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イヤミスとは? イヤミスの意味とおすすめ小説作家


イヤミスとは?

最近、ただのミステリー小説ではなく、「イヤミス」という分野があることをご存知でしょうか。

「イヤミス小説は読んだことがない」という人にも、「イヤミスって何?」という人にもおすすめの、イヤミス女王作家、そして作品をご紹介します。

気になる作品を見つけて、結末がどうなるのか? スッキリするのかしないのか? ハラハラドキドキを体感しましょう。

※ネタバレになる箇所もあるかもしれませんので、ご注意ください!

 

イヤミスとは?

はてな

イヤミスとは、ミステリー小説の一種で、読んだ後に「嫌な気分」になる小説のことをいいます。

殺人などの事件が起こっても、最後には事件解決! 読者がスッキリと満足感を得るのが今までのミステリー小説に多かった傾向でした。

しかしイヤミス小説は、事件のことだけではない人間の奥に潜む心理などを描写し、見たくないと思いながらも読み進めてしまう、嫌な汗がたっぷり出るような後味の悪い小説のことを指します。

 

おすすめのイヤミス作家 その1
湊かなえ

青いバラ

イヤミス女王といわれている湊かなえさん。

1973年に広島県因島市(現在の尾道市)で生まれ、武庫川女子大学家政学部被服学科を卒業。アパレルメーカーに就職しています。
2年間青年海外協力隊として海外へ行った後、高校で家庭科の非常勤講師となりました。

27歳で結婚して、第1子を出産後に小説を書き始め、現在も主婦業と小説家として二束のわらじで活動しています。

 

2005年に第2回BS-i 新人脚本賞に佳作入選し、2007年に『答えは、昼間の月』で第35回創作ラジオドラマ大賞を受賞し、『告白』の第一章にあたる「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞します。

その後、映画化されることになる『告白』を2009年に発表し、第6回本屋大賞を受賞。
デビュー作でのノミネートと受賞は、共に史上初の快挙です。2016年には、第9回ベストマザー賞を文芸部門で受賞しました。

 

☆おすすめ作品☆『告白』

『告白』表紙

告白
双葉社

湊かなえさんといえば、やはり『告白』です。
デビュー作にして代表作ともいえます。2010年には、松たか子さんが主演で映画化されました。

「聖職者」「殉教者」「慈愛者」「求道者」「信奉者」「伝道者」の6章に分かれており、それぞれの語り手がそれぞれの立場で語る構成になっています。
全体としては、自分の娘を教え子に殺された中学教師が、復讐していく物語。

中学教師である森口悠子は、終業式に我が子を殺した犯人である少年を指し示し、その犯人の2人にHIV感染者の血液を混ぜた牛乳を飲ませ、学校を去ります。

その後、犯人、犯人の家族、級友などの立場より展開され、物語は結末へ向かい事件の全体像が見えくるのですが……?

 

 

おすすめイヤミス作家 その2
真梨幸子

バラの花びら

湊かなえさん同様、イヤミス界で注目されている真梨幸子さん。

1964年に宮崎県で生まれ、1987年に現在の多摩美術大学映像演劇学科である多摩芸術学園映画科を卒業します。
その後、2005年に『弧虫症』で第32回メフィスト賞を受賞して、小説家デビュー。
代表作の一つ『殺人鬼フジコの衝動』は、50万部を超え、2015年には『人生相談。』で第28回山本周五郎賞の候補に挙がります。

ペンネームの「真梨」は、ザ・タイガースの『僕のマリー』に由来しているそう。

 

☆おすすめ作品☆『殺人鬼フジコの衝動』

『殺人鬼フジコの衝動』表紙

殺人鬼フジコの衝動
徳間書店

2008年に徳間書店より刊行され、50万部を超えるベストセラーとなった『殺人鬼フジコの衝動』。
Huluでは『フジコ』というタイトルとなり、尾野真千子さん主演でドラマ化されました。

 

一家惨殺事件の生き残りとなったフジコは、当時まだ11歳。
その後、新たな人生を歩もうとするのですが、十数人を殺す殺人鬼となってしまいます。何が彼女を殺人鬼へと導いてしまったのでしょうか……。

読者には、この物語がノンフィクションではないのかと調べる人も現れるほど臨場感があふれていますが、実際はフィクションの物語です。
「フジコを知る人物が記録した」という形で、フジコの一生を描いています。

 

 

おすすめイヤミス作家 その3
沼田まほかる

バラ

そして、イヤミスの旗手となっている沼田まほかるさん。

1948年、大阪生まれ。
結婚して主婦になった後は僧侶となり、建設コンサルタント会社を創設しますが、その後倒産しました。

50代で初めて書いた『九月が永遠に続けば』で第5回ホラーサスペンス大賞を受賞しますが、その後はなかなかヒット作に恵まれませんでした。
しかし、2012年に『ユリゴコロ』で第14回大藪春彦賞を受賞し、本屋大賞にもノミネートされると一気に注目を浴び、一躍人気作家となりました。

 

☆おすすめ作品☆『ユリゴコロ』

 『ユリゴコロ』表紙

ユリゴコロ
双葉社

累計25万部を超えており、2012年には大藪春彦賞を受賞している『ユリゴコロ』。

本屋大賞にノミネート、「このミステリーがすごい!」国内部門5位になるなど、沼田まほかるさんの代表作の一つです。日本以外でも、アメリカ、中国、韓国、台湾でも翻訳出版されています。

また、2017年9月には、吉高由里子さん主演で沼田まほかる作品で初の映画化がされることが決定しました。

 

ある一家の父の書斎で、4冊のノート「ユリゴコロ」が見つかる。中には、殺人に取り憑かれていた生々しい告白が……。

殺人事件だけではなく、恋愛も絡んだミステリー小説となっており、見ごたえがあります。

 

イヤミス小説の魅力

気になるイヤミス作家や小説はあったでしょうか?

気になって本を手にした瞬間から、結末が気になり最後まで一気に読んでしまう小説ばかりだと思います。
イヤミス特有の、後味悪い結末かもしれませんが、是非読んでみてください!

 

今回ご紹介した書籍

湊かなえ
告白』双葉社

真梨幸子
殺人鬼フジコの衝動』徳間書店

沼田まほかる
ユリゴコロ』双葉社

後味が最高に悪い。絶望だけが残る小説「厭な物語」

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