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2020年の大河ドラマは明智光秀!今読むべき明智光秀がテーマの小説


2020年のNHK大河ドラマの主人公は明智光秀!

さて、みなさんはそんな明智光秀に対してどんなイメージを持っていますか? 「織田信長を裏切った人物」でしょうか?

しかし、明智光秀をテーマにした小説を読んでみると、必ずしも裏切り者として描かれているわけではありません。

ここでは、明智光秀が活躍する小説を紹介します。

 

桜田晋也『明智光秀』

明智光秀
桜田晋也(著)、角川書店

明智光秀の生涯が、上中下の3巻で綴られた作品。本作での織田信長は、豪快で頭が切れる武将……ではなく、残忍で強欲な人物として描かれています。

一方の光秀は、姑息な裏切り者ではなく真面目な人物。その真面目な性格が原因で織田信長の所業に耐えられなくなり、本能寺の変を引き起こしてしまいます。

明智光秀はもちろん、英雄と呼ばれることもある織田信長の新たな解釈にも注目です。3巻構成で読み応えがあるので、どっぷりと読書にひたりたい時におすすめの作品です。

 

垣根涼介『光秀の定理』

光秀の定理
垣根涼介(著)、KADOKAWA

浪人だった明智光秀が、織田信長に見いだされ出世していく物語『光秀の定理』。
愚息と名乗る博打を打つ坊主と、浪人の新九郎が登場。作中では光秀と愚息、新九郎が互いに成長していく姿も描かれています。

 

作品の特徴は、物語の中に確率の話がでてくるところ。歴史と確率論は全く異なる性質のものなので、読んでいると一瞬面食らうかもしれません。
しかし、この確率論なくしては『光秀の定理』は成立しない。それくらい物語の核になっています。

また、本能寺の変については愚息と新九郎の視点で描かれているのみで、なぜ本能寺の変を起こしたかなどには触れていません。
本能寺の変ではなく、明智光秀の人物像について知りたい方におすすめです。

 

真保裕一『覇王の番人』

覇王の番人
真保裕一(著)、講談社

明智光秀が主人公の『覇王の番人』。織田信長との出会いから本能寺の変までの歴史が、作者独自の解釈で綴られた作品です。

本作の特徴は、光秀が裏切り者として描かれていないところ。織田信長を無情な悪とする一方で、光秀は周囲を思いやる善人となっています。新しい視点で描かれた明智光秀の生涯を読みたい人は、ぜひ読んでみてください。

 

ちなみに著者の真保裕一さんは、1991年に『連鎖』で江戸川乱歩賞を受賞したことをきっかけにデビュー。デビュー後も様々な作品を生み出している人気作家です。

『覇王の番人』で真保裕一さんに興味を持った人は、ぜひ他の作品もチェックしてみてください!

 

遠藤周作『反逆』

反逆
遠藤周作(著)、講談社

織田信長に反逆した2人の人物にスポットを当てた『反逆』。上巻では荒木村重、下巻では明智光秀の反逆をテーマに描かれています。

本作で織田信長は「絶対的な支配者」。一方の光秀は「出世欲や羽柴秀吉への嫉妬にまみれた通説通りの人物」となっています。

作品のおすすめポイントは、丁寧な心理描写。自分を見いだした織田信長を裏切ってしまうことになる光秀が思い悩む姿は必見です。

上巻は荒木村重が主人公なので光秀は登場しません。
しかし、上巻も読むことでこの作品の織田信長像がよくわかり、なぜ光秀が反逆したのかがわかりやすくなりますよ。

 

司馬遼太郎『国盗り物語』

国盗り物語
司馬遼太郎(著)、新潮社

1巻と2巻は斎藤道三が主人公、3巻と4巻は織田信長が主人公の本作。後半3、4巻では、光秀もメインキャラクターとして登場します。

斎藤道三や織田信長と明智光秀の関係性や、本能寺の変に至るまでの葛藤がテンポ良く描かれている作品です。

50年以上前に発表されたとは思えないほど、今読んでも面白い……! まだ読んだことがない人はぜひ読んでみてくださいね。

ちなみに、『国盗り物語』は1973年にNHKで大河ドラマとして放送されました。
『国盗り物語』だけではなく、『梟の城』など複数の司馬遼太郎さんの作品を組み合わせたストーリーとなっています。

 

小説を読んで明智光秀を知ろう!

同じ人物を題材にしても、全く異なる人物像になることも。作者ごとの解釈を比較してみるのも面白いですよ。
ぜひ明智光秀をテーマにしたいろいろな小説を読んでみてください。

【関連記事】2018年大河ドラマは「西郷どん」 西郷隆盛が活躍する作品3選

 

今回ご紹介した書籍

明智光秀
桜田晋也(著)、角川書店

光秀の定理
垣根涼介(著)、KADOKAWA

覇王の番人
真保裕一(著)、講談社

反逆
遠藤周作(著)、講談社

国盗り物語
司馬遼太郎(著)、新潮社