りぼん 2000年代前半のちょっと懐かしい漫画まとめ
更新日:2019/3/8
「りぼん」「ちゃお」「なかよし」。
幼い頃少女漫画を読んでいたみなさんは、いつまで読み続けていたでしょうか。大人になっても読んでいる、という方もいるのではないでしょうか?
そこでこのコラムでは、幼い頃にりぼんっ子だった筆者が、2000年代前半に連載が始まった「りぼん」(集英社)の漫画をピックアップしてご紹介します。
2000年というとごく最近な気もしますが、連載期間が数か月~3年くらいの作品が多い少女漫画は、人気や流行りの移り変わりもとても早いのです!
実は、隠れた名作がたくさんあるんですよ。
りぼん 懐かし漫画1
『Wピンチ!!』
『Wピンチ!!』
亜月亮(著)
(2000年1月号~2001年5月号)
~あらすじ~
気が弱いありさはクラスでパシリとしてこき使われているが、唯一親切にしてくれる猪神に恋している。
ある日転校してきた暁名(あきな)がありさを見るなり激高するが、猪神に助けられる。それを見ていたいじめっ子たちにありさは呼び出されて……?
ありさがいじめっ子たちに追い詰められ階段から落ちそうになったとき、ありさとは真逆の性格を持つ人格「アリサ」が目覚めます。そしていじめっ子たちはあっという間に縛られ逆さ吊りに……。
いじめられっ子の「ありさ」といじめっ子の「アリサ」。なぜ複数の人格が生まれたのか、そしてアリサと暁名の過去の因縁にも迫っていく超破天荒なギャグコメディです。
りぼん 懐かし漫画2
『ペンギン☆ブラザーズ』
『ペンギン☆ブラザーズ』
椎名あゆみ(著)
(2000年2月号~2001年12月号)
~あらすじ~
巨大な私立校に転校した陽菜(ひな)は、そこが私服校だと聞いていたはずなのに、みんな制服を着ていることに驚く。
そしてよく見るとその制服は「白(ホワイト)」と「黒(ブラック)」に分かれており、生徒たちもお互いに派閥争いをしていた。
一色(いっしき)率いるホワイトと西崎が率いるブラックが対立するなかで、陽菜はそのどちらにも属さない「グレイ」に入り、学校一の秀才・小柴とともに学園を変えることを決意します。
学園内で分かれて争うという、少女漫画では珍しいストーリー展開。コメディ・恋愛・いじめ・争いなど、さまざまな角度から楽しめる作品です。
りぼん 懐かし漫画3
『ランダム・ウォーク』
『ランダム・ウォーク』
吉住渉(著)
(2000年7月号~2001年9月号)
~あらすじ~
高校生になった優架の目標は「いい女になること」。そのために、いい恋愛をしたいと思っていた。
そんなある日、偶然カラオケで出会った望に一目惚れしたけれど……!?
連載当時「大人なお話だ……!」と思って読んでいた作品です。何度も彼氏が変わる、浮気などの要素が苦手な方はご注意を。
日本語で「でたらめに歩く」という意味の「ランダム・ウォーク」。その意味の通り、優架がさまざまな男性と出会い、相手を変えながら、本当の恋を探していきます。
大人になってから読むと、また違った面白さを感じられますよ。
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りぼん 懐かし漫画4
『時空異邦人KYOKO』
『時空異邦人KYOKO』
種村有菜(著)
(2000年9月号~2001年9月号)
~あらすじ~
地球国の第一王女の響古(きょうこ)は、ボディーガードの逆滝(さかたき)、氷月(ひづき)とともに身分を隠して高校に通っている。
公務に無関心な響古をみかねた地球王は、生まれたときから眠り続けている妹の憂(うい)を目覚めさせることができれば自由にしてやってもいいと言うが……。
憂を目覚めさせるため、世界に12人いると言う異邦人(ストレンジャー)を探すことになった響古。一体なぜ憂は眠ったままなのか? その理由が分かったとき、響古の運命は……?
