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80年代「りぼん」絶対にはずせない懐かしの名作少女漫画


更新日:2019/3/29

生粋のりぼんっ子、カタクラです。あなたは、「りぼん」「なかよし」「ちゃお」のどの少女漫画雑誌を読んでいましたか?

今回ご紹介するのは、80年代「りぼん」の名作少女漫画。

80年代「りぼん」作品の魅力は、母から子へ、世代を超えて楽しめること。わたし自身も、母に薦められて読んだものです。

王道の少女漫画から、ちょっとぶっ飛んだ異色の漫画まで7作品ピックアップしました。タイトルは知っている、という作品もあるかもしれません。

 

キャッチフレーズは「250万乙女のバイブル」
『星の瞳のシルエット』

星の瞳のシルエット

星の瞳のシルエット
柊あおい(著)

連載終了まで「りぼん」でもっとも人気を集めた漫画『星の瞳のシルエット』。

幼い頃に「星のかけら」をくれた男の子との思い出を大切にしている香澄。ある日友達の真理子から弓道部の久住に片思いしていることを打ち明けられた香澄は、それ以来久住のことが気になり始めて……?

今の少女漫画では読むことのできないような、ベタな青春と純愛が描かれています。
主人公である香澄は、人を傷つけたくないという思いからハッキリ言わない性格なので、「そこは言おうよ!」と心の中で何度もツッコミを入れました。

好きな人となかなかうまくいかない、親友と同じ人を好きになる、過去の思い出など、これぞ「少女漫画の王道」です!

 

ラブコメディの傑作!
『ときめきトゥナイト』

ときめきトゥナイト

ときめきトゥナイト
池野恋(著)

江藤蘭世、市橋なるみ、真壁愛良の3人がそれぞれ主人公となる、3部構成の作品です。
吸血鬼や狼女などが登場するファンタジーラブコメディであり、シリアスなシーンもあるドキドキの展開を楽しむことができますよ!

本作のヒーローの一人である、ちょっとワルだけど実は優しい性格の持ち主・真壁俊は、当時の乙女たちの心をわしづかみにしました。
「真壁くんは永遠!」と、今も愛され続けているキャラクターです。

2002年には第1部のリメイク作品『ときめきミッドナイト』、2013年には本作のスピンオフ作品『ときめきトゥナイト 真壁俊の事情』、さらに2015年には同じくスピンオフの『ときめきトゥナイト 江藤望里の駆け落ち』が発売されています。
あわせて読んでみてくださいね!

 

超お金持ちたちの、優雅な暇つぶし。
『有閑倶楽部』

有閑倶楽部

有閑倶楽部
一条ゆかり(著)

一条ゆかりさんの作品の中では珍しいハチャメチャな物語。1986年、2007年にはドラマ化もされました。

生徒会「有閑倶楽部」で暇を持て余す超お金持ち高校生、菊正宗清四郎・松竹梅魅録・美童グランマニエ・黄桜可憐・白鹿野梨子・剣菱悠理が、退屈しのぎにさまざまな事件に関わっていく……という愉快で痛快な作品です。

母の影響で読み始め、すっかりハマってしまいました。
わたしは6人のなかで、強くて気取らない悠理が特に好きでした。みなさんは誰が好きだったでしょうか?

気分を上げたいときや疲れを吹き飛ばしたいときにおすすめです。

 

家族愛溢れた優しい作品
『ポニーテール白書』

ポニーテール白書

ポニーテール白書
水沢めぐみ(著)

この漫画を読んで、「わたしもポニーテールにする!」と、実際に髪型を変えた方も多くいるのではないでしょうか。

お母さんに教えてもらった魔法の髪型、ポニーテールをしている結(ゆい)の初恋と家族の物語。
本作は水沢めぐみさんの初連載作品であり、代表作のひとつです。

結が剣道を始めるきっかけとなった男の子に似ている郡司君と、結の両親の友達の息子・フレディとの間で揺れる恋心。そして、子供の頃の写真が少ない結の出生の秘密とは……。

恋物語としてだけでなく、家族の大切さにも触れることのできるあたたかな作品ですよ。

 

「りぼん」では異色!? あーみんワールド全開!
『お父さんは心配症』

お父さんは心配症

お父さんは心配症
岡田あーみん(著)

妻に先立たれた父が娘のことを心配するあまり、常識では考えられない行動で守ろうと、大騒動を巻き起こすというギャグ漫画。

心配の必要がないくらいの好青年・北野くんと娘の交際を、お父さん(通称:パピィ)はあの手この手を使って邪魔しようとします。
殴る蹴るは当たり前。爆発に出血になんでもあり! とにかく勢いがあって、お腹が痛くなるくらい笑える作品です。

本作で唯一まともなのは、娘の典子だけ。「一体なぜこの作品が当時のりぼんに……?」と思ってしまうほど、パピィの行動は狂気的でした。
しかし、たまーに見せる父親の優しい顔にグッときます……!

バカバカしくて愛しいパピィの狂気っぷりを味わってくださいね。

 

優しくなれる物語。
『銀曜日のおとぎばなし』

『銀曜日のおとぎばなし』表紙

銀曜日のおとぎばなし
萩岩睦美(著)

森の中で出会った青年・スコットと、小人の女の子・ポーの心温まるメルヘンストーリー。全体的にほのぼのとした空気が流れていますが、シリアスなシーンも展開されます。

ポーたち小人族には、「新月の銀曜日に生まれた1,000人目の女性が死ぬときが部族の終わりである」という言い伝えがあり、その1,000人目の女性がポーでした。
スコットはポーと出会ったことで、小人族の存続に関わっていくようになります。

とても繊細なタッチで描かれるイギリスの風景や人物たち。その柔らかさがまるでおとぎ話のような幻想的な物語を彩ります。(この作品を読むと、人にも動物にも優しくしようって思えるんですよね……)

大人になってからもう一度読みたいと思う作品です。

 

ピュアな青春ラブストーリー
『月の夜 星の朝』

『月の夜 星の朝』表紙

月の夜 星の朝
本田恵子(著)

バスケットボール部のりおと幼なじみの遼太郎が再会し、そこから始まる青春ラブストーリー。

りおは幼い頃に遼太郎と出会って以来、淡い恋心を抱き続けていました。その恋がどのように実っていくのか? 2人にどんな困難が待っているのか? とドキドキの展開を楽しめます。

1984年には実写映画化もされた作品。
2009年には続編となる『月の夜 星の朝35ans』が連載されており、大人になった2人の様子が描かれていますので、気になる方はこちらもあわせてぜひ。

 

母から子へ、愛され続ける名作を

80年代「りぼん」の漫画を5作品をご紹介しました。読んだことのある作品はありましたか?

ストーリーを楽しむことはもちろん、80年代~今という、時代の移り変わりも楽しむことができます。ぜひ読んでみてくださいね!

【関連記事】1990年代「りぼん」の名作たちが懐かしい!

 

あの頃流行った名作の数々を思い出すきっかけに!