【読書は脳にいい影響を与える】 読書が脳に与える5つの効果とは?
活字離れが進んでいる現代、読書が苦手な人はなおさら本を手に取る機会もなく、日々が過ぎていきます。しかし、読書は脳にいい影響を与え、読書によって脳は鍛えられるのですから、苦手だからと本を避けてばかりはいられません。
そこで、読書が脳に与える具体的な5つの効果を調べてみました。
よりポジティブな思考へ『想像力が鍛えられる』
本を読んでいるときと漫画を読んでいるときの違いは、そこに絵がないことです。頭の中で場面を想像しながら読み進めていくうちに、想像力が鍛えられます。想像力が鍛えられると、多角的なものの見方も身についてきます。実際に読書中の脳の状態をMRIでスキャンしたところ、本の中の景色やにおいなどを想像すると、それだけで、大脳のそれぞれの領域が活性化し、神経回路が新たに生まれたことが研究で分かっています。
読書の最中に、本の内容から連想して、自分自身の体験などが思い起こされたことはないですか?また、読書中にふいに仕事のアイデアが浮かぶなど、よりポジティブな思考へ発展することもあります。読書は受け身のように思いますが、能動的な働きに関わる前頭葉もしっかり使っているのです。本のジャンルに関係なく、読書は大脳各部をフルに動かして行う作業であり、最高の脳トレーニングといえるでしょう。
表現方法も自然に身に付く『コミュニケーション力が上がる』
脳の中でイメージを膨らませると、実際に自分が体験したかのように感じます。読書をしたからといっても、実体験ではないので刺激は少ないですが、読書をまったくしない場合とでは、大きな差が生じてきます。小説やビジネス書などを通して、ものの考え方や感情の表し方、言葉の表現が、自分の中に入ってきて、引き出しが増えていきます。
人前で話すことが苦手な方もいるでしょう。大勢の人の前で話す時に緊張してしまうのは、何をどう伝えたらよいのかが分からなくなるからです。本にはさまざまなことがさまざまな言葉や表現で語られているので、日頃から読書をしていると本に書かれている表現方法が役に立ちます。このように、読書を積み重ねていくうちに、脳が鍛えられ表現方法も自然に身についてくるので、コミュニケーション力が向上してきます。
脳の機能を強化『記憶力が向上する』
本の内容を理解するには、脳の中で情報を記憶し、整理しながら読み進める必要があります。小説では、登場人物の名前や物語の設定など、ときに複雑な情報をインプットしなければなりません。
新たな記憶が作られると、神経細胞同士を結ぶシナプスという接合装置が新たに脳内で形成され、同時に既に存在するシナプスの働きがより強化されます。情報を頻繁に記憶しながら進める読書は、記憶して思い出すという繰り返しを自然と行え、脳の機能を強化します。
隙間時間を利用して『ストレス解消』
自分が好きなことに集中しているとストレス解消になるものです。読書でも物語の世界に没頭していると、時間が経っていることも忘れてしまうことがありますよね。このような時は、体と脳がリラックス状態にあるため、ストレス解消によい効果をもたらします。
英・サセックス大学の調査では、読書後と読書前を比較すると、68%もストレスが減少していることが分かりました。また、読書を開始して6分後に、目に見える効果が現れました。つまり、スキマ時間も活用して好きな小説などを読めば、ストレスのない状態を保つことができるのです。
情報の取捨選択が速くなる
スマートフォンの普及で外出先でもインターネットで気軽に調べ物ができるようになりました。しかし、「インターネットは知りたいことがすぐに分かる反面、どれが正しい情報なのかわからない」という声もたびたび耳にします。
その点、読書は自分で目的を決めて読むもの。とりわけビジネス書はその傾向にあります。目的があるため、読書中に「これは必要、あれは重要でない」と脳の中で必要な情報と不要な情報を整理します。
本の情報を取捨選択することは脳の活性化にもつながります。脳が活性化することで、情報伝達のスピードもアップし、情報の取捨選択が速くなるというわけです。
脳を活性化する読書を続けてみよう
コミュニケーション力、記憶力などの脳の機能が向上し、ストレス解消もできる読書。より豊かな人生を送るために、脳を活性化する読書を続けてみませんか?
読書を継続することで、つねにさまざまな情報に触れ、刺激を受けながら生活できれば、いつもポジティブな気持ちで過ごせそうですね。