
『えがないえほん』
B・J・ノヴァク(作)、おおともたけし(訳)、早川書房
読み聞かせると子供が絶対に笑う、と評判になった絵本です。原著は2014年にアメリカで発売されると、瞬く間にベストセラーとなりました。
日本でも、2017年に発売してから大人気の絵本です。
「かかれている ことばは ぜんぶ こえにだして よむこと」
これがこの絵本のルール。
「ばふっ」「ぶりぶりぶ~!」など、子供が大好きな擬音や、変な言葉がたーくさん並びます! 自分のお父さんやお母さんが普段なかなか言わない言葉だからこそ子供は面白くて笑ってしまうはずです。
読み聞かせの際は、どうか恥ずかしがらずに読んでくださいね!
オニだって苦労してるんです。
『オニのサラリーマン』
『オニのサラリーマン』
富安陽子(作)、大島妙子(絵)、福音館書店
オニのオニガワラさんは、じごくカンパニーに勤めるサラリーマン。奥さんの作ってくれたお弁当を持ってバスに乗り、毎日地獄に出勤します。
血の池地獄の見張りを任されたオニガワラさんは、美味しいお弁当を食べてお腹がいっぱい。ついつい居眠りをしてしまいました。
気が付いたら大変なことになっています!
オニが主人公、地獄が舞台なのに、まるで普通のサラリーマンのような会話をしています。このギャップがインパクト抜群!
さらに関西弁で書かれているので、より楽しく読めますよ。
どうしてそうなった!?
『でんごんでーす』
『でんごんでーす』
マック・バーネット(作)、ジェン・カラーチー(絵)、林木林(訳)
講談社
電線にずらりと並ぶ鳥たち。
そのなかのハトのお母さんが、息子のピーターへ「ばんごはんだから かえっておいで」という伝言を、隣りの鳥に頼みます。
バットを持った赤い鳥、はたきを持った大きな鳥、忘れん坊の鳥……鳥たちの間で伝言はどんどんおかしくなっていって――?
伝言ゲームを楽しめる絵本がこちら。あまりに適当な鳥たちの伝言がとても面白いんです! さて、ピーターにお母さんの伝言はきちんと伝わるのでしょうか?
蕎麦の勘定を……
『落語絵本 ときそば』
『落語絵本 ときそば』
川端誠(作)、クレヨンハウス
ある男が、蕎麦の勘定を上手くごまかした客を見ます。自分もそれを真似をしようとするのですが――?
古典落語の面白さを堪能させてくれる、川端誠さんの落語絵本シリーズの一冊。読み聞かせには少し難しいですが、巧みなコマ割りで、リズム良く読めます。
口の上手いずるがしこい男と、まぬけな男の対比に、クスッとしちゃいますよ!
愉快な落語の絵本
『ねこのさら』
『ねこのさら』
野村たかあき(作)、柳谷小三治(監修)、教育画劇
旅をしている道具屋は、猫が「絵高麗の梅鉢」と呼ばれるお宝の茶碗でエサを食べているのを見つけます。道具屋は、店主をだまして猫とともにその皿を買い叩こうと画策しますが――?
こちらも落語が題材の絵本。リズムの良いかけあいを楽しめます。木版画の味わい深いイラストと、人間国宝の柳谷小三治さんが監修した本格的な落語を楽しんで下さい。
最後には驚きのオチも待っていますよ。
それって○○かもしれない
『りんごかもしれない』
『りんごかもしれない』
ヨシタケシンスケ(作)、ブロンズ新社
テーブルの上に置かれた赤いりんご。でもこのりんご、もしかしたらりんごじゃないのかも――?
ヨシタケシンスケさんが手掛けた初の絵本。2013年のMOE絵本屋さん大賞 第1位をはじめ、数多くの絵本賞を受賞したことでも知られています。
1つのりんごから、たくさんの「かもしれない」が生まれていき、展開していくさまが楽しい絵本。豊かな発想力を感じられます。
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親子で読んで思いっきり笑おう!
子供は絵本を読んでもらうのが大好きです。大人にとっても、子供が目を輝かせて聞いてくれる、読み聞かせの時間は何物にも代えがたい幸せな時間ではないでしょうか。
おもしろ絵本と共に、充実した読み聞かせタイムを過ごして下さいね。
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ライター:CHIYUKI