暑い夏に見たい最恐の海外ホラー映画|戦慄の世界へあなたをいざなう
更新日:2019/8/14
ホラー映画はお好きですか?
得体のしれない「何か」に襲われる恐怖……。たまらないですよね!
幽霊、ゾンビ、怪奇現象、人間の心の闇、孤独……一番怖いものとは……?
ここでは、ホラー好きな私が海外の最恐ホラー映画を厳選。背筋が凍るほど怖いホラー映画を観ませんか?
※ジャケット画像もなかなか怖いので、ホラーが苦手な方はこれ以降の閲覧はおすすめしません。
『ハンニバル』
『ハンニバル』
監督:リドリー・スコット
自分の顔をズタズタにした元精神科医のハンニバル・レクターを追っていたメイスン。
メイスンは彼をおびき寄せるため、10年前レクターに接触していたFBIの女性捜査官クラリスに目をつける。そして司法省のクレンドラーを使い、彼女を利用しようと画策する。
『羊たちの沈黙』の続編となる本作。殺害した者を食す猟奇殺人犯のレクターが、再び恐怖の事件を巻き起こします。
己の欲望に忠実に生きながら、紳士的なレクター。彼の殺人シーンや臓器を食べるシーンはなんともグロテスクですが、それを美しいとさえ思ってしまうから不思議です。
とはいえ、映画を見たあとしばらくはお肉が食べられなくなるかもしれません……。
原作小説とは結末が違うので、あわせてチェックしてみてくださいね。
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』
監督:ダニエル・マイリック、エドゥアルド・サンチェス
映画学科の大学生3人は、自主制作映画を撮るためメリーランド州にあるブラック・ヒルズの森に入り、その後消息不明に……。
それから1年後。なんと彼らの撮影したフィルムだけが森の中で見つかる。
そこに映し出された映像とは――。
森の中で撮影を続けていた3人に、徐々に不可解なことが起きていく様子が映し出されます。
その映像は手持ちビデオで撮影されているので、まるで自分がその現場にいるような恐怖を感じられるはず。荒くてぶれまくっている映像の中に潜む非日常が、見る人を恐怖のどん底に突き落とします。
本作の20年後の世界を描いた続編『ブレア・ウィッチ』もお見逃しなく。
『ネスト』
『ネスト』
監督:ルイス・A・ベルデホ
シングルファザーのジョンは、子供たちとともに森の中にある家に引っ越してきた。
その翌日、誰が作ったのかわからない大きな塚を発見。娘のルイーサはその塚に惹かれ、性格も変わっていく。
男手一つの子育てに悩むジョン。さらに自分たちの住む家に関する嫌な噂を聞いて――。
本作は、ジョン・コナリーの短編小説を映画化したものです。
不可解な出来事の数々に翻弄されるなか、家族を必死で守ろうとするジョン。
塚を巣(ネスト)とする何者かが、少しずつ家族の前に姿を現します。ルイーサの異常行動にはゾクゾクする恐怖を感じました。
父親目線で見ると、なんとも言えない後味の悪さがあります。
『28日後. . .』
『28日後. . .』
監督:ダニー・ボイル
感染した者を一瞬で凶暴化させるウイルスを持ったチンパンジーが、とある研究所から逃げてしまう。
ウイルス感染が拡大してから28日後、病院で目を覚ましたメッセンジャーのジム。変貌した街に驚くジムは、教会で生存者らしき人物を見つけるが――。
生きている人間を、全力疾走で襲ってくる感染者。想像しただけでも恐ろしいですよね……。さらに、絶体絶命の状況に置かれた人間の本性が垣間見えるところもこの作品の怖さです。
イギリスの雄大な風景と、荒廃した街の様子が対照的。
感染者たちが「ゾンビ」ではなく凶暴化した「人」であること、そして希望の見えない絶望感がなんともリアルで、それがまた恐怖を助長させます。
『新感染 ファイナル・エクスプレス』
『新感染 ファイナル・エクスプレス』
監督:ヨン・サンホ
娘のスアンを妻の元へ送り届けるため、釜山へと向かう高速鉄道に乗っていたソグ。
すると突然、謎のウィルスに感染した女が乗務員に噛みつき、噛みつかれた乗務員もみるみる豹変。他の乗客を次々に襲い始める。
乗客全員を巻き込んで大混乱となった車内は――。
本作は、ゾンビものとは思えぬほどグロテスクなシーンが控えめです。しかし、そんななかで描かれる人間模様や緊張感がなんとも秀逸。
娘の命を最優先に考え行動するソグが、感染しまいと助け合い、蹴落とし合う人々と接するうちに変わっていく姿が見どころの1つです。
逃げ場のない電車の中で、ソグとスアンは無事に生きて釜山に辿りつけるのでしょうか?
