意外とやりがち!? やってはいけない間違った本の扱い方
自分では大事にしているつもりでも、実は本によくなかった!
意外とやりがちな間違った本の扱い方をまとめてみました。
……あなたはこんなこと、やってしまってはいませんか?
やってはいけない本の扱い 保存編
隙間なく本棚に詰める
本がびっしりと詰まった光景はとてもきれいですが、詰めすぎは厳禁!
出し入れをしている時にカバーやページが破れてしまったり、本の折れや歪みが出てしまうこともあります。
透明なフィルムタイプのブックカバーをかけている本だと、フィルムに変なしわができてしまうことも。筆者はこれが嫌でフィルムタイプのブックカバーをかけなくなってしまいました……。
そもそも、本が取り出しにくいのはものすごく不便ですよね。でも、だからといってスカスカなのもよくありません。
本が斜めになった状態で置いておくと、だんだん歪んでしまうのです。
詰めすぎず空けすぎず、本の出し入れをスムーズにできる程度の余裕(棚一段あたり文庫本1~2冊分ほど)があるとちょうどいいでしょう。
どうしても空きすぎてしまう場合は、ブックエンドや置物などを活用して本を立てられるようにしましょう。
大量の本を横置き(平積み)にする
先ほど斜め置きについて少し触れましたが、実は横置き(平積み)にして大量に本を重ねるのも、本に圧力がかかってよくありません。
歪むだけでなく、ページがくっついてしまうこともあるんです。
できるだけ本は垂直に置くようにしましょう。
しおりや広告の挟みっぱなし
よく本の間に挟まっているしおりや広告の紙。
ただの紙だし、挟んでいるだけだから何の問題もない……ように感じますが、挟みっぱなしにしておくとそこからページが変色することがあります。
特に長期間保存したい本は、捨てるか別のところに保存しておくことをおすすめします。もちろん、本にかかっている帯も同様です。
やってはいけない本の扱い 読み方編
飲食をしながらの読書
カフェでコーヒー片手に読書。なんておしゃれですが、“本をキレイに扱う”という観点からのみ見ると、やはりよくありません。
食べかすが挟まってしまったり、汚れた手でさわってシミができてしまう。何かの拍子で飲み物がかかってしまう。――そんな危険が潜んでいます。
読書の楽しみ方は自由ですが、借りたものや貴重な本を読むときには気をつけたいマナーですね。
背表紙のふちに指をかけて取り出す
これは結構やっている人が多そうですね。特にハードカバーの場合はふち(チリ)があるので、ついこの取り方をしてしまいます。
一見なんの問題もなさそうですが、この取り方、ふちを傷める原因になってしまうのです。
ではどのように取ったらいいのか?
よく本を傷めない取り出し方として言われているのが、指の腹で背表紙の上部を斜め上に押し、飛び出してきた部分を持って取り出すという方法。
本の上に隙間があれば、大体この方法で取り出せます。また、本棚にある程度の隙間があるなら、背表紙の真ん中あたりを持って取り出す方法も本を傷めずに取り出すことができますよ。
本を開いた状態で伏せる
ちょっと用事がある時に、読みかけの本をそのまま開いて伏せてはいませんか?
また、コピーをとる時に上からギュッとおさえてしまっている、そんな人も要注意です!
本を開いたまま伏せるのは、本体と表紙がくっついている“背”の部分に負荷がかかってしまい、本が縦に裂ける原因となってしまいます。
また開き癖やページが取れる原因にもなるので、しおりやスピンを挟むなど、あまり本を開きっぱなしにしないようにしましょう。
コピーをとる時も、できるだけ本に負荷がかからないように気を付けてくださいね。
新しい本をいきなり大きく開く
新しい本はすぐ読みたい。家に帰るまで待てない! という人もいるでしょう。
ですが、いきなりガバッと大きく開いて読み出すのは実はよくありません。新しい本は開きにくいものが多く、無理やり開いてしまうと“背”の部分をダメにしてしまうんです。
読む前に“本を傷めない開き方”をしておくと、ページが開きやすくなり、本も長持ちするようになりますよ。
本も人間と一緒で準備運動が大事なんですね。
大切な本を守ろう!
いかがでしたか?
本棚の詰めすぎや新しい本をすぐに開いてしまうなど、筆者は思い当たる点がいくつかありました。
分かっていても、ついついやってしまうんですよね……。気を付けなければ。
大事な本が「濡れた」「破れた」など“もしも”があった時には……