思わずお腹がすいてしまう! 美味しそうな料理・グルメ映画
更新日:2019/10/21
映画の中に出てくる料理は、映像だけでなく作る音、食べる音も美味しそうに撮られています。
美味しそうな料理は、見ているだけでお腹がすいてしまいますよね。食材が調理されていく様子や美しく盛り付けられた料理、幸せそうに口の中で味わっている顔……。
自分が食べているわけではないのに、映像を見るだけで胃袋は刺激されてしまいます!
ここでは、そんな美味しそうな料理が登場する、料理がテーマの映画をご紹介します。
『かもめ食堂』
『かもめ食堂』
監督:荻上直子
フィンランドの首都ヘルシンキ。日本人のサチエは「かもめ食堂」という小さな食堂を開く。ところが、客はなかなか入ってきません……。
そこへやってきた、同じく日本人のミドリとマサコも食堂を手伝うことになりますが――。
群ようこさん原作の小説を映画化した本作。おにぎりや味噌汁、煮物など素朴な日本食がメインの食堂で、どの料理を見ても顔がほころんでしまいます。
人気メニューの1つであるシナモンロールを作っている場面では、甘さとシナモンのスパイシーな香りがいまにも漂ってきそうです。
『ショコラ』
『ショコラ』
監督:ラッセ・ハルストレム
フランスの小さな村にやって来た旅人のヴィアンヌとその娘アヌーク。貸家でチョコレートショップを開きますが、排他的な村人たちは突如現れた親子の様子に眉をひそめます。
そんな村人たちがヴィアンヌのチョコレートと出会い、どう変わっていくのか――。
ヴィアンヌの作るチョコレートは人々を魅了し、閉ざされた心を溶かす不思議な力を持っています。王道のトリュフやホットチョコレートはもちろん、ラムチョップのソースなど、チョコレートの意外な使い方が斬新です。
セクシーでかっこいいジョニー・デップ扮するルーとヴィアンヌのビターな恋模様も必見。
『ソウル・キッチン』
『ソウル・キッチン』
監督:ファティ・アキン
レストラン「ソウル・キッチン」のオーナーであるジノスは、一流シェフのシェインを雇います。
性格に難はあるものの、シェインの料理がお客さんに大ヒット!
そんななか、刑務所を仮出所したジノスの兄イリアスが、従業員として加わることに――。
キャラクターの個性が大渋滞するドイツ発のコメディー作品。レストランでは、バンド演奏やDJパーティーをしながら、お酒と料理を提供するというハチャメチャっぷりです。
ジャンクな料理も気取ったフレンチも、誰もが唸るほど美味しそうに食べていて、思わずお腹がなってしまいそうになります。
『南極料理人』
『南極料理人』
監督:沖田修一
平凡に暮らしていた海上保安官の西村さんは、ある日、南極の観測隊員たちの食事を提供するために南極へ派遣されることに。
個性豊かな8人の隊員しかいない、超ドタバタな生活が幕をあけた――。
本作は、かつて海上保安官だった西村淳氏の実体験に基づいたエッセイが原作。
西村さんの作る料理はバラエティに富んでいて、どれも美味しそう! お祝いの日にはフレンチや分厚いステーキを焼くなど、気遣いも上手です。
ときには伊勢海老を丸ごとエビフライにしてしまうなど、多種多様な料理がたくさん登場します。
『マダム・マロリーと魔法のスパイス』
『マダム・マロリーと魔法のスパイス』
監督:ラッセ・ハルストレム
マダム・マロリーは、有名なフレンチ・レストランでオーナーを務めています。ところがその向かいで、インド人のカダム一家が料理店をオープンさせました。
いがみ合う両店でしたが、マダム・マロリーはその一家の長男ハッサンに光る才能を見出します。
”魔法のスパイス”とは何か? 忘れてはいけないものを思い出させてくれる作品です。
映画の中のフランス料理とインド料理は色鮮やかで美しく、香りが漂ってきそうなほど美味しそうです。人々を虜にする料理の数々を、空腹時に観るのは危険かもしれませんね。
『ディナーラッシュ』
『ディナーラッシュ』
監督:ボブ・ジラルディ
大人気のイタリアンレストラン「ジジーノ」は、天才料理人ウードの創作料理を求める客で連日満席。
しかし創業者のルイスは、息子ウードのやり方を快く思っていません。さらにルイスは、従業員の素行が原因で親友を失い、憂鬱な気持ちになっていました……。
そんなレストランのとある閉店間際の夜、事件は起きてしまいます。
実際にレストランのオーナーを務めている監督の作品だけあって、お客さんが押し寄せる”ディナーラッシュ”時はまるで戦場のように描かれます。
色とりどりの料理とは対照的に、調理場で怒号が飛び交っているところは何ともリアルです。
複雑に交差する人間模様と意外なラストに驚かされますよ!
