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初心者向けビジネス書の選び方|ビジネス書選びに悩んだときは…


更新日:2016/3/16

初心者向けビジネス書の選び方

自分ではソツなく仕事をしているつもりなのに、よく注意をされる。何がいけないのかまったく見当がつかない。
そんな社会人1年目のある日、わからないことは本に聞いてみるのが一番! と、意気込んで 本屋へ行ってみたものの、膨大な数のビジネス書の前で立ち尽くすことに……。

一体なにを選んだらいいの?

 

案の定、付け焼き刃で選んだ本は大失敗。最後まで読めず本棚の肥やしになりました。
ビジネス書は小説のように選んでいてはダメなんだ! それ以降、なにをどのように選んだらいいのか考え始め、今ではトータル300冊以上のビジネス書を読破!

そんな筆者がたどり着いた「初心者向けビジネス書の選び方」を紹介します。

 

ビジネス書を選ぶ前に

まず最初に、自分の中で「何が問題で、何を改善したいのか」を明確にしましょう。

このワンステップを怠ってしまうと、たくさんのビジネス書の中から自分にピッタリの一冊を手に取ることができません。
ただでさえ忙しいビジネスマンの方は、本選びでさらに時間をとってしまうことになりますので気をつけてくださいね。

次に、これから説明する外装チェック3項目、本文チェック3項目を確認してみてください。

 

読みたい本を選んだら、外装チェック3項目

1.表紙のチェック

表紙は本の顔。書籍本体の汚れの確認ではなく、何が表紙に書かれているかをチェックします。

人で言えば、顔つきです。人に対して、「優しそうな人だなぁ」、「怖そうな人だなぁ」、「神経質そうな人だなぁ」という第一印象を持ちますよね。
それと同じように、優しそうな表紙、内容が細かそうな表紙、賢そうな表紙など本の顔つきを見極めましょう。

 

これまでビジネス書をあまり読んだことがないという方は、「優しい顔の本」から入るのがベストです。
イラストが描かれていたり、ポップなフォントを使っている表紙は優しい顔といえるでしょう。

また、それと同時に帯のチェックもしてみましょう。
帯には、その本の出版社が「この本を世に出したのはここを読んで欲しいからです」と唯一主張できる場所でもあります。

自分の知りたいことがズバリ、帯に書いてあれば、読んでみる価値は大いにあります。

 

2.目次のチェック

目次は本の内容を要約しています。著者の伝えたいことが理路整然と並んでいる部分です。
小説にも目次はありますが、漠然としているものが多いですよね。小説は想像力をかき立て、その世界に入り込んでもらうことが目的のためそれでいいのです。

 

しかし、ビジネス書の場合には、想像力はあまり必要ありません。
「どんな考え方をするのがいいのか」「何をどうしたらいいのか」など具体的な方法を知ることがビジネス書を読む目的です。
目安としては、目次のページ数が3~4ページ以上割いているものだと、内容も具体的になっていることが多い気がします。

さらに、目次に大見出し(章立て・部立てなど)・小見出し(小項目、小区分など)がついているものも読みやすいでしょう。

 

3.本の厚み・大きさのチェック

本の厚さは読書のモチベーション維持のために必要です。初めは厚み1センチ程度の、比較的短めの本を選びましょう。
ページ数の目安は150~170ページです。「よく小説を読むから、本はけっこう読みなれている」とあなどるなかれ。小説とは違い、ビジネス書は自分が思うほど、初めはスラスラ読めないものです。
字面は追えていても、内容はさっぱり分からないという状態にならないようにすることがポイントです。

 

大きさは四六判と呼ばれるサイズが読みやすいでしょう。カラー刷りページが中心になっているなど、読みやすいものも多く出版されています。
文庫は持ち運びに便利ですが、カラーではないものがほとんどのため、まだビジネス書を読むことに慣れていない方にはオススメしません。

 

外装チェックが済んだら、本文チェック3項目

1.語り口のチェック

最初のうちは、「で・ある調」の本より、「です・ます調」の本を選ぶのがオススメです。
理由としては、著者が直接話しかけてくれているような文体を選ぶことで、内容が頭に入りやすくなることもあるためです。

 

ごく少数ですが、(笑)を使用しているビジネス書などもあります。
まさに「読者に話しかけている本」になりますので、もちろん好みにもよりますが、読みやすいかもしれません。
(笑)は、一文の終わりに書かれる文字のため、本文を読まずとも、パラパラめくるだけで確認ができます。探してみるのも楽しいかもしれません。

 

2.余白の広さチェック

本をパラパラとめくってみましょう。文章がページ全体にぎっしりつまっていませんか? 文字がページにびっしりつまっていると、読みにくい印象が出てきて、簡単なことでもむずかしく感じることがあります。余白が適度にはさまれることで、読書時の精神的負担が軽減されます。

 

ビジネス書を読むときは、「自分に何かが足りていない」ときです。知識を吸収しようとしているため、見づらさは徹底的に省きたいところ。自分に必要な情報が入っていたとしても、見づらいと内容が頭に入りづらくなってしまいます。

 

3.初版年・増刷・著者のチェック

本の最後のページには初版年と何回増刷されたかが掲載されています。チェックポイントは、出版されてから2年以内の本を選ぶことです。

なぜかというと、 ビジネスの世界は、めまぐるしく変化しているため、「名著」と呼ばれる普遍的なものは別にして、ごく一般のビジネス書は情報があっという間にアップデートされていってしまうからです。
本来ならば、1年未満と言いたいところですが、知りたい情報のビジネス書があるとは限りません。2年以内を目安に探してみましょう。

ただし、増刷されているものは初版年を気にしなくても大丈夫なケースが多いです。
増刷されている本は、一定の読者に支持されている証拠。「古くとも新しい」現象が起こっているというわけです。

 

もう1点。著者の経歴も簡単にチェックしておきましょう。

会社経営者の方が名刺代わりに本を出版することもよく見受けられるのが、一般のビジネス書の特徴です。どのような会社の経営者なのか、その会社はどのような仕事を専門にしているかを確認しましょう。

自分と同様の業界・業種ならば、共感できる情報を得ることができる可能性がさらに高まります。

 

さあ、いざ読書タイム!

以上の外装&内容の6項目をチェックし、これだという1冊が決まったら、いよいよ購入&読書です。

ビジネス書はそのことに対する「知りたい」モチベーションが高いときに、一息で読むのがおすすめです。

本を読みなれている人ならば2~3時間でもかなり読めると思います。お気に入りのコーヒーや紅茶を飲みながら、リラックスして、珠玉の一冊と向かい合ってみてくださいね。

筆者の考える「初心者向けビジネス書の選び方」はいかがでしたでしょうか。本選びの参考になれば、幸いです。

 

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