「嫌な予感がする……」そう分かっていても目が離せなくなります。
『ゲット・アウト』
『ゲット・アウト』
監督:ジョーダン・ピール
黒人のクリスは、恋人で白人女性のローズの両親に会うため彼女の実家を訪れる。
黒人だから……と気にしていたクリスだが、ローズの両親は自分のことを歓迎してくれた。白人ばかりが参加するパーティーでも、みんながクリスに好意的な態度を示している。
ところが、なぜか黒人のメイドや庭師はよそよそしい。そこには、思いもよらぬ秘密があった――。
得体の知れない恐怖や違和感、その2つに対するさまざまな伏線が後半に回収されていく様子が見事。今もなお根強く残る人種差別への皮肉もたっぷりと描かれます。
ローズの家族やパーティーの招待客たちの狂った計画が露呈した瞬間、ハッとさせられます。そして、一度見たらかならずもう一度見返したくなる作品です。見応えがあります。
『インシディアス』
『インシディアス』
監督:ジェームズ・ワン
3人の子供たちと新居に引っ越してきたジョシュとルネ夫妻。ところが新居では、物が勝手に動く、恐ろしい声が聞こえるなどの怪奇現象が多発する。
とうとう長男のダルトンにも危害が加わるようになり、再び引っ越しをした家族だが――。
ザ・アメリカンホラー! 心臓がドキッとするような怖さを堪能したい方は必見の作品です。見ている間はドキドキハラハラしっぱなしです!
悪魔に取り憑かれた子供を守ろうと奔走する父親ジョシュの物語ですが、なぜ一家が標的になっているのかなど、伏線がいたるところに仕掛けられています。
ちなみにストーリーは本作だけでは完結しないので、2章とあわせて見てくださいね。
『RAW~少女の目覚め~』
『RAW~少女のめざめ~』
監督:ジュリア・デュクルノー
厳格なベジタリアンの家庭に生まれ、自身もベジタリアンとして育ってきたジュスティーヌ。
獣医学校に入学したジュスティーヌは、歓迎パーティーの通過儀礼でうさぎの内臓を食べてしまう。それから肉の美味しさに目醒めてしまったジュスティーヌは、自分の本性を知ることに――。
肉への食欲、そして性欲に目醒めたジュスティーヌの青春が描かれています。フランス映画独特な世界を楽しめますよ。
ただし、かなりグロテスクなので苦手な方はご注意を。
ジュスティーヌの本性、それは人間が人間の肉を食べるカニバリスト。
いつしか人間の肉を欲するようになってしまうジュスティーヌですが、欲望を抑えつつなんとか学校生活を送ろうと葛藤します。
衝撃の連続です。
『永遠のこどもたち』
『永遠のこどもたち』
監督:J・A・バヨナ
障がいをもつ子供を支援するため、孤児院出身のラウラは、夫のカルロス、息子のシモンと共に、閉鎖した孤児院に移り住んでいる。
あるときからシモンが空想上の友達を作り、遊んでいる姿に違和感を覚えたラウラ。そしてあるパーティの日、シモンは姿を消してしまい――。
暗い孤児院、見えない子供たちの存在などホラーの要素が揃っていますが、美しくも悲しい魅力も詰まっています。伏線が回収されていく様子も見事です。
母親たちの愛情が招いた結末を見ると、「孤独」について考えさせられます。あなたはこの映画のラストを見たとき、ハッピーエンドか、それともバッドエンドか、どちらだと感じるでしょうか。
『死霊館』
『死霊館(しりょうかん)』
監督:ジェームズ・ワン
マイホームを手にしたペロン一家。ところがその家の中でさまざまな怪奇現象に悩まされ、心霊学者のウォーレン夫妻に調査を依頼する。
さっそくウォーレン夫妻はペロン家の屋敷を調査するが、その土地には恐るべき過去があった。
ウォーレン夫妻が遭遇した怪事件を描く「死霊館シリーズ」の1作目となるオカルトホラー。とある一家に取り憑いた悪魔にウォーレン夫妻が立ち向かいます。
なんと本作は実話をもとに作られており、それを分かったうえで見ると怖さが倍増します。
常に暗くて鬱々とした空気が流れており、王道のホラーを楽しみたいときにおすすめ。後半は特に恐怖の連続です。
屋敷の中で起こる怪奇現象の数々には、思わず声を出して叫んでしまいました……。
ジャパニーズホラーとは違う面白さを
さまざまなアプローチで怖さを表現するホラー映画。文化の違う国ごとに、それぞれの怖さが楽しめるのもホラー映画の醍醐味ですね。
どの作品から見るべきか悩んだら、ぜひ参考にしてみてください。
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ライター:キキ
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