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革製ブックカバーの作り方|使えば使うほど味わい深くなる!


更新日:2018/12/11

革製のブックカバーは風合いがよく、使い込むほど味わいが出てくるのが魅力。意外と低コストでオリジナリティあるブックカバーを手作りすることができます。

今回は、最低限必要な道具を揃えて、はぎれ革を使ったブックカバーの作り方を紹介します。

 

革製ブックカバーに必要な材料、道具

まずは必要な材料、道具を揃えましょう。

 

■必要な材料

・はぎれ革(本革)
・麻糸(レザークラフト用)
・コバ処理剤
・床面処理剤
・ボンド
・型紙用の紙

※コバとは革製品の切れ端、端っこ。
※床面とは革の裏側、ざらざらしている部分。

 

■使う道具

★菱目打ち
★レザークラフト用縫い針(2本)
・カッターマット
・ガラスコップ
・カッター
・糸切りはさみ
・キリ
・木槌またはハンマー(平らなもの)
・サンドペーパーやヤスリ
・ヘラ
・菜箸
・定規

※★はレザークラフト用品。他はできるだけ代用品を使っています。

 

カッターやキリなどを使用する際は、ケガに十分ご注意ください。

 

革製ブックカバーの作り方

それでは実際にブックカバーを作っていきます。

 

■型紙を作る

革を切るため、ブックカバーの型紙を作ります。

今回は薄めの文庫本サイズで作っていきます。17cm×24cmの型紙を1枚、17cm×5cmの型紙を2枚用意しました。

 

■線を引いて切る

革に型紙をあてて、キリでカットするための線を引いていきましょう。

 

定規をあててカッターで革をカットします。ちなみに、革を切るための「皮包丁」という道具もあります。

カッターを使用する際は、必ず下にカッターマットなどを敷いて使いましょう。

 

これで革の準備ができました!
17cm×5cmの2枚の革は、本を差し込む部分を作るためにあとで貼り合わせます。

 

■床面を磨く

革の床面、ザラザラしている方は毛羽立っているため、トコ磨きと呼ばれる作業をします。
まずは床面に床面処理剤をヘラでのばしてください。

 

本来はガラス板を使用して磨くのですが、今回は代用のガラスコップで表面の毛羽立ちがなくなるまで磨いていきます。

 

■コバの処理をする

革の切れ端、コバの処理をします。
コバ処理剤をつけて、コーンスリッカーと呼ばれる道具の代わりに、菜箸で磨きます。

 

■ヤスリをかけ、ボンドで貼り合わせる

革を貼り合わせる部分に処理剤がついているとボンドがつきにくくなるため、端から5㎜の部分にヤスリをかけます。
サンドペーパーを使う場合、定規をあてて削ると処理がしやすいですよ。

 

次に、本を差し込む部分を作っていきます。

17cm×5cmの革を、ボンドがはみ出さないように少量つけて貼り合わせます。このときボンドを付けすぎると、あとで本を差し込むことができなくなるのでご注意ください。

そのあと、しっかり密着するようハンマーで軽く叩きましょう。

 

■縫い穴をあける

貼り合わせた革がはがれないよう麻糸で縫うために、穴を開けていきます。

キリで端から5mmの位置に線を引いたあと、菱目打ちをハンマーで叩きます。
今回は4本穴の菱目打ちを使用していますが、最初の1つは前の穴に入れると穴の間隔が揃いやすいですよ。

 

菱目打ちをハンマー叩くと凄い音がするのが難点。また、革の厚みによっては貫通しにくいです。
そのため、菱目打ちとハンマーで穴を空ける位置に跡をつけて、そのあとキリで穴を貫通させると簡単です。

 

穴を開けた状態のものがこちら。このあと麻糸で縫っていきます。

 

■縫い針に糸を通す

レザークラフト用の針は先が丸いのが特徴です。糸の両端に針を付けるので、針は2本用意してください。針の先がとがっている必要もありません。

レザークラフト用の麻糸は、あらかじめ毛羽立ちのない表面がロウ引きされているものを選ぶと良いです。長さは、縫う箇所のおよそ4倍を目安に切っておきましょう。

 

①まず針穴に糸を通す
糸を通し、10cmほど残しておきます。

 

②針の先で糸の真ん中を刺す

糸を軽くひねり、できた隙間に針を通します。

 

③もう一度糸の真ん中を刺す

もう一度②と同じことを繰り返します。

 

④糸を寄せて、2本をねじる

次に、右側の糸を引っ張り針穴の方に糸を寄せます。左側の糸も、同じようにひっぱります。
そして2本の糸をこよりのようにねじり合わせれば、針から糸が抜けなくなります。

 

⑤もう片側も同じように糸を通す

糸の両端とも同じ作業をします。これで糸通しは完了です。

 

■縫い合わせていく

革を縫い合わせていきます。返し縫いをするため、端から3目手前の穴に糸を通します。

 

前から後に針を刺した後、完全には糸を引ききらない状態にして、進行方向と逆に糸を引っ張り同じ穴から後の針を出します。そして、前後の糸を引っ張ります。

(返し縫いをしているため、通常の縫い方と進行方向が逆になっています。)

⇒参考サイトはこちら(別サイトに飛びます)
2018年12月11日(火)09:04 UTC URL:https://leather-craft.net/leather725
簡単!レザークラフト入門講座 革をきれいに縫い合わせる方法とコツ

 

■縫い終わりの処理をする

縫い終わりの返し縫いをした後、ボンドをつけて片結びをして糸を切ります。そして、ハンマーで縫い目を叩いて目立たなくしましょう。

 

■革製ブックカバー完成!

完成しました!
手間や時間はかかりますが、丈夫で長持ちするのと、長い時間使うことで味わいも出てきます。

 

革製ブックカバーを手作りしよう!

革製ブックカバーは手作りすると、意外とリーズナブルです。レザークラフトというと敷居が高いように感じるかもしれませんが、最低限の道具を揃えれば作ることができます。

ぜひ、愛着の湧く革製ブックカバー作りにチャレンジしてみませんか?

 

紙袋や手ぬぐい、フェルトなど、誰でも簡単に作れるブックカバーのアイデアがたくさんあります!
ぜひ家にあるアイテムで、オリジナルのブックカバーを作ってみてくださいね。