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もうすぐ「山の日」! 山に登りたくなる本


今年2016年から、これまで祝日のなかった8月に、新しい祝日が一つ増えます。それが8月11日、「山の日」です。

夏は山に登るのに絶好の季節です。「山の日ができた記念に、山登りを始めてみたい」という方や、「今まで山に登ったことがないけど、少し興味がある」という方のために、山に登りたくなる本を選んでみました。山登りの計画を立てる前に、この本を読んで気分を上げてみませんか?

 

登山初心者におすすめ! 楽しく読めるコミックエッセイ

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山登りはじめました』鈴木ともこ/著

それまで一度も登山をしたことがないという著者が、登山にハマり、ついには富士山まで登頂してしまうまでを描いたコミックエッセイです。

初めての登山は、東京にある高尾山。高尾山は観光客にも人気の山で、リフトも設置されていることから、初心者向けの登りやすい山でもあります。そして、著者はこの高尾山で、山登り歴15年の60代女性に出会います。その女性が語る「尾瀬の星空」が心に残った著者は、その後も次々と色々な山に登るようになります。

この本で紹介されているのは、高尾山、木曽駒ヶ岳、立山、尾瀬・至仏山、鎌倉アルプス、富士山、丹沢・塔ノ岳の7つ。初心者向けの山から始まって、徐々に経験を積んでいく様子が描かれます。

親しみやすい絵柄で、登山の大変さや失敗談、頂上へたどり着いたときの喜びが率直に表現されていて、「山に登るって、こういう感じなんだ!」と感じさせてくれます。

山登りの細かいテクニックが解説されているわけではありませんが、「山登りってどうかな?」という雰囲気を知りたい方にはおすすめです。

『山登りはじめました』鈴木ともこ/著、(メディアファクトリー)
『山登りはじめました』をセットで見る


あした、山へ行こう!』鈴木みき/著

山登りに関するコミックを多数出版されているイラストレーター、鈴木みきさんによる「日帰り登山」の楽しみを伝えるコミックエッセイです。

著者は、山小屋で働いていたこともあるというくらい登山経験の豊富な女性ですが、この本は特に初心者の女性に向けて、コースタイム4時間以内の山に日帰りで登るということをコンセプトにしています。

山道具屋さんでのシューズやウェア、ザック選びから、登る山を選ぶときのポイント、事前のコースの下調べや、登山時の持ち物などが詳しく解説されています。

「山に登る」というと、大きい荷物を背負って山頂を目指す、がっつりとした登山を思い浮かべますが、この本には、ロープウェーを最大限に利用したり、頂上まで登らず途中の山小屋を目的地にすることなど、がんばりすぎない登山の方法も載っています。「登山ってちょっとハードル高い…」と思っている方も、「こういう登り方もあるんだ!」と目からウロコが落ちるのではないでしょうか。

女性向けと銘打ってはありますが、女性だけでなく男性が読んでも参考になることでしょう。

『あした、山へ行こう!』鈴木みき/著、(講談社)

 

山登りの基本を学ぼう

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今日からはじめる山歩き』るるぶDO!

「山に登ってみたい!」という気持ちが高まっている方、「すでに山に登る予定がある」という初心者の方は、山登りの基本が学べるガイドブックを読んでおくことをおすすめします。

こちらの「今日からはじめる山歩き」は、初心者に向けた山登りのテクニックがひと通り網羅されており、最初の一冊としてとてもわかりやすい本になっています。

登山前の計画の立て方、装備の選び方など事前準備についての解説はもちろん、登山前の準備運動、岩場や滑りやすい場所での歩き方、地図の読み方、ランチのとり方、ピンチに陥ったときの対処法まで、豊富な写真つきで詳しく説明されています。

また、この本では一章分を割いて「子ども連れ山歩き」の際のポイントが解説されています。夏休みなどは家族そろって山に登りたい、子どもに大自然を満喫させてあげたい、と思う親御さんは多いかと思います。しかし大人と子どもでは体力にも経験にも差があります。安全に山を歩く技術や、子どもが退屈しないようにするコツをしっかりと学んでおきたいものですね。

『今日からはじめる山歩き』るるぶDO!(JTBパブリッシング)

 

「日本百名山」を知る

日本百名山』深田久弥/著

さて、「どの山に登ろうかな?」と、山のガイドブックコーナーなどを覗いていると、よく見かけるのが「日本百名山」という言葉。この言葉、聞いたことはあっても、実際どのような山なのかよく分からない、という方も多いのではないでしょうか。

そこで、山に興味が出てきたら、一度は読んでおきたいのが「日本百名山」です。

もともと、「日本百名山」は、登山家であり文筆家でもあった深田久弥さんが、日本各地の山を実際に踏破し、標高が1,500m以上の山の中から、「山の品格」「山の歴史」「個性のある山」という3つの基準をもとに選定したものです。

そして、選定された百名山それぞれの解説を記したのが、この本「日本百名山」です。百名山それぞれについて、著者がその山に登った時のことや、山にまつわる歴史やいわれ、その山をうたった俳句や文学、景観の美しさなどが書かれています。

文筆家だけあり、詩的な表現で山の姿が描写され、ぜひこの風景をこの目で見たいと思わせてくれます。山好きの方なら必携の1冊です。

『日本百名山』深田久弥/著、(新潮社)

 

前人未到の「日本百名山」横断旅行記

グレートトラバース』田中陽希/著

NHK BSプレミアムで放送されていた、日本百名山を踏破する番組「グレートトラバース」。その様子を綴るノンフィクションです。

「グレートトラバース」は、九州から出発し、日本百名山を登りながら北海道まで北上していくという旅です。なんと公共交通機関を一切使わず、すべて徒歩で(海はシーカヤックで)移動するというから驚きです。

「グレートトラバース」に挑んだのは、プロのアドベンチャーレーサー、田中陽希さん。この本は田中さん自らの手で、その旅の様子が克明に記されています。

テレビでは分からなかった、田中さん自身の想いや苦しみ、道中で遭遇したハプニング、旅先で出会う人々との交流のエピソードがふんだんに盛り込まれています。テレビを見ていた方も、そうでない方も、ハラハラドキドキしながら、まるで自分自身が山を歩いているかのように読み進めることができることでしょう。

『グレートトラバース』田中陽希/著、(NHK出版)

 

雄大な山の旅へ!

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山に登りたいと思っても、なかなか勇気がでない。どうしたらいいか分からない、そんな方も多いのではないでしょうか。

でも、一度登るとハマってしまう人が多いのも登山です。大自然に囲まれて過ごす時間は、大変なことも多くはあるけれど、都会では絶対にすることのできない貴重な体験をもたらしてくれることでしょう。

少しでも山に興味が湧いてきた方、ぜひ今回ご紹介した本を読んで、楽しくて雄大な山の旅に出かけてみませんか?

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ライター

ラッテ
3度の飯より本が好き。興味のおもむくままに、いろいろな分野の本を読んでいます。特によく読むジャンルは、IT、美術、語学、旅行、インテリア、漫画など。本好きが高じて、書店員をしていたこともあります。