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アニメ化された「ちゃお」の漫画。あなたは覚えてる?


みなさんは子供のころ、どんなアニメを見ていましたか? テレビアニメは人気漫画を原作にしたものが多くありますよね。

 

ところで女性の皆さんは、「ちゃお」「りぼん」「なかよし」のどの少女漫画雑誌を読んでいたでしょうか?

今回ここで紹介するのは、小学館の人気少女漫画雑誌「ちゃお」で連載され、アニメ化した作品。当時漫画雑誌を買っていなかった方も、「アニメは見ていた!」という方はいるかもしれません。

アニメに夢中になっていた人も、当時の「ちゃお」を愛読していた人も、あのころの懐かしい作品を一緒に思い出してみませんか?

 

ピンク色のブタに変身!?
『とんでぶーりん』

『とんでぶーりん』表紙

とんでぶーりん
池田多恵子(著)

中学生の果林は、ある日お腹をすかせた子ブタを見つける。なんとその子ブタはブーリンゴ星の王子で、果林はスーパーヒロイン「ぶーりん」として活躍してほしいと頼まれてしまう。

仕方ない、と変身してみると、なんとピンク色のブタになってしまい……!?

 

『とんでぶーりん』は、『ビビデ・バビデ・ぶーりん!!』という読み切り作品が好評を博したことで1994年に連載開始。ほぼ同時期にテレビアニメが放送されました。

いいことをするともらえる真珠を108個集め、憧れのヒロインになるために果林が奮闘する様子が描かれます。

可愛い女の子がピンク色のブタに変身するという、今までにない斬新な設定が人気を博しました。
ぶーりんは、ブタとはいっても女の子。頭のリボンと大きな目、お腹に書いてある「ぶ」という文字がなんともおしゃれで可愛らしく感じられます。

なんだかホッとするような温かみと、前向きになれる明るさを感じられる作品ですよ。

 

大人じゃないけど、子供じゃない
『水色時代』 

『水色時代』表紙

水色時代
やぶうち優(著)

12歳になった小学6年生の優子。大人というにはまだ早いけれど、身体の変化や、友達や好きな人のことで悩みは尽きない。
そんな優子の思春期の模様が描かれた「水色の時」の物語。

 

『水色時代』は1991年~1994年まで連載されました。
1996年〜1997年にテレビアニメとして放送。その後、続編となる『新水色時代』が連載されています。

思春期にしか感じることのできない感情や心の変化をリアルに切り取った作品で、「あー、こんなことあったなぁ」と、一度読めばきっと共感してしまうはず。

幼馴染みの博士との恋や、親友の多可子との関係に悩む優子に、もどかしさや微笑ましさを感じることでしょう。

傷つきながらも成長していく優子たちの姿は、つい応援したくなってしまいます。

 

大きな卵から生まれたのは恐竜だった!
『ムカムカパラダイス』

『ムカムカパラダイス』表紙

ムカムカパラダイス
いがらしゆみこ(著)

ペットショップのひとり娘で小学4年生の初葉。ある日お父さんが仕入れてきた卵から、恐竜の赤ちゃんがふ化した!

初葉はその恐竜の鳴き声が「ムカー」だったから「ムカムカ」と命名し、母親代わりとして育てることになるのだった。

 

『ムカムカパラダイス』は、1993年~1994年まで連載され、約半年後にテレビアニメ化。「ムカパラ」の愛称で親しまれました。
映画「ジュラシックパーク」が公開され、恐竜ブームとなった時期にアニメが放送されたこともあり、当時とても注目された作品です。

本作は初葉とムカムカが、個性的な仲間たちを巻き込んで送るドタバタな日常が描かれます。ムスッとしているけれど、初葉を母親だと思い、なんだか憎めないムカムカに心を奪われた方も多いのではないでしょうか?

