大人が読んでも楽しい! うんち、おしっこ、おならの絵本
更新日:2019/7/26
さまざまな絵本がこの世に存在しますが、その中でもはずせないのが「うんち」「おしっこ」「おなら」の絵本です!
『うんこ漢字ドリル』が小学生を中心に大ヒットしたり、うんこミュージアムが話題になったり、やっぱりこれらの言葉って好きな子供が多いですよね。大人だって、聞いたら思わず笑ってしまう人も多いのでは? (わたしはそうです……!)
それぞれ臭いもの、汚いものだと嫌がられてしまうものですが、人間を含む動物たちが生きていくうえで絶対に必要な役割を持つものでもあります。
ここでは、言葉遊びや遊び心溢れる絵本から、身体のしくみを知ることができる絵本まで、「うんち」「おしっこ」「おなら」の絵本をご紹介します。
うんこ×しりとりの最強コラボ!
『うんこしりとり』
『うんこしりとり』
tupera tupera(作)、白泉社
「こいぬのうんこ」「こうしのうんこ」……。子供が大好きなしりとりとうんこ、最強コラボ絵本が誕生です。
しりとりは毎ページ「○○のうんこ」で終わるので、必ず次も「こ」から始めなくてはなりません。次はどんな、誰のうんこなの!? とワクワクしながら読めますよ。
「そうきたかぁ~!」と、大人も楽しめるはずです!
『おならしりとり』とあわせて読んでみてはいかがでしょうか。
頭のうんちは誰がしたもの?
『うんちしたのはだれよ!』
『うんちしたのはだれよ!』
ヴェルナー・ホルツヴァルト(文)、ヴォルフエールブルッフ(絵)
関口裕昭(訳)、偕成社
地面から顔を出したもぐらくんの頭の上にうんちが! 怒ったもぐらくんが、うんちを頭に乗せたまま犯人を捜します。
さて、犯人かどうか尋ねられた動物たちは、どうやって自分が犯人ではないと訴えるのでしょうか?
なんとその方法は、もぐらくんの目の前でうんちをすること! 頭の上にあるうんちと、形や大きさを見比べるのです。
犯人は誰なのでしょうか? オチにもユーモアたっぷりです。
リズム感バツグン。とある騒動を描いた絵本
『うんちっち』
『うんちっち』
ステファニー・ブレイク(作)、ふしみみさを(訳)
あすなろ書房
1つの言葉しか発することのできないうさぎが巻き起こす騒動が描かれます。
何を聞かれても、誰と話していても「うんちっち」としか言わないうさぎの子。あるときうさぎの元にオオカミがやってきます。
「ぼうやを たべてもいいかい?」
さぁ、うさぎはなんと答えるのでしょうか……?
物語の中にうんちは出てきませんが、「うんちっち」のなんとも言えぬリズム感の良さと、読者をじ~っと見つめてくるうさぎくんの大きな丸い目がクセになります。
これぞまさに、The☆うんこ!
『うんこ!』
『うんこ!』
サトシン(文)、西村敏雄(絵)、文溪堂
犬のおしりから出てきたうんこくんは、ねずみやうさぎたちに「くっさーい!」と逃げられ、悔しい思いをすることに。そんなうんこくんが大冒険にでる絵本です。
うんこにまつわるダジャレがふんだんに盛り込まれています(フンだけに……)。
潔いタイトル『うんこ!』。子供に読み聞かせてあげれば、絶対に喜んでくれはずです!
あなたのお腹の中にもいるヒーロー
『でてこい! うんちょマン』
『でてこい! うんちょマン』
西山一代(作)、文芸社
好き嫌いなく食べ物を食べることで、お腹の中にいる正義のヒーローにパワーを送る物語。うんちをするために、うんちょマンがヒゲうんちょと戦います。
『でてこい! うんちょマン』は、食べることの大切さを教えてくれる絵本です。
どうして嫌いな食べ物があるとダメなの? 言葉ではうまく伝えることが難しいことでも、絵本なら楽しく学べますね。
好き嫌いをなくして、うんちょマンにパワーを送りましょう!
カラダの仕組みがばっちり学べる♪
『うんことカラダ』
『うんことカラダ』
石倉ヒロユキ(文)、金子光延(監修)、偕成社
夜にだけ開く小学校の中にある「カラダ研究所」では、日夜カラダにまつわるさまざまなことを研究しています――。
本作は「健康のすすめ! カラダ研究所シリーズ」の1作目。
食べ物がうんこになるまでの距離や、お腹の中にいる菌についてなど、学校では教えてくれない「うんこ」のことを分かりやすく教えてくれます。
漫画形式で文字が少し多いので、ぜひお子さんに読み聞かせしてあげてくださいね。
ユーモアあふれる人気絵本
『おしっこちょっぴりもれたろう』
『おしっこちょっぴりもれたろう』
ヨシタケシンスケ(作)、PHP研究所
いつもおしっこをちょっぴりもらしてしまう男の子は、お母さんにいつも怒られてしまいます。
おしっこをもらしても、しばらくすればパンツが乾くことを知っている男の子。自分と同じような人はいないものかと冒険に出ました。
作者であるヨシタケさんのセンスが光る絵本です。自分と同じようにおしっこがもれちゃう人がいるかも、と街に探しに出かけるなんて、発想が面白いですよね。
主人公の男の子と同じように、自分も「もれたろう」のお子さんは、きっと共感できるのではないでしょうか。
読めばおしっこが楽しくなる!
