第164回 芥川龍之介賞・直木三十五賞のノミネート作品が発表されました!
更新日:2020/12/22
毎年上半期と下半期の2回発表される、芥川龍之介賞と直木三十五賞。
この2つは誰もが知る有名な文学賞であり、これらを受賞した作品はベストセラーになることもあります。
12月18日に、2020年下半期 第164回芥川賞・直木賞が発表されました! それぞれの作品をご紹介します。
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第164回 芥川賞ノミネート作品
『推し、燃ゆ』宇佐美りん
『母影』尾崎世界観
『コンジュジ』木崎みつ子
『小隊』砂川文次
『旅する練習』乗代雄介
(敬称略、50音順)
第164回 直木賞ノミネート作品
『汚れた手をそこで拭かない』芦沢央
『八月の銀の雪』伊与原新
『オルタネート』加藤シゲアキ
『心淋し川』西條奈加
『インビジブル』坂上泉
『アンダードッグス』長浦京
(敬称略、50音順)
第163回 芥川賞・直木賞
芥川賞は2作品が受賞しました!
『首里の馬』
高山羽根子(著)、新潮社
~あらすじ~
ボランティアで資料館を手伝っている未名子は、一方でオンラインで世界中の人にクイズを出すオペレーターの仕事していた。あるとき、沖縄にかつて「琉球競馬」があったことを知り――。
富山市生まれの高山羽根子さんは、3回目の候補での受賞となりました。
本作は沖縄県那覇市を舞台に、1人の女性の生き方を描いています。
『破局』
遠野遥(著)、河出書房新社
~あらすじ~
主人公は、母校のラグビー部で指導しつつ公務員試験のために日夜勉強をしている大学生・陽介。恋人がいるものの、灯という新入生と出会ったことをきっかけに、2人の間を行き来するようになり――。
美しさにとらわれ女装をしている大学生を描いた『改良』で文藝賞を受賞してデビューした遠野遥さん。芥川賞は初めての候補での受賞となりました。
『少年と犬』
馳星周(著)、文芸春秋
~あらすじ~
認知症の母親と、母親の介護をする姉のために、犯罪すれすれの仕事をしていた和正は、あるとき野良犬を拾い――?
直木賞は『少年と犬』に決定。『不夜城』で初めて直木賞候補になってから、7度目のノミネートでの受賞となりました。
涙なしには読めない感動の一冊です!
第162回 芥川賞・直木賞
『背高泡立草』
古川真人(著)、集英社
芥川賞は、古川真人さんの『背高泡立草(せいたかあわだちそう)』が受賞。古川さんは、今回4度目の候補での受賞となりました。
母親の実家・吉川家の納屋の草刈りをするため、親戚らと一緒に長崎にやってきた大村奈美。吉川家には<古か家>と<新しい方の家>があり、物語ではそれぞれの家にまつわる歴史や記憶を紐解いていきます。
『熱源』
川越宗一(著)、文芸春秋
直木賞は、川越宗一さんの『熱源』が受賞しました! 川越さんは、『天地に燦たり』で松本清張賞してデビューした大阪出身の作家です。
北海道の樺太を舞台に、アイヌと東ヨーロッパの民族問題を描いた歴史大河作品。故郷を追われ、ロシアと日本の間で翻弄され続けた樺太アイヌ人たちの物語です。
史実を元に書かれており、読むと胸が熱くなってきます。
気になる芥川賞と直木賞
次回はどんな作品が選ばれるのか、今から楽しみですね!
これまでの受賞作品の一覧はこちら↓