圧倒的な画力の漫画家!北条司作品おすすめ3作
子どもの頃、お年玉やお小遣いを貯めて買ったマンガはありますか?
アオノには子どもの頃から大好きな大好きな漫画家さんがいます。
ハートウォーミングな作品からハードボイルドまで、幅広い漫画を描かれる北条司さんです!
男性はかっこよく、女性は美しくセクシーに……まるで生きているような人物を描く画力は圧巻です。
今回は北条司さんの作品から、特におすすめの3作品をご紹介します!
北条司さんとは
北条司さんは、1980年(昭和55年)に、週刊少年ジャンプ20号に掲載された『おれは男だ!』でデビューしました。翌年、読み切りとして書いた『キャッツ・アイ』が評価され、週刊少年ジャンプにて『キャッツ・アイ』の連載が開始。これが初連載作品となりました。
代表作である『キャッツ・アイ』『シティーハンター』はアニメ化されるほどのヒット作へと成長。
北条さんのアシスタント出身の漫画家としては、『SLAM DUNK』の作者井上雄彦さんや、『BØY』の作者梅澤春人さんなどがおり、いずれも実力者揃いです!
現在北条さんは、株式会社コアミックスを共同設立し、同社の雑誌 ゼノンにて活動中。先日、ゼノンで連載中だった『エンジェル・ハート 2ndシーズン』の連載が最終回を迎えました。
もっこりとハンマーで美女の依頼を解決!
CITY HUNTER(シティーハンター)
『シティーハンター』
集英社
新宿東口の伝言板に「XYZ」と書き依頼をすると現れる、人呼んで「シティーハンター」。裏の世界のNo1スイーパー冴羽獠と、パートナーの槇村香。新宿の街を舞台に、美人からの依頼を受けてシティーハンターのコンビが依頼を解決!もっこりとハンマーがお約束のハードボイルドで、コメディ要素も満載!
1985年から1991年まで、週刊少年ジャンプで連載されていた、北条司さんの代表作です。
お年玉をコツコツためてコツコツ集めた最初の漫画がシティーハンターでした。
冴羽はいざという時にはとてもカッコいいし、腕もたつスイーパーですが、とにかく女好き。そんな冴羽が美女の依頼人に手を出そうものなら、香の100tハンマーが叩き込まれます!
シティーハンターは冴羽と香以外のキャラクターも皆個性的。
喫茶店 キャッツアイを営む元傭兵海坊主と美樹や、いつも厄介な依頼を持ってくる警視庁の女豹 野上冴子など、インパクトの強い登場人物ばかり。
そして、仕事上のパートナーとして始まった冴羽と香の関係はどうなっていくのか……?!
シティーハンターは、ハードボイルドでありながら、ヒューマンドラマが詰まった作品でもあります。
依頼人や、あらゆる人たちが成長して変わっていく様子が見どころです。最終巻まで読まないともったいないですよ!
キャッツカードで犯行予告!女怪盗の美人三姉妹
CAT’S EYE(キャッツ・アイ)
『キャッツ・アイ』
集英社
謎の女怪盗「キャッツアイ」。彼女たちの正体は、喫茶店「キャッツアイ」を営む来生 泪(きすぎ るい)、瞳、愛の美人三姉妹。犬鳴警察署の刑事である内海俊夫は瞳の恋人で、キャッツアイを追っていた。キャッツアイはある目的からミケール・ハインツというヨーロッパの画家の美術品ばかりを盗み出している。その理由とは……?
北条司さんの初連載作品であり、1981年から1984年にかけて連載されました。アニメ化に加え、1997年には実写での映画化もされ話題になりました。
お年玉を使って古本屋さんでオトナ買いして、2日かけて読み切った思い出の作品です。
女怪盗の恋人が、彼女たちを追う刑事である、という設定がまた面白いですよね。俊夫はキャッツアイを逮捕できないことに対する愚痴などを瞳たちに言いにくるんです。でも瞳たちは自分たちの正体を絶対に明かさない。
プライベートでは恋人であり、仕事では敵対する者同士。それを隠して俊夫に接する瞳は、見ていてやきもきすると同時に、秘密を持つドキドキ感があります。
『キャッツ・アイ』に登場する怪盗 神谷真人、通称「ねずみ」が、シティーハンターの冴羽獠のモデルになったんですよ!
『キャッツ・アイ』は、最終回の衝撃がすごいんです。
ああこうきたか……!と思うと同時に、三姉妹と俊夫の愛の深さを感じる作品です。何度読んでも泣いてしまう、切なくてあたたかいラストが大好きです。
性別逆転夫婦の家族愛を描く
F.COMPO(ファミリー・コンポ)
『ファミリー・コンポ』
集英社
両親を失った雅彦は、親戚である若苗家に居候をすることになった。若苗家とは絶縁状態であったが、なんと父親の若苗空は実は女で、母親の若苗紫は実は男、という性別が逆転した夫婦だった。その子ども紫苑は、性別が不明。ジェンダー要素を含みながら、家族の愛を描いたハートフルコメディ。
北条司さんの初めての青年誌連載作品。
『MANGAオールマン』にて1996年から2000年にかけて連載されました。
初めてリアルタイム連載で、コミックを買うことができた作品でした。新刊を待つわくわく感が味わえた思い出深い作品でもあります。
北条さんは、ハードボイルドなどではない、現代の家族ものを描くにあたり、絵柄の線をシンプルにしたそうです。
空と紫の子ども紫苑は、男の姿にも女の姿にもなれて、その時にしたい性別で生きている、というところに、紫苑の自由さと多様性を感じる作品でした。
なりたい性別になれるって自由でいいな、と思ったのをよく覚えています。学生時代なんて特に、男だから、とか、女だから、と括られてしまいがちです。ましてや当時は、今よりもトランスジェンダーへの理解関心も薄かった時代です。
それでも周囲のひとたちの理解や優しさ、そして家族の愛が詰まったハートフルな物語で、とても温かく、大好きなマンガのひとつです。
はたして紫苑は男なのか女のか……紫苑のあらゆる仕草に惑わされる雅彦にも注目です!
色あせない面白さ
今回は3作品のみですが、まだまだおすすめ作品が沢山あります!
連載終了から時間が経っても、名作は色あせないのだなと思います。
最終回を読んだことがないというあなたも、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
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