『深夜食堂』
『映画 深夜食堂』
監督:松岡錠司
お客から「深夜食堂」と呼ばれるその店は、深夜0時から朝7時までの営業で、メニューは数える程度。あとはマスターが作れるものを提供するスタイルです。
ドラマ作品が人気を博し、映画化された本作。映画は3つのエピソードで構成されています。
本作の魅力は、決してハッピーエンドでは終わらせないリアルな人間模様を描いているところ。それと、マスターが手際よく作ってくれる料理の数々は、まさに深夜に食べたくなるビジュアルです。
日本だけでなく、韓国や中国でもドラマ化、映画化されており、そちらもおすすめですよ。
『シェフ! 三ツ星レストランの舞台裏へようこそ』
『シェフ! 三ツ星レストランの舞台裏へようこそ』
監督:ダニエル・コーエン
一流の腕前を持ちながら、どの店でも長続きしない料理人ジャッキー。老人ホームのペンキ塗りとして働き出すも、調理場に押しかけてしまいます。
そこへたまたま訪れたのは、パリの三ツ星レストランのシェフ、アレクサンドル。彼はジャッキーの料理の腕を買い、スカウトしますが――。
三ツ星であり続けなくてはならないと焦るアレクサンドルと、職も彼女も失ったジャッキー。立場は違えど、窮地に立たされた2人の奮闘ぶりがコミカルに描かれています。
素晴らしい料理の舞台裏で、シェフたちの努力と苦労が見え隠れする作品です。
『洋菓子店コアンドル』
『洋菓子店コアンドル』
監督:深川栄洋
彼氏を追って鹿児島から上京したなつめ。しかし、彼が勤務していると聞いた洋菓子店コアンドルを訪ねると、とっくに辞めているという。
このまま帰ることもできないなつめは、オーナーでパティシエの依子に働かせて欲しいと頼み込みますが――。
世間知らずな田舎娘のなつめと、心を閉ざした料理評論家の十村。正反対な2人ですが、お互いに影響を受け合い成長していきます。
見ているだけで幸せになるケーキの数々を監修したのは、神楽坂の「ル・コワンヴェール」のパティシエ上霜考二氏。
ケーキを作るシーンだけでなく、食べるシーンもたくさん登場するので、鑑賞後はケーキ屋さんに駆け込みたくなるはずです!
『ジュリー&ジュリア』
『ジュリー&ジュリア』
監督:ノーラ・エフロン
1961年のフランスで、アメリカ人向けにフランス料理本を執筆し、テレビ番組にも出演するほど人気となったジュリア。
時は流れて2002年のニューヨーク。作家の夢を捨てきれないジュリーは、毎日ジュリアの料理を再現し、ブログに書くことを決心する。
時は違えど、2人は料理を通して人生のスパイスを見出していく……。
実話を基に映画化された本作。ジュリアが執筆した本は、難しいレシピもあるけれど、当時も今も画期的で誰もが幸せになれる料理本です。
料理だけでなく、それぞれの時代のインテリアやファッションも楽しめる作品ですよ。
美味しそうなお料理で幸せ気分を味わって
見ているだけでもみんなを幸せにしてくれる料理の数々は、容赦無くあなたを誘惑してきます。
どの作品も、見れば間違いなくお腹が空いてきますので、ぜひ堪能してみてくださいね!
【おすすめ記事】読めばお腹が空いてくる! 面白くて美味しい食堂小説
ライター:キキ