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やるなら今! 走りたい人のための「ランニング本」5冊


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今年2016年は、4年に1度の夏季オリンピックがリオデジャネイロで開かれます。早くもアスリートたちのニュースを目にするようになりました。オリンピックのニュースを見ていると、「自分もちょっとスポーツをしてみたいな」と思うこともありますよね。

そんなスポーツ初心者の方におすすめなのが「ランニング」です。ランニングは、特別な道具や場所も必要なく、シューズとウェアがあればすぐにでも走り始められる手軽なスポーツです。

今回は、ランニングを始める方におすすめの入門書から、市民ランナーの作家によるランニング・エッセイまで、「走ってみたい」という気持ちを高める本をご紹介します。

 

ランニングの基礎知識を身につけよう

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ランニングを始める前に、知識を身につけることは非常に重要です。いきなり走り始めてしまうと足を痛めたり、ケガをしてしまったりすることにも繋がります。まずは入門書を読んで基礎知識を身につけましょう。

『金哲彦のランニング・メソッド』 / 金哲彦

ランニングをこれから始めたい、という方は、まずは入門書を1冊読んでみるのがおすすめです。この本では、サブタイトルに「羽が生えたように動きが軽くなる!」とあるように、誰でも無理なく、体が軽く感じられる走り方ができることを目指します。

走る前のウォーミングアップや、正しいランニング・フォーム、練習メニューの考え方などが、豊富な写真付きで解説されています。

ランニングに必要な基礎知識が一通り網羅されていますので、今まで走ったことが一度もない方、運動経験のない方でも実践しやすい内容になっています。

特に、フォームについては、丹田(おへその5cm下あたり)・肩甲骨・骨盤を意識したフォームが紹介されており、ランニングが初めての方だけではなく、今まで何となく自己流で走っていた方にとっても参考になるのではないでしょうか。

■『金哲彦のランニング・メソッド』 / 金哲彦(高橋書店)

 

『ランニング・スタートバイブル』 / 渡辺康幸

こちらも初心者の方の入門書としておすすめの1冊です。シューズやウェアの選び方から始まり、ストレッチやエクササイズ、筋力トレーニング、理想のフォーム、ペースコントロールまで、しっかりと解説されています。

ミニハードルを使ったトレーニングや、ウインドスプリント、インターバル、ビルドアップ走なども取り上げられており、練習をマンネリにせず、効率よく走力を高めるアイディアが満載です。

内容がとても充実していて、写真やイラスト・図も豊富なので、初心者の方にも分かりやすく取っつきやすい本になっています。

また、第5章では「フルマラソンにチャレンジしてみよう」と題し、レース前の練習方法や、レース当日に気をつけることなどを紹介しています。日々のランニングから始めて、「いつかはマラソン・レースにも挑戦してみたい!」という方におすすめです。

■『ランニング・スタート・バイブル』 / 渡辺康幸(日本文芸社)

 

フルマラソンにチャレンジ!

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長い距離が走れるようになってくると、マラソン大会に出てみたいと思うようになります。本格的なフルマラソンを走るために、参考になる書籍をご紹介します。

『小出義雄のマラソンの強化書』 / 小出義雄

シドニーオリンピックの金メダリスト、高橋尚子選手を指導したことでも有名な小出義雄監督によるマラソンの指南書です。

ランニングに慣れてきて、「マラソン大会に出てみたい!」と思った方や、「マラソン大会に出たはいいものの、途中で力尽きて完走できなかった」という方は、こちらの本を読んでみてはいかがでしょうか。

小出監督によると、フルマラソンを目標タイムで完走するためには、

「前半はゆっくり走って、後半30キロ過ぎに体力を残すこと」(p.37)

が必要なのだそうです。この本では、30キロの地点で一番早く走る「後半型」になるためのペースのつかみ方や、レース当日までのトレーニング方法が解説されています。

トレーニングメニューは「サブ5」(フルマラソンでタイムが5時間を切ること)、「サブ4」、「サブ3.5」の各タイムを目指す場合に分かれており、自分のレベルに合ったメニューを実践することができます。

■『小出義雄のマラソンの強化書』 / 小出義雄(KADOKAWA)

 

マラソンの楽しみを語ったエッセイ

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続いて少し趣向を変えて、市民ランナーの作家によるエッセイを2冊ご紹介します。マラソンを始めると、どんな楽しみや充実感を得られるか? そんなことを伝えてくれるエッセイです。

『マラソン1年生』 / たかぎなおこ

「走るのって楽しいのかな?」「マラソン大会に出るってどんな感じ?」ということを知りたい方は、こちらのコミックエッセイはいかがでしょうか。著者は「150cmライフ。」や「ひとりぐらしも5年め」などの日常生活を綴るエッセイが大人気のたかぎなおこさん。

初めての「皇居ラン」から、10km、ハーフマラソンの大会への出場を経て、ハワイで行われるフルマラソンの大会「ホノルルマラソン」に出場するまでの経過が楽しく語られています。

練習やレースでの体験談や失敗談には、ランニングをしたことのある方なら「あるある!」と共感できるエピソードが盛りだくさんです。地方でのマラソン大会の前に温泉に立ち寄ったり、レース後にビールやご当地グルメを堪能したりする姿も描かれ、マラソンの指導書には書いていないような「お楽しみ」も知ることができます。

■『マラソン1年生』 / たかぎなおこ(メディアファクトリー)

 

『走ることについて語るときに僕の語ること』 / 村上春樹

言わずとしれた大人気作家・村上春樹さんによる「走ること」についてのエッセイ集です。数々の名作・ベストセラーを輩出している村上春樹さんですが、実は市民ランナーとしての顔も持っています。

この本によれば、村上春樹さんがランニングを始めたのは、「羊をめぐる冒険」を書き終えた頃のこと。経営していたジャズ・クラブをやめ、専業小説家として執筆に専念しはじめましたが、毎日机に向かう生活で体力が落ちていってしまったのだそうです。そこで、体力維持のために始めたのがランニングでした。

そして、フルマラソンはもちろん、100キロを走るウルトラマラソンや、トライアスロンにまで挑戦していくようになります。

この本で村上春樹さんは、

「僕は小説を書くことについての多くを、道路を毎朝走ることから学んできた。」(p.113)

と語っています。走ることはただの体力づくりだけではなく、小説を書くための力を高めることにもつながっていたようです。

■『走ることについて語るときに僕の語ること』 / 村上春樹(文藝春秋)

 

「走ること」を楽しもう!

いかがでしょうか。ただ走るだけではなく、正しいフォームを身につけ、効率よく走るためのトレーニングを実践していくと、だんだんと走るスピードが上がり、自分が成長していくのが実感できるようになっていきます。そうなると、走ることや体を動かすことがどんどん楽しくなっていきますよ。

今回ご紹介した本を読んで、ランニングの楽しみを見つけてもらえたら幸いです。

ライター

ラッテ
3度の飯より本が好き。興味のおもむくままに、いろいろな分野の本を読んでいます。特によく読むジャンルは、IT、美術、語学、旅行、インテリア、漫画など。本好きが高じて、書店員をしていたこともあります。