タイムマシンで恐竜島がある「ジュラ紀」にタイムスリップするなど、SF的な要素も楽しめる作品ですよ。

 

謎の宇宙人が落ちてきた!
『ヘリタコぷーちゃん』

『ヘリタコぷーちゃん』表紙

ヘリタコぷーちゃん
笹木竹丸(著)

ほえ~る島の小学校に、突然宇宙から落ちてきたぷーちゃん。突然の出来事にクラスのみんなは大騒ぎだったが、ぷーちゃんはその小学校に通うことになり、騒動を巻き起こす。

 

『ヘリタコぷーちゃん』は、口から墨を吐くことで空を飛び、いろいろなものに変身する能力を持つぷーちゃんが繰り広げる奇想天外なドタバタコメディ。
1994年に連載がスタートし、1998年~1999年にテレビアニメとして放送されました。

タコのような見た目で、頭にヘリコプターの羽根がついているぷーちゃんのインパクトと可愛らしさに圧倒されます。人間の女の子・みりんちゃんのツッコミにも注目して読んでみてくださいね。

これを読めば、いやなことも忘れてしまうような楽しいギャグ漫画です。なんだか元気が出ないときにおすすめですよ!

 

風水の力で闇を払う!
『Dr.リンにきいてみて!』

『Dr.リンにきいてみて!』表紙

Dr.リンにきいてみて!
あらいきよこ(著)

ホームページを運営するDr.リンは、風水の力でみんなの恋の手助けをしていた。実はそんなDr.リンの正体である中学2年生の明鈴は、自分の恋に悩んでいる。
そして龍神を呼び出す力に目覚めた明鈴は、それ以降「闇の王」の一派に狙われることになり……。

 

『Dr.リンにきいてみて!』は1999年~2003年まで連載された「ちゃお」の人気看板作品。2001年にアニメ化されました。

この作品を読んだことがきっかけで、風水というものを知ったという読者も少なくありません。ラッキーカラーを気にしてみたり、方角に興味を持つようになった方もいるのではないでしょうか?

物語の前半は、幼馴染みで占いに全く興味を持たない飛鳥とのラブコメディ作品として、後半は「光の巫女」の生まれ変わりである明鈴が、自身の能力を狙う「闇」と戦うバトルものとして楽しめます。

 

憧れのアイドルの世界!
『きらりん☆レボリューション』

『きらりん☆レボリューション』表紙

きらりん☆レボリューション
中原杏(著)

中学2年生の月島きらりは、ひょんなことから男の子に一目惚れ。なんとその男の子は、人気アイドル「SHIPS」の星司だった!
少しでも星司に近づきたいという思いから、自らアイドルになることを宣言したきらりだけど……!?

 

『きらりん☆レボリューション』は、2004年から連載が始まり、2006年にはアニメが放送。当時モーニング娘。だった久住小春さんが声優を務めたことでも話題になりました。

キラキラとしたアイドルの世界、可愛い衣装、シンデレラストーリー。当時の小学生の女の子たちの支持も熱かった作品です。

少女漫画王道の物語ではありますが、厳しいアイドルの世界でも前を向いてがんばっているきらりの姿に心を打たれます。

 

あの頃を思い出しながら、もう一度読んでみませんか?

「ちゃお」は、人気テレビアニメの原作となる漫画をたくさん生み出しています。

みなさんにとっての懐かしい作品はありましたか? 当時の自分を思い出した方もいるでしょうか。

大人になった今もう一度読んでみると、また違った発見があるかもしれませんよ。

 

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今回ご紹介した漫画(小学館)

とんでぶーりん
池田多恵子(著)

水色時代
やぶうち優(著)

ムカムカパラダイス
いがらしゆみこ(著) ※文庫版は双葉社より出版

ヘリタコぷーちゃん
笹木竹丸(著)

Dr.リンにきいてみて!
あらいきよこ(著)

きらりん☆レボリューション
中原杏(著)

 

懐かしのあの作品も! 「ちゃお」「りぼん」「なかよし」の1巻で読める漫画が揃ってます。