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厳選!時代小説を書くおすすめの女性作家5選


時代小説の作家と言えば、司馬遼太郎氏や池波正太郎氏などの男性作家を思い浮かべる人が多いかもしれません。

しかし、女性作家にも時代小説を手掛けている人はたくさんいます。

女性作家の時代小説は女性ならではの視点で描かれているため、男性作家とは違う魅力にあふれています。
今回は、時代小説を手掛ける数ある女性作家のなかから、おすすめの作家をご紹介します。

 

人物描写に引き込まれる
宮部みゆき

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『おそろし 三島屋変調百物語事始』
宮部みゆき(著)、角川書店

 

本をあまり読まない人でも一度は名前を聞いたことがあるであろう人気の女性作家、宮部みゆきさん。ミステリー作家のイメージが強いかもしれませんが、時代小説にも定評があります。

宮部さんは、1987年に、『我らが隣人の犯罪』でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビューを果たすと、その後も山本周五郎賞、直木賞、吉川英治文学賞など数々の受賞歴を持つ実力派。
『理由』や『模倣犯』など映画化やテレビドラマ化された作品も多数あります。

宮部さんの魅力は読みやすい文章と人物描写の上手さ。
登場人物が魅力的なだけではなく、その心理描写も秀逸でついつい物語に引き込まれてしまいます。

時代小説の代表作は、純真無垢な少女と悪霊と恐れられた罪人の男との交流を描く感動作『孤宿の人』。
そして、ある事件で心を閉ざした少女が百物語に触れることで事件が明らかになっていく時代ホラー『おそろし 三島屋変調百物語事始』などがあります。

 

江戸の人情を描き続けた
宇江佐真理

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『伊三次捕物余話』
宇江佐真理(著)、文藝春秋

 

江戸の市井の人々を描き続けたのが宇江佐真理さんです。

宇江佐さんは、1995年に『幻の声』でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。その後、『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞を、『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞しました。

江戸の庶民を描き続けた宇江佐さんですが、実は東京にはほとんど行ったことがないそうです。
作品の根本にあるのは江戸の地図と想像力。歴史に名を遺すような人ではなく、毎日を懸命に生きる庶民の生活や人とのふれあいを描いているのが宇江佐作品の特徴です。

宇江佐さんの代表作と言えば「髪結い伊三次捕物余話」シリーズです。

江戸の廻り髪結いの伊三次が北町奉行廻り同心の小者として活躍する捕り物帖で、シリーズは16作品に及びます。また、2010年に岡田将生さんと蒼井優さん主演で映画化された『雷桜』も人気です。

数奇な運命を辿りながらも愛を貫いて一途に生きた女性の半生を描いています。

 

心温まる作風が女性に人気
高田郁

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『八朔の雪 みをつくし料理帖』
高田郁(著)、角川春樹事務所

 

女性に人気の時代小説作家である高田郁さん。
彼女の書く文章は優しさがあふれていて、心温まる作品が多くそろっています。

高田さんは幼い頃から父親の影響を受け、山本周五郎氏の作品の大ファンでした。1993年に漫画原作者としてデビューしますが、山本氏の短編集を読み直したことがきっかけで、時代小説家を志します。

代表作は、「みをつくし料理帖」シリーズ。

幼い頃両親を亡くした澪(みお)が、江戸で料理人として人々の心を癒やすために奮闘する物語で、シリーズは10作にのぼります。高田さんは執筆に際し、かなりの研究をすることで知られており、時代背景がしっかりしているのも特徴。「みをつくし料理帖」シリーズに登場する料理もすべて、実際に作ってみたそうです。

また、大坂の寒天問屋を舞台に、両親を失った武士の子が商人として成長していく姿を描く『銀二貫』もおすすめです。

 

数々のドラマの脚本も手掛ける人気時代作家
藤原緋沙子

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『隅田川御用帳 雁の宿』
藤原緋沙子(著)、廣済堂出版

 

藤原緋沙子さんは、テレビドラマの脚本も多く手掛けている人気作家です。

立命館大学文学部史学科を卒業後、2002年に「隅田川御用帳」シリーズの『雁の宿』で小説家デビュー。2013年には「隅田川御用帳」シリーズが第2回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞しました。
脚本作品には、『部長刑事』、『はぐれ刑事純情派』、『あばれん坊将軍』、『長七郎江戸日記』などがあります。

藤原さんの時代小説は魅力的な人物描写やリアリティがありつつも、意外性のあるストーリー展開に定評があります。

代表作には、駆け込み寺を舞台に、桶屋の女主人お登勢と使用人の十四郎が悲しい宿命を背負った女たちを助けながら事件を解決する「隅田川御用帳」シリーズや、北町奉行所の橋廻り同心立花平七郎がさまざまな事件を解決する「橋廻り同心・平七郎控」シリーズなど。

人情味があふれており、人の幸せをテーマにしたものが多いのが特徴です。

 

ファンタジー時代小説が人気
畠中恵

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『しゃばけ』
畠中恵(著)、新潮社

 

めっぽう体の弱い江戸の大店の若旦那が、妖怪たちとともに数々の事件を解決するファンタジー時代小説「しゃばけ」シリーズが人気の女性時代作家です。

デビュー作であるシリーズ1作目の『しゃばけ』は、2001年に第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞しました。2017年7月までに16作品が刊行され、シリーズ累計売上が700万部を突破した人気シリーズです。

著者の畠中恵さんは漫画家から小説家に転身した異色の経歴の持ち主。
2016年には『しゃばけ』シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞しました。他に、江戸の町名主(町役人)の跡取り息子が、数々の難問に挑む短編集「まんまごと」シリーズも人気です。

畠中さんの作品の魅力は、登場人物が魅力的であること。

主人公だけでなく、「しゃばけ」の妖(あやかし)たちをはじめとする個性的で愛すべきキャラが多く登場します。

 

気軽に読める時代小説に挑戦してみて

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歴史に名を遺した著名人をモデルにした歴史小説とは違い、作者の自由な発想で描かれたノンフィクション要素の強い時代小説。

女性作家たちの時代小説は人間模様を巧みに描かれており、初めてでも気軽に読める作品が多いのが魅力ですよ。

ぜひ挑戦してみてくださいね。

 


 

今回ご紹介した作家の時代小説を探す
宮部みゆき
三島屋変調百物語シリーズシリーズ

宇江佐真理
髪結い伊三次捕物余話シリーズ

高田郁
⇒みをつくし料理帖シリーズ

藤原緋沙子
隅田川御用帳シリーズ

畠中恵
しゃばけシリーズ


 

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