美しいイラストや、戦う強気なお姫様という設定は見るものを惹きつけます。かなり駆け足な連載ではありましたが、笑って泣ける作品です。
りぼん 懐かし漫画5
『偽りのライオン』
『偽りのライオン』
朝比奈ゆうや(著)
(2000年11月号~2001年3月号)
~あらすじ~
高校の入学式の日に、レオは勝呂と出会った。勝呂の金髪に見惚れていると、レオは「背が低い」ことを指摘され腹を立てる。しかし勝呂と話していくうちに、徐々に気になるようになって……?
いい意味で少女漫画らしくない、独特の魅力を持っているのが朝比奈さんの作品!
本作の主人公であるレオも、「可愛くて意地っ張りだけど一生懸命」といった少女漫画の主人公らしくない、クールな印象を受けます。
勝呂がなぜ金髪にしているのか? この理由を知れば、思わずキュンとしてしまうでしょう……!
りぼん 懐かし漫画6
『聖♥ドラゴンガール』
『聖♥ドラゴンガール』
松本夏実(著)
(2001年6月号~2003年3月号)
~あらすじ~
幼なじみの呪術師・竜牙が呼び出した守護聖龍が取り憑いてしまった、武術家の娘・桃花。喧嘩ばかりながら息ぴったりの2人が、さまざまな悪霊を倒していく。
「RIBONオリジナル」1999年10月号から連載され、2001年6月号からは連載誌を「りぼん」に移した本作。
恋模様に関しては、なんともじれったい! 誰がどう見ても両思い……だけれどなかなかくっつかない幼なじみ2人にやきもき……。そんなベタな恋愛漫画がお好きな方ならきっとハマるはずです。
派手なアクションシーンも見ごたえがありますよ。
続編となる『聖♥ドラゴンガールみらくる』もあわせてぜひ♪
りぼん 懐かし漫画7
『愛してるぜベイベ★★』
『愛してるぜベイベ★★』
槙ようこ(著)
(2002年4月号~2005年1月号)
~あらすじ~
片倉家の長男・結平は女遊びばかりしているが、家では母や姉に頭が上がらない。
そんなある日、片倉家に幼稚園児のゆずゆがやってくる。母親が蒸発してしまい、しばらく預かることになったのだ。姉からゆずゆの面倒を見るように言われた結平は、保護者役になることに……。
慣れない育児に奮闘する結平と、純粋なゆずゆのやり取りにとてもなごみます。もう一人のヒロインである心と結平の関係にもドキドキ……。
少女漫画らしからぬ、虐待や親の蒸発などの社会問題にも切り込んでいるホームドラマ作品です。子供は可愛いだけじゃない、子育ては簡単じゃないということも教えてくれます。
りぼん 懐かし漫画8
『永田町ストロベリィ』
『永田町ストロベリィ』
酒井まゆ(著)
(2003年2月号~2004年10月号)
~あらすじ~
総理大臣の娘である妃芽(ひめ)は、中学生の頃に嫌な思い出があり、それを隠して高校に入学する。
ところが、女子に大人気の夏野はなぜか妃芽が総理の娘だと知っていた。妃芽は他の人にそのことを言わないように夏野にお願いするが、口止め料を求められ……。
「総理大臣の娘」という肩書に近づこうとする人間が現れたり、スキャンダルをデッチ上げられたりとさまざまなトラブルに見舞われますが、妃芽はそれをひとつひとつ乗り越えていきます。
父である総理大臣と夏野にも秘密があったりと、気になる展開が続き読んでいて飽きることはありません。
徐々に成長していく妃芽の姿を、ぜひ確認してみてくださいね!
「りぼん」の名作を大切に。
『愛してるぜベイベ★★』以降の作品の表紙が、それ以前と変わったことにお気づきでしょうか?
2002年頃から「りぼん」の単行本の表紙は、四角い枠の中にイラストが描いてあったものから、全面イラストの表紙に変わったんですよ。
時が経っても色あせぬ名作を、いつまでも大切にしたいですね。
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