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【本の選び方】 おもしろい文学賞から本を選んでみた


原稿用紙

文学賞といえば、「ノーベル文学賞」「芥川賞」「直木賞」などが有名ですが、先日「酒飲み書店員大賞」という文学賞があるのを聞き、お酒が大好きな書店員さんが呑みながら選ぶ賞?と盛り上がりました。

そこから他にも、おもしろい文学賞はないかと調べたところ、気になる文学賞がたくさん出てきましたので、みなさんにもご紹介したいと思います。

 

気になる文学賞の数々

調べものをする女性

文学賞には芥川賞直木賞のように出版社が行うものから、個人が行ういわゆる私設文学賞まで数多くありますが、少し調べただけでこんな変わったタイトルの賞がありました。き、気になる~!


 文学賞

酒飲み書店員大賞
エキナカ書店大賞
・ちよだ文学賞
日本タイトルだけ大賞
・本のサナギ賞
Twitter文学賞
・日本トンデモ本大賞
・ゆうもあ大賞


※クリックで各項目に飛べます

これはどんな賞でどんな作品が選ばれているのか調べるしかない!ということで、さらに調べました。

 

選考者は本とお酒を愛する人
酒飲み書店員大賞

お酒

【酒飲み書店員大賞】…本と酒が好きな千葉県近辺の書店員と出版社営業が掘り出したい1冊を選ぶ賞
【対象】…出版から1年以上経過したもの(文庫本のみ)
【第1回】…2005年

【過去の受賞作】
■第10回 『球団と喧嘩してクビになった野球選手』 中野渡進(著)、双葉社
■第11回 『海と真珠』 梅田みか(著)、角川春樹事務所
■第12回 『ベンチウォーマーズ』成田名璃子(著)、KADOKAWA


やはりお酒が好きな人たちが選ぶ大賞だったのですね!(タイトル的に当たり前)
しかし、千葉県近辺…。千葉県近辺の書店員さんと出版社営業さんの集いからできたのでしょうが、ここは想像がつかなかったです。

過去には、高野秀行さんの『ワセダ三畳青春記』や山本幸久さんの『笑う招き猫』 、 原田マハさんの『キネマの神様』 、宮木あや子さんの『セレモニー黒真珠』などが受賞しています。

選考会場は想像するだけで楽しそうですね。本当に飲みながら選考しているかは不明ですが、本屋大賞のように書店員さんが薦める本はハズレなしの予感です!

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駅の中で起こる奇跡!?
エキナカ書店大賞

駅のホーム

【エキナカ書店大賞】…駅ナカ書店のBOOK EXPRESS、HINT INDEX BOOKの書店員が選考を行う賞
【運営】…JR東日本リテールネット運営 BOOK EXPRESS主催
【第1回】…2013年

【過去の受賞作】
■第7回 『七時間半』 獅子文六(著)、筑摩書房
■第8回 『ロボット・イン・ザ・ガーデン』 デボラ・インストール(著)、小学館
■第9回 『終電の神様』 阿川大樹(著)、実業之日本社


2013年に創設された比較的新しい賞で、年2回開催されています。

過去の受賞作には新書も選ばれており、詳しい受賞対象は不明なものの、書店員さんが「面白い」「お薦めしたい」と思った作品が選考のポイントになっているようです。

また、“エキナカ”書店大賞という名の通り、『ペンギン鉄道なくしもの係』『[図解]電車通勤の作法』『七時間半』と、電車が登場する作品が多く受賞しているようにも伺えます。

ぜひ、電車の中で読んでみたいですね。

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タイトルに自信のあるヤツ出てこいや!
日本タイトルだけ大賞

本のタイトル

【日本タイトルだけ大賞】…コピー、美しさ、面白さが最も優れたタイトルの本に贈る賞
【対象】…日本国内で出版された書籍
【第1回】…2009年

【過去の受賞作】
■第8回 『やさしく象にふまれたい』 オノツバサ(著)、七月堂
■第9回 『パープル式部』 フォビドゥン澁川(著)、集英社
■第10回 『ムー公式実践・超日常英会話』 宇佐和通(著)、学研プラス


審査の基準は「タイトル」のみ! 内容の優劣は一切関係なしという賞です。

受賞作をみてみると『ヘッテルとフエーテル』『奥ノ細道・オブ・ザ・デッド』『妻が椎茸だったころ』など、確かに強烈なタイトルが並んでおり、激しく興味をそそられます。

ほかにも「個人賞」や「残念賞」なる賞もあり、確実に新たな本との出会いができそうです。

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現代らしい文学賞、現る…!
Twitter文学賞

スマホでTwitterを開く

【Twitter文学賞】…一般のTwitterユーザーが最も面白いと思った小説を選んで決まる賞。
【対象】…その年に発表された国内の新作小説または海外の初訳小説
【選考方法】…ユーザーがツイートで投票
【第1回】…2010年

【過去の受賞作】
国内部門
■第6回   『淵の王』 舞城王太郎(著)、新潮社
■第7回  『吸血鬼』 佐藤亜紀(著)、講談社
海外部門
■第6回  『紙の動物園』 ケン・リュウ(著)、早川書房
■第7回  『すべての見えない光』 アンソニー・ドーア(著)、新潮社


Twitter文学賞最大の特徴は、“選考に作家や出版社が加わらない”ということではないでしょうか。

対象がTwitterユーザーのみにはなりますが、口コミほど信頼できる宣伝はない!と個人的に思っております…。

この賞は国内部門と海外部門があり、それぞれ1~10位までをランキング方式で発表。サンフランシスコにあるTwitter本社は一切関与していないとのことです。

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気になった文学賞から本を選んでみよう

本を読む女性

マスコミには大きく取り上げられないけれど、素敵な作品が隠れている文学賞。その中から読む本を選ぶのも、また通な選び方ですよね。

ぜひ、みなさんも初めて知った文学賞の中から1冊選んでみませんか?
本との新たな出会いが待っているかもしれません♪

 


面白い本のとの出会い方がいっぱい!