リサイクル率85%以上!回収したペットボトルってどこへ行くの?
「ペットボトルを分別して捨てる」ということは、私たちの生活において当たり前のことになっていますよね。でも、そのペットボトルは回収した後どこへ行くのか、何になるのか、考えたことはありますか?
今回、ペットボトルのリサイクルについて、わかりやすくまとめてみました!
いつからペットボトルをリサイクルするようになったのか
家庭から出るゴミの容積の6割が、「容器」や「包装」といわれています。ゴミを減らして、資源としてリサイクルしようという目的で、平成7年に『容器包装リサイクル法』という法律が定められました。
そこからペットボトルを積極的に回収するようになり、今でも85%以上という世界から見ても高いリサイクル率を維持しています。
上の図は、『容器包装リサイクル法』の基本的な仕組みを表した図です。
・消費者…決められた方法で「分別排出」する。
・市町村…ゴミの「収集」と「処理」をする。その他保管も行う。
・事業者…収集された材料から「再商品化(リサイクル)」をする。
この三者がそれぞれの役割を担い、ペットボトルのリサイクルが成り立っています。
ペットボトルのほか、アルミ缶やびん、紙やプラスチックなども容器包装リサイクル法の対象です。私たち消費者が分別排出を意識することによって、ゴミは大切な資源へと変わっていくのですね。
リサイクルされたペットボトル、どんなものになるの?
分別収集された使用済みペットボトルのリサイクル商品は、現在約300品目ほどあります。
主な商品は、
【繊維製品】
自動車関連、カーペット、スーツ、毛布など・シート製品…卵パック、クリアファイル、名刺など・成形品…ボールペン、結束バンド、下水道などのふた、洗剤用ボトルなど
私たちにとって身近なものに生まれ変わっているんですね。
また、ボトルtoボトル(BtoB)といって、ペットボトルをリサイクルし、また食品用ペットボトルとして使用する手法もあります。
この完全循環型リサイクルシステムを導入している飲料メーカーもあり、今とっても注目されているんですよ。
リサイクルにとって大事なキーワード『3R』って?
今回、ペットボトルのリサイクルについて調べていたところ、いろいろな所で『3R』という言葉を目にしました。
この『3R』とは、「Reduce(リデュース)」「Reuse(リユース)」「Recycle(リサイクル)」の頭文字をとったもので、限りある資源を無駄にせず繰り返し使う社会(=循環型社会)をつくる大切なキーワードなんだそうです。
・Reduce(リデュース)…無駄なものは買わない、ゴミそのものを出さない、買ったものは長く使う。
・Reuse(リユース)…ゴミとして捨てるのではなく、リユース(=再利用)する。ブックオフはこの業界です。
・Recycle(リサイクル)…不要なものを、原料や燃料として再び利用すること。
さらに一歩進んで、不要なものはもらわない「Refuse(リフューズ)」、壊れたものを修理して使う「Repair(リペア)」を追加して『5R』という考え方もあります。
ひとりひとり、少しの心がけで出来ることばかりなので、ぜひ1つでも取り組んでみてください。
まずはやってみよう!
今は当たり前になっているペットボトルの分別ですが、まだまだ道端にポイ捨てされているのを見かけます。
まずはしっかりペットボトルの中をすすぎ、資源ゴミとして出したり、スーパーの回収ボックスに入れるなど、きちんとルールを守ることでリサイクルにつながります。もちろん、お住まいの市区町村のルールに従ってくださいね。
『3R』のキーワードを頭に、出来ることからゴミを減らしてみてはいかがでしょうか。
↓Reuse(リユース)の第一歩!使わなくなった本・CD・DVD・ゲーム、お売りください。