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なんで「読書の秋」なの?その由来にせまる!


秋と言えば、「食欲の秋」「スポーツの秋」、そして忘れていけないのは「読書の秋」。
「読書の秋」というくらいですから、やっぱり秋は読書にぴったりですよね!

……あれ?

……ぴったりなのか?

なんで「読書の秋」というのでしょう? 別に秋でなくても読書しやすい日はあるでしょうが。
ということで、「読書の秋」の由来を調べてみました。

 

「読書の秋」の由来は古代中国に遡る

「読書の秋」を辞書で調べてみると、「読書に適しているとされる季節」とあります。
なぜ読書に適しているかと言うと、昼の時間が長い夏に比べ、夜が長くなってくるから。「読書の秋」は「”秋の夜長”は読書しよう」というイメージに結びつくものだったんですね。

ふうむ、だがしかし。これまたハテナポイント。
ライフスタイルにもよりますが、読書なんて、別に昼間にもできますし、何も夜縛りじゃなくても……という気もしませんか。

 

そこで、さらに突っ込んで調べていくと、どうやら「秋の夜長はやっぱり読書!」というイメージは、古代中国の人物の漢詩がモチーフになっているようです。

そのモチーフになった漢詩とは、8世紀の中国の韓愈(かんゆ)という文人が書いた「符読書城南詩」という詩です。

この「符読書城南詩」は学問をすることの大切さを詠んだ詩なのだそうですが、この中に「灯火稍(ようや)く親しむべく/簡編卷舒(けんじょ)すべし」という節があります。

意味は、この直前の節と合わせて、「涼しい秋になったので、ようやく灯火の下で読書を楽しめる」というようなことです。

火を灯すのはもちろん夜ですから、この韓愈さんの詩が、「読書の秋」=「秋の夜長は読書」のイメージの由来になったと言われているわけですね。

 

四季のなかではやっぱり一番読書しやすい?

実際のところで考えてみても、秋は、暑い夏と寒い冬の境目で、少しずつ寒くなっていく季節ですよね。
「暑くて何もする気がおきない……」なんていうこともありがちな暑い夏が終わり、秋は「過ごしやすくなってきた」と感じる季節です。また夜の時間も長くなっていくでしょう。

そこで「涼しくなった秋の夜長には読書しよう!」というわけです。先ほどの韓愈さんの詩にたどりつきました。

また、読書はある程度時間がかかるものですから、快適な時期に、まとまった時間をとれるこの季節は、たしかに「読書の秋」と呼ぶにふさわしいかもしれませんね。

 

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