『ノンタン おしっこしーしー』
『ノンタン おしっこしーしー』
キヨノサチコ(作)、偕成社
子供のおしっこの練習にぴったりな絵本といえばこれ!
おしっこの様子を「しーしー」とリズミカルに表現しており、ついつい真似して言いたくなってしまうかもしれません。
おむつ、おまる、トイレと、成長に合わせておしっこの方法が変わっていくところもいいですね。おしっこするのが楽しくなる絵本です。
1人でトイレにいけるかな?
『おしっこ おしっこ』
『おしっこ おしっこ』
エミール・ジャドゥール(作)、ヴィルジニー・オスダ(訳)
クレヨンハウス
夜中におしっこをしたくなってしまうペンギンのレオンくん。トイレに連れて行ってもらうために、いつもパパとママを起こしてしまいます。
自分が1人でトイレに行けないことで、パパとママが寝不足になっていると気づいたレオンくんが、1人でトイレに行けるようになるまでを描いた絵本です。
同じ経験をしたことがある親御さんは、懐かしい気持ちになるかもしれません。
1人でトイレに行けるようになって大喜びするレオンくんの様子がなんとも可愛らしいです。
知らなかった、おしっこのアレコレ
『おしっこの研究』
『おしっこの研究』
柳生弦一郎(作)、福音館書店
「おしっこ」は いったいなんなの?
うんこのきょうだいなの? (『おしっこの研究』表紙より)
表紙に書かれたこれらの文章を読んだだけでも、内容に興味が湧いてきませんか?
おしっこの正体ってなに? 本作は、改めて聞かれると分からない「おしっこ」について学べる絵本です。
どうやって作られているのか、どんな役割を担っているのか、「そうだったんだ!」がギュッと詰まっています。
文字が多いのですが、びっくりする発見がたくさんあって、あっという間に読み終わってしまいますよ。
くさいおならのヒミツにせまる!
『おならをならしたい』
『おならをならしたい』
鈴木のりたけ(作)、小学館
同作者の『おしりをしりたい』に続く『おならをならしたい』。本作では、前作と同じく仲良し3人組が「おなら」について興味を持ちます。
あなたはおならが何か聞かれて答えられますか?
おならはなぜ出るのか、どうやって音がなるのか。3人がその真相に迫ります。
「臭い!」と煙たがられることの多いおならですが、健康のバロメーターでもあります。絵本を読んで、おならについて詳しくなっちゃいましょう!
こんなおなら、楽しくなりそう♪
『おならゴリラ』
『おならゴリラ』
もりやしげやす(文)、北村直子(絵)、偕成社
お客さんが来ない動物園ではエサが足りず、ゴリラのごりまるはお腹をすかせていました。
そんなごりまるが食べたものは、なんと「歌」! 意外にも美味しい味がしたので、たくさんの「歌」を食べました。するとごりまるのおならから美しい音が流れるようになります。
おならのおかげで、ごりまるは大人気に! 動物園も活気を取り戻していきます。
良い歌を食べると、綺麗なおならが流れてくる。本当にそうなるなら、おならをするのが楽しくなりそうですね。
おならと一緒に大冒険!?
『おならくん』
『おならくん』
おなかさとし(作)、自由国民社
昼寝をしていたひろし君のおならが、どんどん膨らんで「おならくん」になっちゃった!
シャツを着たおならくんは、ひろし君と一緒に冒険に出ます。最初は嫌がっていたひろし君も、おならダンスをしたりおならで空を飛んだりしているうちにノリノリに。
おならダンスのところは、歌を歌うように読み聞かせしてあげるときっとお子さんも喜ぶと思います。
おならの音で言葉あそび
『でちゃったときは』
『でちゃったときは』
織田道代(作)、くわざわゆうこ(絵)、フレーベル館
もしも「ぷ」とおならが出ちゃったときは、「りん りん りん」とベルを鳴らすと……「ぷりん ぷりん ぷりん」。
おならの音を使った言葉遊びが楽しい絵本です。
子供も大人も一緒に遊んで楽しめますよ。いろんなおならの音を、別のものに変えちゃいましょう!
いろんなおならが登場
『おなら』
『おなら』
長新太(作)、福音館書店
一言で「おなら」と言っても、大きいおなら、小さいおなら、臭いおなら、臭くないおならなど、さまざまなおならがありますよね。
この絵本では、そんなおならが出る仕組みを真面目に、そして楽しく学べます。さまざまな音のおならが登場し、コミカルでとっても楽しいんです。
大人も知らないおならの秘密を覗いてみませんか?
知らないなんてもったいない!
うんち、おしっこ、おならの絵本は、他の絵本と比べても子供の食いつきが良いことが多いです。これからトイレを覚えるお子さんに読んであげるのもおすすめですよ。
ただ「汚いもの」ではなく、これらについて楽しく学べると良いですね!
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ライター:カタクラ
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