超豪華!有名な作家やタレントなどの「豪華すぎる対談集」5選
本や映画など、なにかすばらしい作品に出会うと、その作品を創り出した人についてもっと知りたいと思うのは、ごく自然な流れではないでしょうか。
今回のテーマは「豪華な対談集」。一流の作家やクリエイター同士だからこその対話は、やはり素晴らしく、ファンではなくてもファンになってしまうような魅力を持ち合わせています。
読者の価値観を覆してしまうほどの、斬新で個性的な対話を愉しんでください。
作家目線のするどい質問も。
『みみずくは黄昏に飛びたつ』
『みみずくは黄昏に飛びたつ』
川上未映子・村上春樹(著)、新潮社
川上未映子さんが訊き、村上春樹さんが答えるインタビュー集。
特筆すべき点はなんといっても川上さんの質問力。
「読者を退屈させないコツは?」「主人公は村上さんと重なっているの?」といった読者が知りたいことから、「女性が性的な役割を担わされ過ぎていません?」「これは失敗作と思った作品は?」といった訊きづらいことまで、約11時間・25万字のインタビューが収録されています。
かなりの村上ファンである川上さん。「退屈している暇はなかった」と村上さんに言わしめたのも、納得の内容です。
番組から生まれた対談集
『ご本、出しときますね?』
『ご本、出しときますね?』
若林正恭(著)、ポプラ社
MC:オードリー若林さんの文筆系トークバラエティ(BSジャパン)「ご本、出しときますね?」で放送された鼎談を収録した一冊。
”◯○にオススメの一冊”(たとえば、世界の実相を摑みたい人にオススメの一冊/羽田圭介、など)というテーマのもと、人気作家たちの”自分のルール”や、普段考えていること、どのように作品を生み出しているのか…などが語られます。
収録されている作家たちの作品と照らし合わせながら読むと、かなり楽しめる作品ですよ。
アニメ、芝居、自身を語る
『庵野秀明のフタリシバイ―孤掌鳴難』
『庵野秀明のフタリシバイ―孤掌鳴難』
庵野秀明(著)、徳間書店
日本を代表するアニメーション監督・庵野秀明の対談集。
『新世紀エヴァンゲリオン』の制作終了後、疲労困憊していた庵野さんは、ふとしたことで演劇にハマっていきます。そうして実現したのが、劇作家や演出家としてあまりに有名な面々との対談でした。
舞台とアニメーションという表現方法の違い、クリエイターとしての社会的スタンス、そして将来的なことまで、読み応え充分の内容となっています。
この本を読んでから庵野さんのアニメを見ると、庵野さんの意思や思いを感じることができ、ますますアニメ鑑賞が面白くなると思います。
巨匠たちの仕事術とは。
『仕事。』
『仕事。』
川村元気(著)、集英社
川村元気さんによる『仕事』をテーマにした対談集。
対談相手は、山田洋次さん、秋元康さん、倉本聰さん、宮崎駿さん、糸井重里さん、谷川俊太郎さん、坂本龍一さん、横尾忠則さん、沢木耕太郎さん、杉本博司さん、篠山紀信さん、鈴木敏夫さんと豪華!
川村さんは、『世界から猫が消えたなら』の作者として有名ですが、本来は映画プロデューサーであり、ヒットメーカーとして知られています。手がけた作品は『電車男』『告白』『モテキ』『バクマン。』など。
そんな川村さんが相手だからこそ語られる数々のエピソードや言葉たち。心に留まる言葉が多く、仕事に対して悩みを抱えている時にぜひ読んでほしい一冊です。
5人のクリエイターに送られた、西尾維新からの手紙
『西尾維新対談集 本題』
『西尾維新対談集 本題』
西尾維新(著)、講談社
西尾維新さんによる「創作」をテーマにした対談集。
物語の「ルール」と「作り方」、物語をどう終わらせるのか、才能とは何か。「今」しか書けない物語とは。
対談のなかにはこと新しい考え方や発想も多く、読むと価値観が変わる一冊と言っても過言ではありません。
お互いの作品で好きなところを語り合うところも、お互いを尊重し合っているのがまざまざと伝わってきて、読んでいて好感が持てます。
一流の表現者たちの対話を読んでみよう
今回紹介した5冊は、読者のみなさんの価値観を広げる可能性を秘めています。気になった作品はぜひ読んでみてくださいね。
今回ご紹介した書籍
『みみずくは黄昏に飛びたつ』川上未映子・村上春樹(著)、新潮社
『ご本、出しときますね?』若林正恭(著)、ポプラ社
『庵野秀明のフタリシバイ―孤掌鳴難』庵野秀明(著)、徳間書店
『仕事。』川村元気(著)、集英社
『西尾維新対談集 本題』西尾維新(著)、講談社